God Jul ! Gleðileg Jól!
タイトルはノルウェー語とアイスランド語で Merry Christmas ! の意味です。
(ちなみにスウェーデン語もノルウェー語と同じ)
アイスランド語はちょっと古めかしい雰囲気が良き。
古ノルド語に最も近い言語ならではですね。
北欧のユール、現代ではクリスマスと同義語ですが、かつては古い信仰の冬至祭 (古ノルド語で Jól ) を指しました。
Jól の発音は 「ヨゥル」 に近い感じです。
現代のスカンディナヴィア諸国では Jul 「ユール」。
ヴァイキング時代の冬至祭(ユール)については、拙作 『覇王の剣』 下巻で、ホーコン王が祭りに集まった民のために供犠を主宰する場面を書いています。
屠殺された家畜と馬の〈生贄の血〉を〈生贄の鉢〉と呼ばれる器に入れ、〈生贄の枝〉を使ってトール、オーディン、フレイの像が祀られた祭壇と神殿の壁に振りかける。〈生贄の血〉は、集まった人々にもかけられた。
生贄の肉は、神殿の床の中央に用意された鉄の大釜で、宴のために調理される。王は酒杯と生贄の食物すべてを祝福した。
そして、自由民(ボーンディ)の代表が王の勝利と権力のためにオーディンに、豊穣と平和のためにニョルズとフレイに、その次には詩神ブラギに、最後は先祖に〈追憶〉の杯を捧げて王に手渡すと、ホーコンは十字を切らずにそれらを飲み干した。
海外ドラマ『Vikings』でも見られた異教の供犠祭。
サガの記述がすべて正確だとは言えませんが、王のサガ『ヘイムスクリングラ』の著者スノッリ・ストゥルルソンは13世紀のアイスランド人でキリスト教徒だったことを考えると、異教の慣習について客観的に書いているように思います。
英国でも、アングロサクソン時代には冬至祭の Yule 「ユール」 が存在しました。今でも Merry Christmas ! の代わりに Happy Yule ! と言う方もいますね。
中世北欧の冬至祭(ユール)ということで、ヴァイキング服にロングベルトを合わせてみました。
蜂蜜酒(ミード)の入った角杯を掲げて、スコール!(乾杯!)とやってみたいですね。
来年は再現活動(リエンアクトメント)にも注力したいと思います。
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