今だから知ってほしい お金のはなし[2]
新生活に向けての準備が始まる時期になりましたね。
進学、就職など新たな日常を迎えるにあたり、“お金を使う”機会も増えているのではないでしょうか。
みなさんはお金を支払うとき、どのような方法を利用していますか?
近年では、クレジットカード決済、二次元コード決済などのキャッシュレスが多様化しています。素早く買い物を済ませられるため大変便利ですが、直接現金をやり取りしない分、そのしくみを理解していないと使いすぎや支払い滞納などトラブルにもなりかねません。
お金を使う上で重要なのは、正しく使う、理解して使う、無理なく使うこと。まずは、正しく使うためにキャッシュレスのしくみを学びましょう!
■キャッシュレスってこんなしくみ!
「キャッシュレス」とは、現金を直接使用しない支払い方法のことをいい、キャッシュレスには、以下のような支払い方法があります。
・クレジットカード
・デビットカード
・プリペイド型電子マネー
・二次元コード決済
など
クレジットカードは、カードがあれば支払いが完了できます。これは、商品を購入するお店での支払いを一度カード会社が立て替えているからです。
なので、仮に支払い時に銀行口座のお金が「0円」でも支払上限額を超えていなければ支払いは完了します。このしくみを「後払い式」といいます。
デビットカードは、支払い時の手順はクレジットカードと同じことが多いです。しかし、デビットカードは”後払い式”ではなく、支払いと同時にカードに登録した口座からお金が引き落とされる「即時払い式」になっています。
プリペイド型電子マネーは、さまざまな種類がありますが、現金やクレジットカードを使って一定金額を事前に入金しておき、その入金額分の範囲で支払いができるというしくみです。銀行口座がなくても利用できるキャッシュレス決済になります。
二次元コード決済は、アプリなどで銀行口座などの情報を登録し、二次元コードを発行します。それを支払い時にスキャンしてもらい支払いを完了するしくみです。種類によっては、電子マネーをチャージしておくこともできます。
キャッシュレス決済とひとくくりにしていますが、銀行口座の登録有無や請求額の支払い方などに大きな違いがあります。この違いを理解していると、自分に合ったキャッシュレスを選択でき、正しい利用につながりますね。
次回は、キャッシュレスの”理解して使う、無理なく使う”をご紹介します。
口座残高0円で使用し続けて、借金のトラブルにつながったり、使いすぎで生活費を浪費してしまったりとキャッシュレスならではのリスクは必ず身につけておきましょう!
■お金についてもっと知りたくなったら!
今回ご紹介した「キャッシュレス」について、ジャムハウスから発売している『中学生から身につけておきたい賢く生きるための金融リテラシー』の第2章で詳しく説明しています。
第2章では、「お金を使う」について学ぶことができます。また、他の章では、「銀行のしくみ」、「家計管理」、「貯蓄」などについて解説しており、お金に関して広く学ぶことができます。
「中学生から~」と題名にはありますが、初歩からお金について学びたい大人の方にもぜひオススメしたい一冊です!
『中学生から身につけておきたい賢く生きるための金融リテラシー』
著:子どもの学び編集部
執筆協力:宮下由多加(みやした ゆたか)
◆書籍についてはこちら◆
◆書籍のご購入はこちら◆