カナダの建設会社で働く末端社員の一日
今日は祝日です。しかし特に何もなく、ヒマすぎるので、また note を書きます。
この間は、うちの会社がどんな雰囲気なのかということについて書きましたが、今回は、実際に一日を通して、私がどんなことをやっているのかを書いてみようと思います。私はカナダ東部、某僻地の零細建設会社で、会計事務というかただの事務というか、雑用係というか、なんかそんな感じのポジションにいます。
「100% 英語環境のオフィスワーク」と聞くと、なんかキラキラした感じを想像する人もいるかもしれませんが、全っ然、まったくキラキラじゃありません。カサカサです。ガッサガサのドドメ色。
まあ、建設会社って時点で、キラキラではないことが察せられるかと…
まず、オフィスが建物の地下という時点で、アレですね。キラキラ感ゼロです。そしてコンクリート打ちっぱなしで非常に埃っぽい、かつては個室を与えられて幸せいっぱいだったのが、今は職場の片隅で、パーテーションもないスペースで仕事しております。
そして天井がめっちゃ低い。最初、マジでシャッチョ、頭ぶつけまくるやろコレ… と思ってました。(シャッチョ、身長 2m くらいあるので)
ちなみに、最近、上階(というか、1階フロア)で工事が始まり、結構な騒音と共に、その衝撃で弊社オフィスの天井には3つ穴が開きました。
排水パイプがもろに頭上にあり、水漏れの形跡も…
そんな職場です。
登場人物については、過去のこのへん ↓ をご参照ください。
(各々については、当初の印象と変わっていたり、言いたいことも諸々あるのではありますが、今回は割愛いたします)
(ちなみにトップ画も、いつも通り拾い画です)
出勤~昼
勤務時間についてですが、私の場合、夏は8時から16時と契約書に書いてあるので、一応それに従っております。冬は8時半から16時半らしい。なんで季節によって変わるのかといいますと、おそらくは日照時間の関係ですね… 他の会社はどうなのか、よく分からない… というか私以外の社員はどうなんだろうか…
お昼休憩は30分ということなので、実働 7.5時間ということにはなりますが、特に誰もチェックしてません。日本の感覚だと、ランチタイム短ぇな、と思いますが、ろくに食べにいくところもなければそんなおカネもないので、特に文句はございません。
最近は、朝 6時半くらいに起きて、朝ごはん食べて弁当のしたく、麦茶をボトルにつめたりして、7時半くらいに家を出ます。そしてトコトコと歩いて職場に向かいます。家から職場まで、徒歩で20分チョイなので、今はいいんですが、冬になって雪が積もったりしたらどうするべ、というのが目下の懸念事項です。バスもあるんですが、かなりの大回りになって、しかも乗り継ぎが発生するのでめんどくさい。(当初のオフィスも乗り継ぎはあったが、ルート的には無駄がなかった)
ちなみに現在のオフィス、我が家の東に位置しているため、朝も帰りもガッツリ太陽に向かって歩くことになり、夏は地獄。日焼け止めをバカ殿みたいに真っ白に塗り、出勤。
職場に到着すると、たいてい、イケオジと普通おじがすでに仕事をしています。
そう、おじたちの朝は早い。
特に普通おじは、毎朝おそらく7時くらいには来て、昼頃には去ってゆく。そしてイケオジともども、夏はゴルフが最優先事項で、なんかよくわからんけど、毎週月曜日はゴルフの日ということで二人とも基本的には来ない。
オハヨーとおじたちにあいさつしてから席につき、PCの電源を入れてメールを立ち上げますが、まったく何も来ていない日が多いです。ヒマ…
私が対処する必要があるメールというのは、サプライヤーからの請求書で、それを印刷して、受領日などのハンコを押して、発注者(現場の担当者)に転送、承認をもらうという誰にでもできる簡単なお仕事です。
で、「approved」というメールが返ってきたら、それを印刷して請求書にくっつけて、会計システムに入力してもらう、という工程。(この入力作業を私にもやらせんかい、という話を先日したところ)
あと、毎週月曜日は、現場の作業員たちから先週分のタイムシートが届くので、そのとりまとめや、「はよ送ってこいや」という催促をして過ごします。どういうわけか、このタイムシートが会社のスマホにテキストメッセージで届くルールになっているため、それをわざわざメールに転送して印刷するのがとてもめんどくさい。最初からメールに送ってきてくれ。けど、ヒマだからまあいい。
請求書もほぼなく、タイムシートのとりまとめもない日は、ほぼやることなく、ボーッとネットを見たり、スマホでツイッター見たりしてます。オワテル…
あとは各銀行からの credit card statement (クレカの利用明細)が月に何度か発行される(シャッチョがいろんな会社を作るので、クレカの種類もいっぱいある)ので、各作業員たちから回収したレシートと照合する作業もたまにあります。
そしてたいていの場合、私が出社した1時間後くらいに、無言で牛乳男が登場。こいつはマジで挨拶も何もしないのと、席も離れてので、いることに気づかないことも多い。
そして知らぬ間にいなくなってたり、また戻ってきていたり、よく分からん。仕事で関わることはほぼないので無視。給湯室で会っても無言。コミュ障なのか、アジア人が嫌いなのか何なのかわかりませんが、まあどうでもいい。あと、私は未だに牛乳の恨みを忘れていない。
昼飯
ランチの時間も別に決まってないので、正午になったら、適当に持ってきた弁当をあたため、席でモサモサと食べます。
そしてランチタイムに限って、電話がかかってきたり、各種おじが仕事の話をしに来たりするので地味に腹立たしい。まあしょうがないんですけどね。
一応、職場にコーヒーマシンとか冷蔵庫とか、電子レンジ、電気ケトルなどの必要最低限のものはあるので、ランチあっためたり、お茶を入れたりもできます。
あと、シャッチョたちのために、ツッマがお菓子コーナーを作っていたり、冷蔵庫にチーズとかベーグルを常備しているので、物足りなかったらそういうのを食べたりもできます。
特にここのお菓子がスカスカになると、強烈おじが「お菓子がねーどー!」と大騒ぎするので、そのたびにツッマがあわてていろいろ買ってきています。
先日撮った写真を貼っておきます。
パーティみたいになってますが、結構あっという間になくなります… こっちの男性って、普通に甘い物バクバク食べますね。日本も同じかな?
そしてツッマ、4児の母だからなのか何なのか、明らかに子供向けのお菓子を普通に買ってくるのもウケます。
午後
昼頃になると、普通おじは去ってゆきます。私に仕事を頼んでいくこともあれば、特に何もないことも。普通おじは超アナログ人間なので、Excel で表?を作る作業を代わりによくやらされます。まあ、私が入る前は普通に本人がやってたんだとは思いますが… そのせいか、「なんかこう、もっといいやり方があるのでは…」と常に思いながら、彼が過去に作ったフォーマットを踏襲しながら作業します。私も別に、Excel が得意というわけではないので、精通している人が見たら、「アホか」って思うような代物だと思います。
そして最近気づいたのですが、イケオジはほぼ、私に仕事を振ってきません。本来私が雇用されたのは、忙しすぎるイケオジの負担を減らすためだったそうですが、多分、彼の労働時間はほとんど減ってない気がします…
(まあ、クレカ周りの地味な作業とかを私がやるようになったので、そのへんの負担は減ったとは思うが…)
そして本来、普通おじの仕事は別に私のポジションに振る予定はなかったっぽい… が、今はほぼ、普通おじに仕事を振られている状況…
これも最近分かってきたんですが、多分… イケオジは人に仕事を渡したくない、もしくは、振るのが苦手、教えるのがめんどい系…
まあ、私的には、普通おじからの指令がそれなりにあるので、別にいいんですけどね… シャッチョ的にはどう思ってるのか少し気になります。
午後も何かやることがあれば作業。
ここ数日は月末ということもあって、それなりに仕事してたんですが、以前はマジで一日何もせず、ネットとツイッター見て終わり、ということも多々ありました。おじたちに「何かやることないのかー」と聞いても、「うーん」と言われて終わることも… くさくさしますね… だったら帰らせてくれよとすら思う。(帰ってもやることないんだけど)
イケオジは早めに帰ることもあれば、私と同じくらいに帰ることもあり、いろいろ。彼は個人契約の時給制なので、私のように定時というのはないっぽい。あとは最近、かわいいおじが多分、私と同じ感じで、大体 8時~16時で仕事してます。
他に、デカ男も、最近はわりと毎日のようにオフィスにやってきます。
しかし牛乳男もかわいいおじも、そしてデカ男も、現場に赴くことが多いので、来たりこなかったり、途中で消えたりまた戻ってきたりという感じですね。シャッチョも同じく、突然現れたと思ったらまたすぐいなくなったり。
トイレだけ使って去っていくパターンも…
そんなわけで、タイミングによっては私一人ということもたまにあります。ま、その方が気楽でいいっちゃいいんですが、時々部外者が迷い込んできたりするので、ちょっとその辺なんとかしてくれよとは思います。
そして定時近くなったらそそくさと荷物をまとめて撤収。大体、16時の10~15分くらい前には職場を出ます。もう帰るんかい!と冗談で言われることはありますが、シャッチョ含め、ガチでとがめられたことはありません。てか、毎朝 8時よりちょい早めに来てるのでね!
前、誰もいない金曜日に、3時半くらいにこっそり帰ったら、ツッマが現れ、さらに外にはシャッチョがいたという地獄の状況がありましたが、無言で手を振ってきたので、多分セーフだったということもありました…(これも多分、ツッマがトイレだけ使いに立ち寄ったっぽい…)
会社を後にすると、ガンガンに照り付ける西日に容赦なく全身を焼かれながら家路を急ぎます。ほとんど日陰がないのでマジ地獄!今年の夏は特にものすごく暑かったので、思わず何度かライドシェアを利用してしまいました… (バスだと待ってる時間がもったいないのよね…)(ちなみに当地、ライドシェアもつい最近まで進出していなかった… やっと文明的な生活ができるようになってきました)
日々、ひたすらこの繰り返し
つらつらと書いてきましたが、毎日毎日、ひたすら延々とこの繰り返しでございます。朝起きて、「あー、今日もやることないんだろうな…」と思いながら支度をし、職場に向かう日々。
ショボい。ショボすぎる!
まあ最近は、入力作業やらせてくれと話したのが関係しているのかどうかわかりませんが、前より多少、仕事が増えた…?ような…
Probation period(試用期間)が終わる前とか、「こんなに毎日ヒマでやることなくて、絶対『オマエ要らんわ、さいなら』って言われるよなあ…」と怯えていたのですが、フタを開けてみると、「ようやっとるわ」ということで、若干の昇給があったのですから、ホントに意味が分かりません…
いいのか…これで… という気持ちでいっぱいなのですが、多分、しばらくはこんな感じが続くのかなあと…
あとはおじが誰か突然ぶっ倒れたりしたら何か変わるのかも(やめろ)。
そんなわけで、なんかダラダラと長くなってしまいましたが、カナダの僻地の零細企業で働く末端社員の一日をお届けしました。
ホントにキラキラ要素が一つもないですね…
YouTube とか見てると、同じカナダで働く日本人のすごいキラキラ vlog とか出てくるんですが、ホント、どういうことなんでしょうね。
まあ、一応仕事があって、安定した収入があるありがたさをかみしめつつ、また明日から頑張って、ヨチヨチと出勤したいと思います。
それではまたー!