ワーホリで来たけど仕事がない!どうするか
さっき note 見てたら、ワーホリに来てカフェの仕事か何かをしていたらしき人が、「やる気があれば誰でもできます!」「英語力は関係ない!」とか書いてたので、待て待て待て、と思い、書きます。
少し前に、「ワーホリで出稼ぎ!」とか煽ってた日本のメディアが、最近になって手のひらを返したかのように、「海外は甘くない」「日本人が現地の炊き出しに並んでいる!」とか騒いでおります。
Twitter や note でも、ワーホリや留学で海外に来たものの、なかなか仕事が決まらない、決まってもシフトが少なくて生活が厳しい、みたいな声をよく見かけます。
前にも書きましたが、カナダの場合は社会情勢、経済的な状況の影響がとても大きいのですが、そのへんのことまで思い至っている人が少ないなあという印象があります。
かといって、年齢制限のあるワーホリについて、やめとけとか、あと数年は待てとか言うのもどうなのかなーと思うので、そもそもどうして仕事が見つからないのか、そしてどうしたらいいのかを考えてみたいと思います。
ちょっと長くなってしまったので、分けようかなと思ったんですが、めんどいのでそのままつなげてます。興味がある人は頑張って読んで…
雇ってもらえない理由はほぼ1つ
どうして日本人のワーホリがなかなか仕事にありつけないのか?
まあ上でも書いた通り、社会情勢などの理由も諸々あるんですが、単純にいって、理由は1つしかないと思っています。
それは、日本人を雇うメリットがない、これだけです。
前提として、今現在のカナダの雇用状況についてサクッと。
↓ 、これ昨日のニュースなんですが、カナダの失業率が全般的に上がってきているんですよ。で、その中でも特に、若年層の失業率が高いと。
これが今の移民政策にもかなり影響しているニュースなんですが、若年層の失業率が高いってどういうことかというと、職歴やスキルがさほど必要ない職種での失業率が高いということですね。
ワーホリや留学生のみんなが狙っている職業と丸被りだと思います。
つまり、カナダ生まれの若者ですら仕事がないという状況で、限られた期間しか働けない、英語力微妙、職歴ほぼなしの日本人を誰が好んで雇いますか?という話なんですよね。
戦略次第では勝率がかなり上がる
逆に、日本人を雇うメリットがある職場だったら、チャンスは大いにあると思います。どういう職場かというと、日本語を使う、日本に関連するモノやサービスを取り扱う、オーナーが日本人、もしくはスタッフ/顧客の多くが日本人、という職場。
そう、ジャパレスや留学エージェント、日系商店などですね。かつては観光系で働く日本人も多かったですが、今は海外旅行する日本人が減っているので、ちょっとこのへんは微妙かもですね…
こういうところだったらかなり雇ってもらえる確率は上がるんじゃないでしょうか。(まあ、同じような条件の人たちが殺到して競争率が上がるとか、雇用主に足元見られやすいとかの問題は別にありますが…)
日系にターゲットを絞るのは、かなりアリな戦略だと思います。
それから、もう日本にいる頃から地道な努力をして、下地を作っておくのもいいかもしれないですね。具体的には、英語力、職歴をつけてくる(バリスタ、サーバー、キッチンなどの経験を積んでおく)
何度か書いてますが、スタバでのバイト経験はかなり強いと個人的には思っております。あとは居酒屋とか和食店でのキッチン経験も良さそう。
これ、ホントにバカにできなくて、カフェやレストランで一度も働いたことがない人は、かなり厳しい戦いを強いられると思っておいた方が良いです。
あとはどれだけ柔軟にシフトに入れるか、というのもありますね。学生さんだと特に授業のスケジュールがあるので、〇曜日の午後は入れませんとか、土日は遊びたいからどっちかは休みたいとか、あんまり細かいとやっぱり採用はされづらいだろうなと。
ワーホリだったら、そのへんを強みとしてアピールすると良いのかな。あとはやっぱり、早朝でも深夜でも大丈夫です!とか… まあ、治安とか体調とかとよく相談する必要はあるとは思いますが…
他には、カナダだとあんまり聞かないかもですが、ファームジョブとか、工場系も、英語力があまり求められないので良いかもしれません。
過去にお友達が、夏の間だけ、ベリーの加工工場で働いてましたが、かなり稼げたようです。週6勤務で、一日10時間、延々と同じ作業… ということでかなりハードそうでしたが、福利厚生もしっかりしているし、人集めに苦労しているからか、雇用側の気遣いもかなりされているということでした。週一でフリーフード?があったり、シーズン終わりには家族も呼んでバーベキューとか。
そこで知り合った同僚たちは、こういうシーズン系の仕事を渡り歩いている人たちもいたそうです。ちなみにその工場は、繁忙期以外ももちろん稼働しており、通年で働くスタッフも多くいるそうです。
英語力がなくても稼げる仕事はそれなりにあるということですね。ただ、これ系の仕事はあんまり都会にはないかもですね…
目的、優先事項を絞りましょう
と、書いてきて、「いや、なんかそういうんじゃなくて…」と思った人もいるかもしれません。いや、分かるよ。
なんとなくみんな、バンクーバーとかトロントあたりの都会に住んで、ローカルの(って何だ)レストランでサーバーとか、英語環境のカフェで働いて… みたいなイメージがあるのかもしれない。
しかし、私は言いたい。そもそも、ワーホリする目的は何か?
とにかくドルを稼ぎたいのか?楽しくキラキラ過ごしたいのか?英語がペラペラになりたいのか?目的というか、優先順位をはっきりさせた方がいい、いや、させないと、今のカナダの環境ではなかなか生き残っていけないぞ!
お金を稼ぎたい、英語も伸ばしたい、友達ほしい、キラキラしたい、残念ながら、いっぺんに全部は無理!と思っておいた方が良い。全部がかなったかのように見える人は、めちゃくちゃ運がいいか、何か見せていない部分があると思った方がいいです…
というわけで、かなり根本的なところに立ち返りますが、ワーホリで何を最優先したいのかを考えると、おのずと自分がやるべきこと、選択すべきものが見えてくると思います。
とにかくお金を稼ぎたい!というのであれば、住むところ食べるものも節約、工場系の仕事にアタック。
キラキラしたい、ビーチでチル☆とかしたいなら、金貯めてこい。
(英語力を伸ばしたい、という目的には、正直ワーホリより、日本でできることの方が多いと、個人的には思う… 日本でがっつり勉強して、応用編としてワーホリに来るのはいいかもしれない)
競争率が高い場合、どうやって仕事をゲットするか?
いやいや、言うて、やっぱりそこそこ都会に住んで、それなりのレストランのサーバーとか、カフェで働きたいんですよ… っていう人も多いと思う。だよね…
じゃあ、そこでどういう戦略をとるか。不景気で雇用自体が縮小、そしてライバルがあまたひしめくこのカナダの地で、どうやって仕事を勝ち取るのか。
レジュメをひたすら配ったりとか、オンラインで延々と応募をするというのも、数打ちゃ式で、まあ悪くはないのかもしれない。けど、打率は低い。
そもそも募集してるのかしてないのか分からない店に突撃するのは、ものすごく効率が悪い!
じゃあどうしたらいいのよ、って考えると、結局、コネが一番手っ取り早いんですよね…
サーバーポジション、キッチンヘルプのポジションに、数十人、ヘタしたら百人単位の応募があるというこの状況。あなたが雇用する側だったら、どうやって選ぶ?いちいち全部のレジュメに目を通して、時間調整してインタビューに呼んで… ってやるのもダルイですよね。
だったら、今働いてる(それなりに信頼できる)スタッフや周りの人に、「誰かいい人おらん?」って聞きませんか?
カナダはコネ社会、ってよく言われますが、自分が店側、事業主側だったら、と想像してみると、めちゃくちゃ納得できるんですよね…
日本ってわりと能力とか資質が均一化されてるんで、そんなにヤバい奴って多くないんですけど、カナダはホントに… ピンキリなんですよね。それをたった一回のジョブインタビューで見抜くとかムリ。だから試用期間設けたりするけど、いちいち仕事教えてフォローして、ダメだったらまた採用活動して… とか、自分が雇う側だったらホントしんどいなと思います。
じゃあ、どうやったらコネで紹介してもらえるのか?
前にもこんなことを書きましたが…
要は、まともな人とまともな関係を築いて、「この人なら紹介しても大丈夫」と思ってもらえるようになろうね、という話です。
ただねー… これは時間がかかるよね…
唐突ですが、私がオススメするワーホリのスケジュールは、まずビジターか学生ビザでカナダにやってきて、まず語学学校に一カ月でも二カ月でも行く。もう少し行けるならベター。そこで友達を作ったり、コネクションを作る。そしてワーホリビザに切り替えて仕事する。
というのが理想だなと思います。(何の理想なのかよくわからんけど)
そして今、ビザの切り替えというのが容易にできるのかどうかも分からないので、あんまり鵜呑みにしないでください。
↑ これは主に採用されてからの働き方について書いたものですが、コネで仕事を紹介してもらうための戦略としても使えるかもです。
学校のグループプロジェクトや、シェアハウスで重宝される存在になる
陽キャでムードメーカーになる
みんなが嫌がる仕事、苦手なことをサクサクやれるか
大家さんや近所の人、先生や学校のスタッフのツテで仕事を紹介してもらえる可能性もゼロではないかもしれません…
ただ、ここで絶対に気をつけないとならないのが、下心オンリー、丸出しで行動したり、人に近づかないこと。こういうのってすぐ伝わりますからね…
そして普段から「仕事を探している」「こういう仕事がしたい」と話しておくことですね。
まあ、当然これだけじゃなくて、実際の応募活動も並行して行う必要はあると思いますが…
勝率をどうしたら上げられるのかを考える
長々と書いてまいりました。
当たり前ですが、ここに書いてあることをやったから必ず決まるとか稼げるとか、逆にやらなかったからどうとかは存じません。
運が良い人は何の準備もなく、サクッと決まるし、タイミングが悪かったりすれば、なかなか決まらないということもあるでしょう。また、仕事が見つかったとしても、シフトが減らされてしまうという事態も大いにありえます。
そんな状況の中で、いかに勝率をあげていくか、と考えた時に、いくつかやれることがあるよ、というお話です。
社会情勢、雇用側の状況、思惑をよく知る。
どんな人間を雇いたいか想像して、自分がそれに当てはまるのかを考える。
仕事が決まった人たちはどういう考えで、どう動いていたのか。どういう経緯でゲットできたのか。
長く働いている人たちは何が違うのか。
そもそも自分はワーホリで何がしたいのか。どう過ごしたいのか。これは行く前に考えた方が良いでしょうね… (何の目的もなくカナダに来た私が言うのもナンですが… 今は状況がかなり違うので…)
なりふり構わず、数打ちゃ方式でレジュメを配りまくるのも良いですが、それでもなかなか仕事がゲットできない場合、少し立ち止まって考えてみるのがいいんじゃないかと思います。
少しでも参考になれば幸いです。ではまた!