海外で働くとき日本人がやりがちだけど、良くないなーと思う行動
えー、今日もまた、わくわくついったらんどを見ていてボンヤリ思ったことをタラ~と書きます。
よく、ワーホリとかCOOP留学でカナダに来ている人たちのツイートなんかを見ていて、あーこれは良くないな… と思うことがあります。
今のところ、大きく分けると2つありまして、それは
①無償労働
②一人だけ異様に働く
です。
順番に理由を説明いたします。
①無償労働
いわゆるボランティアとかは問題ないんですよ。問題ないどころか、素晴らしいと思って見ております。(けど、ワークパーミットがない場合は問題になることもあるらしいので、ちゃんと調べて参加しましょう)
そうじゃなくて、インターン的な感じとか、あとは自分から「無償でいいので何か仕事ください!」「無給で良いので経験積ませてください!」みたいなやつ。同じ職場の人たちは相応の報酬を得ているのに、そのポジションだけなぜか無給みたいなやつは警戒してほしい。
もちろん悪気があってそういうポストをしてるわけではないのは重々承知しております。みんな、現地での職歴とか経験が欲しくて、熱意が余ってしまったゆえのことだとは思うんですが、それでも基本的には良くないなあと思って見ております。
なぜか。
まあ、一つには、ふつうに経済的に困窮するからですね。よほど実家が太いとか、有り余る資金を持っている場合は別でしょうけども… 無償労働に時間を割いていたら、その分、お金を稼げる時間が減りますね…
それから、個人的には、やっぱり雇用側の意識も違うと思うんですよね。求める仕事のクオリティとか、指導への熱意?とか… 無償で使っておいて厳しいこと言ってくるような雇用主(雇用主と呼ぶのもおかしいが)もどうかと思いますが、なんというか、緊張感?とかそういうのが、やっぱり正式な雇用関係とは違うだろうし、それは就労経験として語れるようなものなのかなーと思ったり… 知らんけど…
そしてこれが一番重要なんですが、あなたがそのポジションを無償で引き受けることによって、明らかに周囲(同僚とか同業他社とか)への悪影響が生じます。
正直、今日の内容って海外だからとか、ワーホリだから、留学生だから、という話ではなくて、日本においてもどこであっても基本的には同じ話だと思っておりまして。
本来はきちんと報酬を払って雇用すべき仕事、ポジションを、「インターン」とかなんかそれらしいこと言って、無給でやらせるっていう世界があると思うんですよ。(日本でも厳密には違法のはず)で、期限が来たらまた次の人を無給で雇う、みたいな。はっきり言って社会悪なんですが、応募する人が絶えないので、もうそういう世界が成り立ってしまっているという。
そこのサイクルを断ち切ってくれ!ちゃんと働いた分の報酬は要求して、受け取ろうよ!と思ってしまうんですよね… もちろん、実際にその場に置かれたら、とても難しいのは分かるんですが…
②一人だけ異様に働く
これも日本人、やりがちですね。
もうね、「勤勉」「真面目」「ハードワーク」の遺伝子が組み込まれてますから、これはある程度はしゃーないし、一線を越えなければかなりのアドバンテージになるのは間違いないんです。前にも別の note で書いたけど、いいことなんですよ、基本的には。
けど、やっぱりこれが行き過ぎてしまう人がいる。私も過去にチラホラと見てきました。
前にも書いたと思うんですが、こっちのカルチャーって、「Work smarter, not harder」なんですよね。いろんな解釈のできる言葉だとは思うんですが、無駄を省いて要点をついた仕事をしろって感じですかね。とにかくがむしゃらにやれい!という日本の文化とは全然違う。
ここを理解してないと、一生懸命やっているのに周りとの齟齬ができてしまうことがあると思う。
具体的にいうと、特に指示されていないのに残業するとか、頼まれてもいない仕事にまで手を出すとか。
私が過去に働いてたレストランの例でいうと、締め後、キッチンの掃除をぱっぱっと終わらせずに、「大掃除か⁉」っていうくらいの綿密さであちこち細かく掃除しまくって、遅くまで残ってるとか。もちろん、喜ばれることもあると思います。が、その分、残業代が発生したりすれば、いい顔をしない雇用主もいるはず。さらにそこで「いえ、勝手にやったことなので、お給料は定時までで大丈夫です!」とか。日本人、言いがちー!でも、ダメ、絶対!
なぜか。
一つには、雇用主がそれを悪用しないとは限らないから。他の人に「〇〇はこの間、自主的に無給で△時まで残って掃除してくれたよ?」「〇〇はこんなにやってくれるのに、あなたはやってくれないの?」って言ったら?同僚たちから「テメエ… 余計なことを…」って恨まれますよね。
それから、そういうことを繰り返しやっていると、いつの間にか周りや雇用主から当たり前と思われて、感謝もされなくなるし、ついには「なんでやってないの?」くらいの雰囲気になります。マジで。
「めんどいことはアイツがやってくれる」「何かあったらあいつに聞けばいい」みたいな扱いになっていく危険性がすごく高いです。で、その時になって、「なんで自分ばっかり!」って怒っても、「は?自分が好きでやってたのに今更何?」「だったら最初からやらなければよかったじゃん」と冷たい目で見られる未来が私には見える… 一生懸命やっていたのに、逆に評価が下がる最悪のパターン。
やめよう。
あとは、たまに聞く話だと、「なんで私の仕事を奪うの!」みたいなトラブルに発展しかねないリスクも…
日本だったら、自分の手が空いたら同僚の仕事を手伝ってあげるとか、自ら何かやることがないか探す、みたいのが当然だし、美徳みたいな空気があると思うんですが、こっちでそれを考えなしにやるのは危険な気がする。
特にレイオフとかでみんなピリピリしてるような時期、環境だと、絶対あかんですね。
正直、私も未だにこのへんのさじ加減がよく分からなくてまごまごすることがあります。つい先日も、シャッチョに「今すぐこの作業をやれい!」と命じられて、すぐに着手したものの、「ふええ… 全然終わらないよぉ… これは残業してでもやった方がいいのかな…」 と涙目になって作業していたら、定時チョイ前にシャッチョが「 Have a good weekend!!」とさわやかに帰っていってずっこけたり。いや、急ぎちゃうんかーい!みたいな…
日本だったら、急ぎと言われた案件は残業してでも終わらせる、もしくは、残業して必死に頑張ってる姿勢を見せる… みたいのが当然だったと思うんですが、どうもこっちはそうじゃない。
「定時になったけど終わらないからしょうがないね!じゃ、また来週!」みたいな感じ。(まあ、うちのシャッチョが「これは至急!」と何に対しても言いがちというのはある…)
このへんの感覚って、染みついててなかなか簡単に切り替えるのが難しいんですが、一歩間違うと周りの反感を買ったり、法に触れるようなトラブルに発展したりするリスクがあるので、日本人の場合は特に意識していった方が良さそうだなと思います。
雑にバーッと書いてきましたが、働きたい!職歴つけたい!という気持ちはすごく尊いんですが、自分のことだけじゃなくて、周りや後進の影響を考えることは大事かなーという話でした。おしまいける!