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日本は終わっているのか、いないのか。

別に英語ネタで書きかけている note があるんですが、Twitter見てて、ふぁーと思ったことがあるので、つらつらっと書いてみたいと思います。
壮大なタイトルのわりに、今回はホントに単なる個人の感想となります。

まず、コトの発端といたしましては、今回、一時帰国されたと思しき某在外邦人の方が、「日本、全然終わってないじゃん!」的なツイートをされていたところからでございます。
実は、このツイートを見たときに、「あれ、再ポスト?」と思ったんですね。というのは、少し前にも、ほぼ同じ内容のツイートを、やはり一時帰国者、もしかしたら本帰国された方がしていたのを見ていたからです。
でも、まったく別の方のようでした。しかしながら、書いている内容はかなり似たもので、要はみんな一生懸命働いていて、サービスのクオリティも高い!というようなものでした。(前回についてはうろ覚えですが…)
そして同調するリプもいくつかついていて、普段、日本に批判的な在外邦人たちを揶揄するような内容も含まれておりました。

対して、そのツイートに対して、「そりゃ旅行者として訪れるだけなら日本は最高だし終わってないだろ」「そうやって一生懸命働いてる人たちが報われない点が『終わってる』って言われてるんだよ」というツッコミもいくつかありました。

それを見ていて、ふーむ、と思ったわけです。

確かに日本はなんやかんや言って、普通に先進国だし、基本的には治安は良く、インフラも整い、モノやサービスの基準は高く、とても良い国です。これについて異論はまったくありません。
しかし、リプにもあったように、一般に「日本は終わってる、オワコン」と言われる所以は、そういう点についてではなく、たとえば、一向に歯止めのかからない少子高齢化や経済の低迷、腐敗しきった政治、未だに同性婚が認められていないとか、痴漢や盗撮などの性犯罪が多発している現実とか、そういう点について言われているんではないかと。
だから、単なるビジターとして一時的に滞在する分には最高の国(しかも自分たちが「日本人」だったら尚更)だし、実際に住んで働くとなったら、いろいろと闇が見えてくる。(まあこれはどこの国も同じですが…)

実際、私が前回日本に半年滞在したとき、まさにそのギャップに強烈な違和感を抱いたんですよね…
私はたまたま東京に近いところで生まれ育ち、実家も再開発が進んで子連れファミリーがどんどん増えているエリアにあるんですが、そういうところだけウロウロしていると、「少子化?何それおいしいの?」状態だし、「日本経済が落ち目っていっても、こんなにみんな買い物で散財してるじゃん」としか思えないんですよね…
駅前の商業施設に行けば、こぎれいな恰好した人たちがキラキラお買い物を楽しんでるし、百貨店では高級化粧品だのブランド物を気軽に買うような人たちがゴロゴロしている。デパ地下でもお高めのお惣菜だのケーキだのにひとだかりができていたり。
そういうのを見ていて、私は単純に「わー、日本、全然終わってないじゃん」とか、「なんやかんや経済イイ感じじゃん!」とは思えず、「なんや… これ…」とものすごい違和感に襲われたんですよね…

だって、ネットニュースとかツイッターとか見てると、都内の炊き出しに難百人もの行列が、とか、子ども食堂が全国でどんどん増えてるとか、そんな話がゴロゴロ出てくる。なんだこのギャップは⁉

ついでに先日はこんなこともありました。↓

こういう記事ばかり見ていると、たしかに「日本、オワタ…」「もうダメだ…」と言いたくなる気持ちは分かります。
さらに、(私が言うのもなんですが)海外の永住者数が過去最高に達したというニュースも、つい最近ありましたね…

と、確かに「日本はもうダメだ…」と思ってしまう要素は多い。
少なくとも、これらのニュースを無視して、単純に「日本はいい国だ!」と言い切ることは、私にはできない…

ま、要は、「日本はいい国だ!」と言っている人たちが見ている面と、「日本はもうダメだ…」と言っている人たちが見ている面は、微妙に違う、というところですな。

駄菓子菓子、駄菓子菓子だ。
「何でも安い!」とか「サービスのクオリティが高い」「だから日本はスゴイ」と、在外邦人が無邪気に喜んでいるのを見ると、さすがにモヤっとする。
ただの外国人観光客なら、「あー、低賃金とか長時間労働とか、そういう裏事情を知らないもんな…」とか思えるけど、日本人がただお金を使う立場としてやってきて、「安い!便利!日本スゴイ!」って喜んでいるのは、さすがに見るに耐えない。狭量ですまんやで。でも、「オイ!」と言いたくなる。

(だから個人の感想って冒頭に書いたでしょ!)

とか言いながら私も、一時帰国したら百均とか楽天で買い物してウハウハしてるし、その低賃金、ハードワークの恩恵だけを享受しているわけなので、決して偉そうなことは言えないんですが。

でもやっぱ、前にも書いたけど、「安い」「便利」を無邪気に喜ぶのは、そろそろあかんのではないか… 
食べ物のネタの時にも書いたけど、やっぱり、そこそこの商品やサービスには、適正な価格を払いたいと思う…

なので、例えば買い物サイトで送料別になっても、「チッ!」とか思わず(いや、ちょっと思うけど)、「いや、適正料金、適正料金…」と心の中で唱えながら買う、とか… 小さい…

何の話してるのか分からなくなってきたけど、むりやりまとめると「日本はある意味では『終わってない』けど、やはり別の面からみると『終わってないにしても、結構ヤバい、てか、このままだとマジで終わりつつあるかもしれない』。」ですかね…。
そのヤバい面を無視して「日本はいい国だ!」と無邪気に喜ぶのは個人的には頂けないし、「日本はオワコン」って言ってる人たちにキレたり、揶揄したりするだけじゃなく、なんでそう言われてしまうのかを真剣に考えないと、それこそ本当に終わってしまうのでは… と思います。

というわけで今日はここまで。お付き合いいただきありがとうございました~!