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編集誤記(MIRROR, トウキョウ・シャンディ・ランデヴ)
MIRROR と、トウキョウ・シャンディ・ランデヴ(長いので以後 TSR と略します)で、同じ背景(舞台)で照明の仕方を変えて見たので、備忘録代わりに残します。
※スクリーンショットは、光の広がりや強さが感覚的にわかるように、太陽光、環境光、そしてキャラクターライトはゼロ(完全に OFF)、その上でボリュメトリックを ON にしています。実際の動画撮影の時にはボリュメトリックを OFF にしているので、出来上がりの動画とは相当雰囲気が異なります。
MIRROR の場合は、いつもの3灯形式(真ん中が白、右が青、左が赤)という構成をやめて、真ん中が白に近い青(ライトブルー)、左右が同色で白っぽい赤(ピンク系)という構成にして、舞台のスクリーンにダンサーの影を3つ映るように照明の位置や角度を調整しています。
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舞台スクリーンに影を映すには、いつもの照明位置より下げた位置に変えて、スポットの角度も狭めにします。また、ダンサーが白飛びしないよう、照明の到達距離もジャスト、スクリーンに合うようにして、あまり遠くまで光が飛ばないようにします。
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また、ピンクの照明(2個)と、正面の薄い青照明が、ダンサーのところでしっかり重なっているので、ダンサーの顔色は青くも赤くもなく、良い感じにナチュラルな色目になっています。この辺は、各照明の強さと色味で変わってくるので、現場で調整する(といっても、0.1単位の調整)必要があると思います。
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次に TSR での照明設定について
ここでも正面と左右という3灯形式ですが、正面がほぼ白(黄色っぽい)で、左右は同色で白っぽい赤(ピンク系)にしています。
MIRROR の時とは違い、左右の照明が結構高い位置から照明を当てているので、舞台のスクリーンには正面の照明だけの影が映り、他の影はスクリーンには映りません。
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スクリーンショットを見ると(赤丸)、左右の照明では足元から影が伸びているのが確認できます。
実はここでちょっと苦労しました。というのも、舞台は全体で一つなので、舞台の質感設定によりスクリーンは勿論の事、床の部分も同様に変化します。特に床については反射を強くすると影が落ちづらくなるので、程々にしたかったのですが、そうするとスクリーンの輝きや、舞台側面のガジェットがのっぺりしてしまうので、調整が難航しました。
※スクリーンショットでは、真ん中の照明の影の周り(光があたっている所)がパープルっぽく見えますが、これは舞台そのものの質感設定で、彩度や明度、色調を変更した結果で、照明の効果ではありません。
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回避策として、独立した床を設定して(カーペットを敷く感じ?)、そこの質感設定で影を出やすいように設定(反射を抑える)しました。
このような、ダンサーの動きを強調してくれる、足から伸びる影を使いたい場合、足の床への接地するポイントと、影が生える位置がずれる事が多いので、その場合は照明のバイアス値を調整すると、足の設置点と影の生成点を合わせる事ができます。
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また、後のスクリーンに影が落ちない場合、左右の照明の影が見えるようにすると、立体感が増します。具体的にはダンサーの後に影を受けるようなオブジェクトを配置します。これは、舞台に楽器を置くようにしている理由の一つです。左右、つまり斜め上方から照らされた光が、左右に配置した楽器(ウッドベースやコンガ、ドラム)に影が落ちる感じになります。
ダンサーが動くとスクリーンとは別に、楽器に落ちている影が動くので、直接は見えない左右の照明効果が感じられるようになります。
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以上、簡単ですが私が動画作成で気をつけるというかこだわっている照明に関してですが、実はまだまだ解らない事や、??って事が多いので、いろいろと試行錯誤した結果を、後日、再度まとめてみたいと思っています(特に壁越しや床越しの貫通?してくる光とか)。