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【Grok】ハリーポッターの登場人物をAIに描かせてみた【パグみたいな顔の少女】

ハリーポッターを読んでると、時折なかなか強烈な悪口が飛び出してきて面白い。しかしイギリスと日本のユーモアのセンスの違いもあると思うので、ここは一つどんなものかと最近Twitterに搭載された人工知能Grokに英語で質問して画像を生成してみた。


私が小説版ハリーポッターを読んでいて、軽く吹き出すほど笑ってしまったのは以下の文章である。

'Hey, Potter!' shrieked Pansy Parkinson, a Slytherin girl with a face like a pug.

Google翻訳:「おい、ポッター!」パグのような顔をしたスリザリンの少女、パンジー・パーキンソンが叫びました。

Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, 104 pp

日本語で表現するのは難しいが、ここは:

パぁンシィ・パぁキンソン・フェイスライカ・パぁグ

…という発音の面白さや楽しさがある。これがハリーポッターを原書で読む最大の魅力である。音の面白さを優先した結果として、「パグのようだ」という子供っぽい率直さと残酷さを併せ持つ表現が使われたのだと推測できる。

パンジーはスリザリンの生徒でドラコマルフォイのことを好きらしい少女である。つまりハリーを敵視する少年のガールフレンドであり、おそらくマルフォイの影響でパンジーもハリーには強気に接する節があるのだが、その少女の顔の表現として「パグみたいな顔」と来た。

パグといえば、犬の中でも「ブサカワ」に入る犬種だろう。

日本人の感覚だとほぼ明らかに悪口だと思われるが、イギリス(欧米)ではどうなのだろうか。

そこでGrokに描いてもらった。

Grokが考える「パグのような顔の少女」

念のためにもう一度、試してみた。

8枚のうち1枚だけ不気味な「AIが考える〜〜系」のイラストが生成されたが、他の7枚はパッと見た感じではそこまで悪くはないように思える。

共通点を箇条書きするならば:
・目が丸くて大きい。
・鼻が小さい。
・口が大きい。
…といった所だろうか。

ポジティブで愛嬌がある顔なのは「生成AIで描くと常に起きる現象」のような気もするので「パグらしさ」の特徴として挙げるのは違うと思う。

骨格や髪や肌の色に着目すると、典型的なアングロサクソンよりは、東南アジアっぽいと言えそうだ。

イギリスも近年では移民の影響でコーカソイドだけでなくネグロイドやモンゴロイドなど多様な人種で構成されているが、まさにモンゴロイドの特徴が反映された顔立ちである。

こうなると、原作者のJKローリングは日本人も含めてアジア人全般を「パグみたいな顔」と思ってるのかしら、と少し暗鬱たる気分にもなるが、まあ鼻筋の通った白人と比べれば、まあパグに近いってのは否定できないね。


「パグのような」だけでは判断がつきにくいから、あえて直接的な形容詞をつけて試してみると以下のようになる。

Grokが考える「醜い顔の少女」

「醜い」というワードを指定しても、Grokだとここまで美化されるのは覚えておいて良いポイントだろう。ここから逆算して「パグのような顔」にもポジティブな修正が掛かっていると推測できるからだ。

Grokが考える「おかしい顔の少女」

顔がもともとブサイクな人じゃなくて、いわゆる変顔をしてる絵が描かれている。私の場合は、どうしても10年20年前に多かった「ブサイクを売りにしてる女芸人」とかを思い浮かべてしまうが、それらとは「変」のベクトルが異なることが判る。

Grokが考える「美しい顔の少女」

…オイオイ、「美しい」と形容したらコーカソイドだけになったぞ!(笑)

なんかルッキズムに根深く存在する人種差別の匂いを感じるわね。

まあでも、シンプルに統計的にデータを集めて、美しいと評価される写真には白人が多いから、結果的にこうなってるだけだとは思うけど。世間でより多くの人から美しいと評価されてるのはこんな感じだよね、と現実の数字で判断すればこうなるのだ。

もっと言えば、日本人の中でも、端正な顔立ちで、鼻筋がスッと通ってて、肌が白い方が美しいと認識されやすい。だって日本を舞台にした日本人が出てくるアニメのキャラでさえ描き分けるでしょ。

この5人の中で誰が一番美形だと思いますか?:

学校中の女子が魅了される流川の肌は雪のように白いぞ❄️
https://www.toei-video.co.jp/special/slamdunk/

だから世界基準で見れば「美しい顔」にコーカソイドが増えるのは仕方ないことだと思うわ、正直。

もしかしたら、10枚くらいまで増やしたらアジア系やアフリカ系も生成される余地があったかもしれないね。4枚の椅子取りゲームには負けたけど。


閑話休題。

ところで、パグのような顔だと小説で書かれているパンジーは、映画版ではどんな感じだったのか?

私が読書中に吹き出した第3巻にあたる映画版では、、、

こんな感じである。

Genevieve Gaunt(ジュヌヴィエーヴ・ゴーント)
https://hate-sink.fandom.com/wiki/Pansy_Parkinson

めちゃくちゃ美人やんけ!!

ハーマイオニーよりこっちの子の方が美人やろ。

これでパグとは言われないやろ。(笑)

イギリス人というよりはイスラエル系の雰囲気もあるね。髪型のせいもあるだろうけど、デビュー当時のナタリーポートマン(イスラエル出身)とも少し雰囲気が似てる。

2022年のジュヌヴィエーヴ・ゴーント
生年月日 1991年1月13日(当時31歳)
https://en.wikipedia.org/wiki/Genevieve_Gaunt

ちなみに、こんなに美人な女優を起用したのに、映画での出演時間はほんの僅か。マルフォイがヒポグリフから転落して怪我をした翌日に、大ホールで話してるシーンくらいで、台詞もほとんど聞き取れないし、原作小説にあった「おいポッター」の台詞も無い。

あくまで端役の扱いなので、映画シリーズを通して何度もリキャストしている。後半になるほど性格がキツそうに見える女優が選ばれている感じもする。でも、誰一人として「パグみたい」とは形容しにくいかなあ。

Katherine Nicholson in Philosopher's Stone and Chamber of Secrets,
Genevieve Gaunt in Prisoner of Azkaban,
Lauren Shotton in Order of the Phoenix,
Scarlett Byrne in Half-Blood Prince, Deathly Hallows – Part 1 and Part 2.
https://ja.fanpop.com/clubs/harry-potter/answers/show/490617/who-girl-with-black-hair-who-standing-next-hermione

(了)

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スネイプ先生が黒人キャストになるとのことで書いた:
【ハリー・ポッター】新作ドラマでスネイプ先生を黒人にするべきでない理由【ポリコレ】

ドラマ版が小説版に忠実を標榜してるらしい。

小説版を読んでから映画版を再視聴したら、色々深みが読み取れて面白さが倍増した。監督が付け足した映画ならではの演出にも気づけて感動した。

ただし映画版ではカットされたことが多過ぎてやるせない気持ちにもなる(笑)から、私もこのまま原作厨になってドラマ版に備えることにする。

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まいるず
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