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【ジョーカー2】小島秀夫やタランティーノも褒めてる件【フォリ・ア・ドゥ】

▼タランティーノ:

米Variety誌が興味深いツイートをしていたので、引用します。

Quentin Tarantino fires back at fanboys who called him a "f*cking asshole" for praising "Joker 2."

"Why am I a fcking asshole? I liked the fcking movie! That makes me a fcking asshole? You either like the movie or you don’t. I’m not plugging the movie. I’m not doing anything. I’m just saying I like it. Who gives a fck what I like? What do you care what the fck I like? Then they say I’m a fcking asshole for not seeing something. What the fck do you care what I see or don’t see? Someone will say, ‘Well I think he’s missing out.’ Well I am sure there is a lot of sht I could say you’re missing out on and I don’t care if you miss out on.”

Read more here: https://variety.com/2024/film/news/quentin-tarantino-fan-outrage-joker-2-praise-1236246338/

https://x.com/Variety/status/1867016538928173080

Google翻訳の結果も載せますね:

クエンティン・タランティーノ監督は、『ジョーカー2』を称賛したために彼を「クソ野郎」呼ばわりしたファンボーイたちに反撃した。

「なんで俺はクソ野郎なんだ?俺はあのクソ映画が気に入った!だから俺はクソ野郎なのか?お前は映画が好きか嫌いかのどちらかだ。俺は映画の宣伝をしてるわけじゃない。何もしてない。ただ好きだって言ってるだけ。俺が何を好むかなんて誰が気にするんだ?俺が何を好むかなんてお前に何の関心があるんだ?それから奴らは俺が何かを見ていないからクソ野郎だと言う。俺が何を見て、何を見ていないかなんてお前に何の関心があるんだ?誰かがこう言うだろう。『あの人は見逃していると思う』。まあ、お前が見逃しているものはたくさんあるだろうし、お前が見逃しても俺は気にしない。」

以上、引用終わり。

日本語訳で何度も出てくる「クソ」はfuckのことなので、日本語での純粋にネガティブな意味での「クソ」が当てはまるのは、ちょっと疑問ですね。

ポジティブもネガティブも色々な感情を抱えてるけど、1単語で表すのは難しくて、そういう「ああああ!もおおお!」って頭を掻きむしるような、渾然一体とした単語がfuckなので。

まあ、とにかくタランティーノは『ジョーカー2』を褒めている、ということですね。

▼小島秀夫:

そういえば、小島秀夫も褒めてました。

I watched "Joker: Folie à Deux.” The beginning of the film is an animation sequence, reminiscent of the nostalgic "Looney Tunes", depicting a story of Joker and Joker’s shadow. In the trial that follows, the question of his multiple personality is argued from beginning to end. Is the Joker Arthur? Is the Joker another personality (his shadow)? Who exactly is Arthur? This revelation eventually transforms into a meta-perspective. In the previous film, “Joker,” was it really Joker who captivated audiences around the world? Or was it Arthur? This question is constantly raised to Lee and even to the people of Gotham City within the film. We live in an age of mass production of "poetic justice" heroes, a battle between good and evil. Lately, many spin-off films with a focus on the villains have been made. Can villains be superheroes too? Is this question posed on the big screen as a DC movie, too avant-garde? Was it the Joker that audiences around the world loved? Was it Arthur? This is where the reviews have diverged. Over the next 10 or 20 years, this film's reputation will likely change along with the permeation of hero movies to come. It may take some time for it to become a true "folie à deux.” But there is no doubt that everyone in the audience loved Joaquin and Gaga in this film 🤡

https://x.com/HIDEO_KOJIMA_EN/status/1852979930055036990

こちらもGoogle翻訳を貼っておきます:

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を観ました。映画の冒頭は、懐かしの「ルーニー・テューンズ」を彷彿とさせるアニメーションシーンで、ジョーカーとジョーカーの影の物語が描かれる。その後の裁判では、最初から最後まで彼の多重人格の問題が議論される。ジョーカーはアーサー?ジョーカーは別の人格(影)なのか?アーサーとはいったい何者なのか?この発見はやがてメタ視点へと変化していく。前作『ジョーカー』で世界中の観客を魅了したのは本当にジョーカーだったのか?それともアーサー?この疑問は、映画の中でリーやゴッサムシティの人々に絶えず投げかけられます。私たちは、善と悪の戦いである「詩的な正義」のヒーローが大量生産される時代に生きています。最近、多くのスピンオフ映画が悪役に焦点を当てた作品は数多く作られてきました。悪役もスーパーヒーローになれるのでしょうか?この問いをDC映画としてスクリーンに投げかけるのは、あまりに前衛的すぎたのでしょうか?世界中の観客が愛したのはジョーカーだったのでしょうか?アーサー?ここが評価が分かれるところです。今後10年、20年の間に、この映画の評価はヒーロー映画の浸透とともに変化するでしょう。この映画が真の「狂気の沙汰」になるには、まだ時間がかかるかもしれません。しかし、観客全員がこの映画のホアキンとガガを愛していたことは間違いありません🤡

以上、引用終わり。

小島秀夫もめちゃ褒めてます。特にこの部分↓

あまりに前衛的すぎたのでしょうか?世界中の観客が愛したのはジョーカーだったのでしょうか?アーサー?ここが評価が分かれるところです。今後10年、20年の間に、この映画の評価はヒーロー映画の浸透とともに変化するでしょう。この映画が真の「狂気の沙汰」になるには、まだ時間がかかるかもしれません。

意見が異なるファンを傷つけないように言葉を選んでますけど、これは「時代がまだ追いついてない」という、かなり攻めた発言です。

米Variety誌も、まさにこの部分を引用して記事タイトルにしてました。

‘Joker: Folie à Deux’s’ Bad Reputation ‘Will Likely Change Over the Next 10 to 20 Years,’ Predicts Hideo Kojima: ‘It May Take Some Time’(「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」の悪評は「今後10年から20年で変わる可能性が高い」と小島秀夫監督が予測「時間がかかるかもしれない」)

▼まいるず:

私も公開直後から『ジョーカー2』のことは褒めてました。賛否両論と言われる映画で、小島秀夫やタランティーノが私と同じ意見だと知ると、ちょっと嬉しくなっちゃいますね。

初日に観た。これだけは言いたい:本作は万人向けエンタメではないが品質は高い。脚本は面白いし、撮影は見事で、音楽の演出も良い。世間の低評価は色々な思惑や不運が重なったのが少なからずあるかと。好き嫌いは自由だが、どうせクソ映画だろと食わず嫌いは勿体無い!

まいるず 2024年10月11日 23時33分

観客に好都合な解釈をいくらでも許した前作から打って変わり、本作ではトッドフィリップス監督とホアキンフェニックスが「逃れようのない正しい解釈」を押し付ける。映画とは観客ではなくて作り手の物であることをまざまざと見せつけられる。これは完璧な続編だ。

まいるず 2024年10月14日 22時31分
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まいるず 2024年10月12日
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まいるず 2024年10月17日

(了)

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まいるず
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