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【映画館マナー】エンドクレジット中に操作するスマホの光は迷惑なのか?【激論】

映画館の常識として、エンドクレジットが終わって館内照明が点灯するまではスマホやスマートウォッチを光らせるのは迷惑行為だとされています。

今日はそれについて深く考えてみたいです。


◆実情:

実際に、本編上映前に「エンドクレジットが終わるまでは電子機器は不要に操作しないでください」というアナウンスが流れる映画館もあります。

グランドシネマサンシャイン池袋では最近増えているマナーが悪い外国人対策として、案内映像に英語音声の追加までされました。(かつては日本語で文字を写すだけでしたが、この変更で日本語を理解できないふりをする悪質な欧米人や支那人や朝鮮人がかなり減ったような気がします;英語が理解できないのは彼らにとって恥ずかしいことでもあるので効いたのでしょう)

グランドシネマサンシャイン池袋・シアター12(IMAXレーザーGT)
iPhoneのカメラなので遠近感がバグってますが、6階建てビルの高さです。

Twitterでも、たまに「エンドクレジット中にスマホ触るヤツがいてマジでむかついた」というポストを見かけます。

しかし、私は少し違う意見を持っています。

◆問題提起:

映画館でエンドクレジットが終わる前のスマホの光は、本当に迷惑なのか?

正直に話しますけども…

エンドクレジットなんか周囲でチカチカ光ってても、どうでも良くないですか???

あれを集中して一言一句漏らさず読んでいる人に対してはお詫び申し上げます。しかし、そんな人は日本全国の劇場で数えても1日に5人居るか居ないかという激レアだと思います。その他の毎日何万人何十万人と映画館を訪れている観客はろくに文字を読まないで、あの時間を過ごしているハズです。しかもアメリカの映画なんて全部英語ですから、そもそも読みたくても読めない人が圧倒的多数派です。

なんなら英語にまあまあ自信がある人でも、あれはかなりの速読になるので数分間続くエンドクレジットを集中して一言一句漏らさず読むのは至難の業ですよ。

日本語話者でも日本語のエンドクレジットを一言一句読んでる人は少数派でしょう。同じように英語話者も英語のクレジットを一言一句読んでる人は居ないわけです。つまり、少し乱暴にまとめると、ほぼ誰も(全部は)読んでません。

じゃあその時間何をしているのか。余韻に浸ったり、気持ちをクールダウンさせたり、黙って考察を深めたり、音楽に聴き入ったり、過ごし方は人それぞれだと思います。その作品の関係者なので自分の名前を見つけるために探している人も居るでしょう。

でも、それって音楽さえちゃんと聴こえれば、別にスクリーンの文字が少しくらい読みづらくなっても平気じゃないですか?

本編はもちろんダメですよ!映画とは《スクリーンの光を見る》のがメインのエンタメなのですから、観客席の光は純粋な妨害行為になります。

でもエンドクレジットって、一般的には《黒地に白の文字が流れているだけ》ですよね。つまりスクリーンの光(映像)に《文字情報以上の意味がない》ので、《文字さえ読めれば観客席で何かが光っていても平気》なハズです。

ぶっちゃけ早く帰りたいけど他人の迷惑になりたくないから我慢して椅子に座って待ってる人も結構な割合で居ると思います。そういう気持ちで我慢してる人達こそが、隣に他人を気にせずスマホを触る人がいた時にムカつく、というのが本音じゃないですかね?(=深層心理では自由な人に嫉妬してる説)

【みんなに知ってほしいから、やってみた】
上映中のスマートフォンやスマートウォッチの明かりはこんなにも目立つんです
@イオンシネマ【公式】
https://x.com/AEON_CINEMA/status/1565278382946140160

◆解決策のご提案:

解決策は簡単です。劇場が、エンドクレジットが始まったら室内照明を灯ければ良いのです。

照明が灯けば、相対的にスマホの光が眩しさが軽減するので、近くの人がスマホを触っても気にならなくなります。あれは真っ暗な部屋でスマホが光るから目に付くのであって、明るい部屋では気づかないことも多いです。例えば電車の中でスマホを触ってる人のことを「眩しい」と感じたことなんて無いでしょう?

Metro time #japan #tokyo
@fernandoalo_oficial
https://www.instagram.com/p/BLLt7QRBHEJ/

照明が灯けば、早く帰りたい人が、周囲の人の足を踏んだり、ジュースの残りをこぼしたり、忘れ物がないかソワソワすることがなくなります。さっさと退室することが簡単になります。

オーストラリアもアメリカも、エンドクレジットの後半(文字がスライドショー形式からロール形式に変わる)が始まると館内照明がついて、大半のお客さんが帰ります。ヨーロッパの多くの国もそうでしょうし、欧米の植民地になったアジアやアフリカの多くの国でも似たような状況でしょう。

(日本はペリーが来航した当時の武家(=政治家)とそれに続いた明治大正の政治家が全員クソ優秀だったから独自の文化を作ることができたレアな国ですが、ほとんどの国で映画館文化なんて欧米の受け売りです。)

証拠として、実際に私が映画館で撮影した写真を共有しますね。どちらもほぼ満席でしたが、エンドクレジットが始まるとすぐに大半の人は退場してしまい、客席に残っているのはまばらです。室内照明も灯いています。

メルボルン・オーストラリア
ロサンゼルス・アメリカ

なんなら、シネコンが普及する以前の映画館では、エンドクレジットが始まったらカーテンを閉じるのが一般的でした。そこに書いてある名前はあくまで映画作りに参加した人達の自己満足のためか、あるいは映画会社が給料を支払うときの法的根拠としてフィルムに焼き付けたに過ぎないものです。観客に見せる想定など無いのです。

映画が終わった瞬間に閉じるカーテン
閉じたカーテンの上をクレジットが流れるが無視して帰る観客

で、私は日本も映画館のエンドクレジットについては、欧米を真似すれば良いと思ってます。日本も照明を灯けて、観たい人だけ残るのが当たり前にすれば、スマホ触りたい人や喋りたい人は退出しやすくなります。

もう一度冷静に考えてみてください。エンドクレジットなんて、人の名前が映ってるだけなので、客席がいくつか発光してようが別に構わないでしょ?

居座って喋られるより100万倍マシですよ。特に私は音楽を聴いてるんだから、そこは本当に邪魔しないでほしいです。

時々、Twitterで「エンドクレジットの最後まで集中して観るのが正しい映画への敬意の払い方だ」という意見を持つ人を見かけます。個人的には独創的な考えをされる人だなあと思いますが、まあそういう意見を持つ人を私は尊重します。

でも同じくらい、「エンドクレジットはぶっちゃけ作り手の自己満足でしかないから観る必要ない!あんなの自分の名前を書いた人だけのお楽しみ要素だ!」という意見を持つ人も、私は尊重したいですね。

そして、私は「エンドクレジットは気になるところだけ読んで、あとは音楽を聴きながら余韻に浸りたいから、なるべく静かにして欲しい」という意見を持つので、この意見を周囲の人達から尊重して欲しいですね。

もちろん、お互いに無理のない範囲で結構ですよ。あくまで公共の場所なので。これが私のプライベートシアターなら、また少し話は変わってくるかもしれませんけど。(笑)

個性を認めて、お互いに思いやるのが《高度な人間社会》だと思いませんか?

もし日本でもこのタイミングで照明がつくようになったら、私も音楽を聴いて余韻に浸りつつ、本編を観覧して気になったこと(監督の過去作;俳優の出演作;劇中の時事ネタ;歴史;地理など)をすぐにスマホで調べられるようになるので、ありがたいと思います。

◆余談:

MCUがエンドクレジットの後に重要なおまけシーンを定番にしたのは、本当に害悪だったと思います。あれのせいで見たくもないエンドクレジットを我慢して待ってる人を大勢生み出したと言えるんじゃないでしょうか。(笑)

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(了)

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まいるず
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