感想:ドラゴンボールDAIMA
とりあえずNetflixで4話まで視聴した感想です。
好きな人には申し訳ないが、絶望的につまらないよ、これ。(苦笑)
(以下は否定的な感想が続くので、苦手な方はブラウザバックしてください)
まず第1話はアニメ版Z最終回までの振り返りを、よく知らないキャラの長すぎる説明を交えて見せる感じで、とにかく退屈だった。
唯一、気持ちがアガったのは悟空とベジータが修行で激しく格闘するシーンと、最後に神龍の能力で子供に戻るシーンだけ。30分かけた壮大な前振り。(笑)
そして第2話は少し面白くなる兆しもあったが、各キャラクターの行動原理というか性格や振る舞いが逐一ブレブレで、見ていてストレスが溜まる。
第3話はまたしても情報と説明が多過ぎてしんどい。
視聴者は悟空が暴れ回るシーンが見たいのが一番なんじゃないの?
その上で、ふとした瞬間の構図や表情は漫画原作からトレースしてるので、ますますウザイ。(苦笑)
なんかジブリ作品の劣化コピーみたいな設定と説明を延々と聞かされて、全く退屈である。こんなキャラが有名なだけで、特に面白みのない異世界アニメを楽しみしてる人がどれだけ居るのだろうか。
細かい設定やキャラクターの紹介は後回しにして、どんどんストーリーを進めて、視聴者の情が乗ってきた頃合いで背景や経緯などを詳しく説明すれば良かったのに、なぜそうしなかったのだろうか。
本来はストーリーを前に押し進める強いモチベーションが必要なのだが、おそらく「子供化」と「デンデの誘拐」がそれに当たるのだが、どちらもその緊迫感がほとんど無い。これでは、視聴者のモチベーションも湧かない。(*元々のキャラクターや世界観のファンを除く)
好意的に受け取るならば、鳥山明先生が考案した設定を全て視聴者に見せるんだ!という意気込みがよく伝わってくる美術と脚本になっているとも言える。
しかし、正直度100%ではっきり言えば、ストーリー進行を遅くさせるだけの情報過多なノイズでしかない。残念だ。
第4話も惰性で視聴したけど、「もうどうでもいい」が強い。
たとえば、最初の大きな街で飛行機が盗まれた直後にその街で犯人を見つけて仕置きして取り戻すなり、別の飛行機を買おうとするなりすれば良いのに、真っ直ぐ荒野に歩いて行く。アホか。
それでわざとらしく舞空術が使えない理由を長々とセリフでくどい説明をしつつ、途中の谷では「ここだけは」と言って舞空術を使って渡る。さっきの説明なんだったんだ?
そして、砂漠の真ん中で見つけた小さな一軒家の酒場で飛行機を調達しようとする。いや、だったら最初から街で探せよ。
その酒場には都合よく移動手段があるばかりか、仙豆やフュージョンの代替品となるアイテムが売られていて、それをゲットする。
なんというか、平凡なRPGのゲームプレイ動画をアニメで観ているだけのような感覚になる。
もしくはスマホゲームのチュートリアルが永遠に終わらない感じ。あるいはファイナルファンタジーの初心者の館をまだ回り続けてる感じ。率直に言って、退屈だ。
この他にも細かい設定について言い訳のように説明を入れまくるのだが、そもそもレベルで「面白いストーリー」から踏み外してるから、全部がナンセンス(無意味/無価値)なのである。
これらの説明は子供には難しすぎて退屈だし、大人にはバカすぎて鬱陶しいだけだ。そんな破綻をさせるくらいなら特に説明しなくて良いからどんどんストーリーを進めるべきだろう。
例えば、通行の妨害をしてきたキャラを悟空がボコボコにしたのに、何かを食べたらパッと体力が回復して、お前なんだそれって脅したら仙豆の代替品でこれをあげますから許してくださいってゲットするとか。
例えば、通行の妨害をしてきた2人のキャラを悟空が圧倒していたのに、途中で何かを食べたら2人が合体して一気に形勢逆転するも、なんとか倒してお前さっき何食ったんだって脅したらフュージョン(ポタラ)の代替品でこれをあげますから許してくださいってゲットするとか。
あんな説明台詞でゴリ押ししなくても、子供にもわかるように楽しく紹介できる方法はいくらでもあろうに。
あと、これはどうしようもないが、悟空の声を当てている野沢雅子が完全におばあさんの声質を隠せてなくて正直キツイ。
他のいくつかのキャラでは思い切ってキャスト変更していて、そちらの方がずっと良い。
ドラえもんが賛否両論ありながらもキャスト一新したのは、本当に良かったね。
(了)