祝)オクトパストラベラー2発売!
昭和生まれの私は小学生当時にスクエニのRPG黄金期(DQ5;FF6;クロノトリガー)に直撃した世代でして。当然のようにオクトパストラベラー(平成30年発売)も大好物になりました。そして、5年経ってその第二弾が本日発売ということで、昨日までに体験版でプレイした感想などを書きます。
▼正当進化で嬉しい!
数多のゲーム配信YouTuberが言及してるので、サラッと済ませますが、ここは本当にその通りです。第1作のシステムの良かったところを全部残してくれた感じで大満足。異論ありません。以上です。(笑)
▼夜コマンドが素晴らしい!
フィールドコマンドが8人に2個ずつで合計16個になりました。いわゆるマジカルナンバーを超えてしまって記憶できなくなった(笑)ので、表に書き出して整理してみました。
バランスめっちゃ良いじゃないですか!!!
基本的にフィールドコマンドの目的は4種類に別れます。
🔴通路)障壁になっているNPCを倒して道を開ける
🟢仲間)NPCをパーティに加える
🟡物品)NPCが所持するアイテムを入手する
🔵情報)NPCが所持する情報を入手する
今回のオクトパストラベラー2ではオクトパストラベラー1のコマンドをそのまま昼コマンドとして継承し、夜コマンドには昼コマンドを少し変化球にしたようなものが並びます。
夜コマンドはお金か腕っぷしにモノを言わせた強引な手段(🟡トレサと🔴オルベリクの特技を悪用して他キャラの特技と掛け合わせた感じ)になっているのが面白いです。
唯一悩んだのは、「おねだり」については0円でアイテムが入手できるので🟡テリオンの「盗む」に近いプレイ感覚もありますが、ここでは失敗リスクを伴わないという特徴に鑑みて🟡トレサのアイコンにしました。戦わずしてNPCを駆除できる「気絶」を🔴オルベリクにしたのと同じ論理です。目的とリスクで選びました。(むしろ🟡テリオンはリセマラ前提で3%に挑戦し続けるのが正しい利用法という雰囲気すらありますからね:笑)
4人パーティでも前作8人全員のアクションが出来るし、クロスストーリーがあると判明している2人パーティでも異なる4色が揃うようになっています。これは非常によく計算されて組まれていると思います。特にオーシュット+キャスティ組だけ「アイテム加工」があるのも絶妙(最強の防具を作れるとかあって欲しい)です。
私は基本的にパーティメンバーは固定して遊びたいクチ(その方がキャラに感情移入できる)なのですが、オクトパストラベラー1ではフィールドコマンドの為だけにメンバーチェンジをすることが何回かありました。今回のオクトパストラベラー2ではその必要が減りそうなので嬉しい限りです。初見プレイでは4名だけで進めようか、クロスストーリーのコンビずつで4周しようか悩み中です。
なんだろう、効率とか無双とか最短とか、そういう類には私はあまり興味が持てなくて(誰かのRTA動画などを見る分には楽しいが自分でやりたいと思うかは別の話)、限られたリソースと情報の中で知恵を絞ってクリアすることが楽しいと思えるんですよね。そういうマゾ気質がある人にこのフィールドコマンド割り振りは難度調整がかけやすく嬉しいものでしょう。(笑)
あとはおそらく裏ボスがオクトパストラベラー1と同じく理不尽レベルで強いと思うので、少人数編成ゆえに多少レベリングが進んでしまっても良いからじっくり遊びたいという考えもあります。
▼各メンバーの第1章がいい感じ!
各1章は必ずそのキャラクターが1人でレベル1からスタートする仕様になりました。オクトパストラベラー1では十分にレベリングしたパーティに新規で加わるとどうしても既存メンバーによるワンパンとか特大石を投げて終了というパターンができてしまったのですが、この変更により第1章はいずれも手間をかけないとクリアできなくなりました。これは常にギリギリの戦いに追い込まれてスリルが高まるので個人的には賛成です。RTA的には賛否両論というかよく言えば「挑戦しがいがある」っていう話でしょうね。
個人的に面白いと思ったのは、新キャラを仲間にした時は第1章をスキップすることが可能で、そのままレベリングもできるが、酒場でストーリーを開始するとレベル1に戻される(第1章で獲得したEXPとアイテム等は第1章終了後に引き継がれる)のですが、JPとスキルは第1章でもそのまま使用できる点です。おそらくゲームデザインのためというよりはシステム的な制約からこの方式を採用しているのだと思いますが。あとはナッツで増強したステータスはどうなるんでしょうね、私は試していませんが。
これによって先に強力な技を覚えてから第1章を効率良く攻略するというハックも出来たと思いますので、RTA走者のプレイを見るのが楽しみです。
▼今回も英語音声がいい感じ!
実は私、1作目から表示言語も音声も英語にして遊んでおりまして。
その理由がですね、訛りなんです。
それがオクトパストラベラー2でも健在でした。
ひとまず以下の動画を7分43秒付近から1分ほど視聴いただきたいのですが(リンクは頭出ししてあります)
おわかりいただけたでしょうか?この動画ではPartitioの町がアメリカ西部開拓時代のような雰囲気なのですが、BGMは勿論ウエスタン風で、さらにキャラボイスも強めのテキサス訛りになっているんです!しかも戦闘中は某Disneyアニメのカウボーイみたいに「ヒーハー!」って叫んだりします。
ただ、大事なのはやっぱり訛りで、今回のオクトパストラベラー2では大きな海を囲むような配置で東大陸と西大陸、そして南の島に分かれているのですが、地方によって主人公キャラや村人の話す英語のアクセントが異なります。例えば東大陸にあるニューヨークのような街は小粋なジャズミュージックが流れて、いかにもニューヨーカーなキビキビした英語を話します。これがねえ、地味に楽しいんですよねえ。
前作は田舎の村では古臭い英語(例えばYouがTheeになる;動詞の-esの付け方が異なる;日本語の「ござる」に近い感覚)だったり、高山地域ではスコットランド訛りだったりして、音声も癖ツヨですが、それ以上にNPCのセリフ表記がまあ読みづらくて。でも、それが大陸の広さをよく表していて楽しかったんです。日本語でプレイしているとここまで地域差は感じられませんでした。
おそらく99%の日本人プレイヤーには興味なかった話だと思いますし、YouTubeで配信されている方でも一人として英語音声の訛りに言及しているのを見かけたことがないので、日本市場では相当ニッチだと思いますが、これは有能な開発スタッフがいる証拠です。
参考までに古めかしい英語を話すハンイットのプレイ動画も貼っておきます。(4分47秒ごろからが分かりやすいです)
今回の2については、まだ8人の主人公を第1章までしかプレイしてないので全体像は分かりませんが、今の所どの町も読みやすい英文になってしまっていて、少し寂しいです。正規版で行けるマップエリアにド田舎の村があることを期待します。(笑)
▼キャラ名の日本語表記には一部違和感あり:
既出のスライドではさりげなく(勝手に)修正していたのですが…
Partitio=パルテティオ → パルテシオ
Osvalt=オズヴァルド → オズワルド
Ochette=オーシュット → オーシェット
まあオーシュットはどちらでも良いかなと思うのですが。パルテティオとオズヴァルドはこんな舌を噛みそうな表記にしなくても良かったのではないかと思われます。実際に英語音声では私が表記した発音に近いですし。Caeserをカエサルと読むかシーザーと読むか、Kievをキエフと読むかキーウと読むか、みたいな話ではあるんですけどね。
あとはヒカリが名前だけは和風でありながら、地域名や国名や名字、そして衣装や建築などのプロダクションデザインはすべて中華風であり、なんとも中途半端で個人的には残念に思います。チャイナモデルで行くなら名前もチャイニーズにしてほしかったです。もう少し三国志に出てきそうな名前(例えばハク等)にするとか、工夫の余地はなかったのでしょうか。
これで間違ったサムライ文化が伝わるのが嫌なんですよねえ。オクトパストラベラーは海外でも人気のIPなので。日本の会社が作ったゲームで、着物でチョンマゲでカタナを振ってると、もう誤解されてしまうでしょうと。下手すると日本の若者にも間違った教育になりかねないので、ここはもうちょっと担当者(というかプロダクションデザインの責任者)には気を遣ってほしかったです。
さーて、今週末はオクトパストラベラー2で遊ぶぞ!
了。