【バッドボーイズ3】あらすじを三幕構成で読み解く【FOR LIFE】
1)バッドボーイズ(1995年、マイケル・ベイ監督)
2)バッドボーイズ2バッド(2003年、マイケル・ベイ監督)
3)バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年、アディル&ビラル監督コンビ)
4)バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年、アディル&ビラル監督コンビ)
以下、タイトル通りに第3作についての解説と感想です。
一幕
1)マイクが謎の殺し屋に銃撃されて致命傷を負い、神に祈るマーカスは今後一切の暴力を封印することを誓う。
2)数ヶ月後にマイクは奇跡的に職務復帰して復讐を画策するが、マーカスは早期退職する。マイクは元恋人のリタが指揮する若手チームAMMO(Advanced Miami Metro Operations)に監督役として配属されて殺し屋を追う。
二幕
3)マイクとAMMOは武器売買の現場で殺し屋を逃す。殺し屋はさらに、マーカスに警告した情報屋と、ハワード警部も殺す。マーカスは復職を決意する。
4)二人とAMMOは殺された武器商人のツテから殺し屋につながる男への捜査を試みるがまたしても殺し屋に妨害され、この時の失敗を理由にAMMOは解体が決まる。
5)殺し屋の口癖からマイクは、殺し屋がマイアミ市警になる前のメキシコ潜入調査時代に関係を持ったカルテルのボスの妻イザベルの息子だと確信する。マイクはマーカスに過去を告白する。
6)メキシコに単身でイザベルと話をつけに行くマイクだったが、マーカスとAMMOのメンバーも自分たちの意志で加勢する。イザベルの組織の本拠地で両陣営の激しい銃撃戦が始まる。
三幕
7)マーカスが撃ち落としたヘリコプターで建物全体が火事になる。殺し屋アルマンドはマイクが本当の父だったと知り激昂する。イザベルの撃った銃弾が誤ってアルマンドに当たる。リタがイザベルを銃殺し、AMMOはアルマンドを連れて避難する。
8)マイアミ市警でAMMOが再結成されて、リタは警部に昇格する。マイクはマーカスに感謝と引退の意志があるなら止めない意向を告げるが、マーカスは死ぬまでバッドボーイズ(Bad Boys for Life)だと答える。
FIN
ポストクレジット:マイクが獄中のアルマンドに減刑の取引を持ち掛ける。
TO BE CONTINUED…
▼解説・感想:
綺麗なハリウッド式三幕構成の脚本でした。
二幕の前半がややテンポが悪い感じが否めないですが、後半でアルマンドの正体が明かされてからは物語の加速がとても良いです。
今回は第4作に備えて念のためにNetflixで視聴したのですが、これは事前に観て大正解でした。正直もう少しテンポを上げてほしい瞬間もありましたが、最新作での進化を期待できる佳作でした。
この予感は大当たりで、第4作ではアルマンドが大活躍します。まあポストクレジットであんなシーンがあれば当然ですよね。さらに第4作ではハワード警部の妻子も出てきて、昼ドラのような濃い愛憎のドラマが展開します。
ハードルを上げるようなことはあまり書きたくありませんが、バッドボーイズに関しては、第4作を深く楽しむためには第3作の視聴はあった方が好ましいと言えるでしょう。
(了)