2018年エンゼルス全選手評価 投手編
エンゼルスの全選手評価したいと思います。点数は100点満点。試合出場が無い選手は省きます。
投手
アンドリュー・ヒーニー 70点
度重なる怪我に苦しんだ左腕がトミー・ジョン手術から復帰し、ついにブレーク。2桁勝利には1勝届かなかったものの、180イニングを投げ防御率4.15。K/BBも4.00と防御率以上に内容は良かった印象。自身の誕生日には1安打完封勝利を達成。完封、完投ともにキャリア初で自らを祝いました。
ハイメ・バリア 80点
ルーキーながら2桁勝利を達成。4月22日のジャイアンツ戦でブランドン・ベルトに歴代最多となる1打席21球を投じ、MLBの歴史に名前も残しました。三振を奪う投球スタイルではないため来季も安定して成績を残せるかどうかは未知数ですね。
タイラー・スキャッグス 70点
7月31日のレイズ戦で内転筋を痛め3.1回10失点と打ち込まれるまで防御率2.62とエース級の投球。結局DL入りとなり復帰後も調子戻らず125.1イニングで防御率4.01となってしまいましたが来季のブレイクに期待が持てる内容でした。リチャーズに代わるエースとして期待したいですね。
フェリックス・ペーニャ 80点
昨オフにカブスから加入。先発に故障者が続出したことから3年ぶりに先発に挑戦すると、6月以降はローテーションに定着しました。リリーフから先発に転向し開花した珍しいパターンで本人は「来季も先発でやりたい」と話しているようですが、補強次第ではリリーフに回る可能性が高いですね。変化量の大きいブーメランスライダーは一見の価値あり。
ギャレット・リチャーズ 30点
今季の開幕投手。100マイルを超える速球を武器にエースとして長年期待されていましたが、期待に応えられずFAに。夏にはヤンキースが狙っていたようですが、怪我の影響でトレードの駒にもできなかったのは最悪でした。スペ体質になる原因となったあのアキレス腱の大怪我がなければ…と思ってしまいます。2006年のPRP療法も結局上手くいきませんでした。新天地はアナハイムからI-5と呼ばれる高速道路で1時間半のパドレスに決まりました。別リーグですし復活を期待したいですね。
ニック・トロピアーノ 30点
度重なる右肩の故障で離脱と復帰を繰り返しながら76イニングを投げ5勝。投球内容も被弾が多く、メジャーレベルでは厳しい印象ですね。
ブレイク・パーカー 60点
開幕から天使ファンの寿命を縮めまくりました。自慢のスプリットはおそらくメジャートップクラスでクローザーとしてのポテンシャルも十分なんですが、どうもピンチになると自分のピッチングができなくなるみたい…契約残り3年で来季は180万ドルと安いのにも関わらずノンテンダーになってしまいました。残せば夏にトレードの駒にもできたと思うのですが…
ノエ・ラミレス 80点
両リーグ5位となる83.1イニングを投げました。イニング跨ぎ当たり前、クローザーとして登板した翌日に先発などの無茶な起用も多く、後半は結構打ち込まれてしまいました。登板長髪イケメンで全国にノエラミ女子が誕生しているという怪情報も。
キャム・ベドロージャン 50点
自己最多の71試合、64イニングに登板したものの投球内容は2年連続で不甲斐ないものに。昨年よりも奪三振率が大幅に下降し、クローザーとして期待されていた2016年とは別人になってしまいました。
ジム・ジョンソン 60点
62試合、63.1イニングで防御率3.84。ネタキャラ化してますが、とっくの昔に全盛期を過ぎてることを考えると及第点以上ですね。シーズン終了後FAに。
ホセ・アルバレス 70点
左のリリーバーが彼しかいないので勝ってても負けてても登板。ワンポイントが多かったこともありリーグ2位の76試合の登板でイニング数は63.0。在籍5年目だったのですが、今月ルイス・ガルシアとのトレードでカージナルスへ移籍してしまいました。リリーフエースのポテンシャルではなかったものの左のワンポイントとして非常に優秀で放出には疑問が残りますね。ガルシアのポテンシャルを評価したのでしょうが、それなら何故パーカーをノンテンダーしたのでしょうか?
ジャスティン・アンダーソン 89点
期待されていたプロスペクトではなかったのですがどこからか湧いて出てきました。57試合55.1イニングで22ホールド、防御率4.07と大健闘でしたが、四球でランナーを貯める場面も多くWHIP1.48と高めでした。速球とスライダーのコンビネーションで三振は奪えているので、来季以降継続的に結果を残すには四球減が鍵となるでしょう。
大谷翔平 80点
故障してしまったのが残念でなりません…離脱までは完全にエース級の投球でした。4月8日の本拠地初登板では7回1死まで一人のランナーも許さない好投。ストレートも最速101マイルをマーク。ストレートは球速の割に被打率が高く、スプリットとのコンビネーションで打ち取るスタイルを確立しました。来季は登板できませんが完全復活するのを願ってます。
ハンセル・ロブレス 60点
実績のあるリリーバーでしたが不調のためメッツからDFA。次の日に拾い移籍後は37試合36.1イニングで防御率2.97と完全復活。内容も悪くないので来季は勝ちパターンでも計算できそうです。良い買い物になりました。
テイラー・コール 60点
元々はブルージェイズに所属していたらしいですが、存在を知りませんでした。マイナー契約からのST参加でしたが、見事メジャー契約を勝ち取り8月に昇格。先発2試合含む36イニングで防御率2.75とサプライズな活躍でした。速球は平均93マイルとそれほど速くないですが、K/BB9.75と安定しているので先発で試してみると面白い存在になるかもしれません。
マット・シューメイカー 10点
ドラフト外から彗星のように現れ2014年には16勝でROY投票2位にも選ばれた右腕。ここ2年は怪我の影響で何度もDL入りし、100イニングに届かず。登板が少ないことに加えて年俸が4Mと高いこともあり、今オフノンテンダーに。秋に復帰した際のピッチングを見る限り、クオリティは落ちておらず健康であれば復活の芽はあるように思えます。
デック・マグワイア 0点
ブルージェイズの元トッププロスペクト。DFAになったバルブエナに代わり昇格し、即先発。大炎上し天使ファンを絶望に陥れました。メジャーレベルでは追い込んでも決め球がなく、打たれるor四球といった内容。先日、KBOの三星ライオンズと契約。
オドリサメル・デスパイネ 0点
8月にマーリンズから金銭で獲得も18.2イニングで防御率8.20。四球が多く、ほとんど戦力になりませんでした。
エドゥアルド・パラデス 10点
マイナー組織が砂漠だった時代にリリーバーでありながら上位にランクインしていたプロスペクト。打高のPCLで結果を残していたので期待していたのですが、2年連続でメジャーの壁に当たってしまいました。メジャーでキャリアを積むには来季が勝負の年になりそうです。
キーナン・ミドルトン 50点
クローザー剥奪のパーカーに代わり守護神に。救世主の如くフル稼働しましたが、酷使が祟ったのかトミー・ジョン手術行き。離脱直前にレンジャーズのエルビス・アンドラスを破壊で道連れに。破壊されたアンドラスは復帰後も不調でレンジャーズファンの恨みを買っています。
タイ・バットリー 60点
イアン・キンズラーとのトレードで加入。昇格すると平均96マイルの速球を武器に支配的な投球を披露。最近よくある、先発で芽の出なかった元トッププロスペクトがリリーフで開花するパターンですね。美味しいトレードになりそうです。補強次第ではありますが来季のクローザー候補筆頭でしょうか。
ウィリアムズ・ヘレス 10点
キンズラーのトレードでバットリーと共に加入。メジャーでは15イニングで3HRと打たれてしまいましたが、AAAでは三振も奪えている模様。アルバレスがいなくなった今、貴重な左腕ですので左のワンポイントとして来季に期待です。
アキール・モリス 0点
ブレーブスから加入。14イニングで7K8BB3HRとお話になりませんでした。
ルーク・バード 10点
昨オフにルール5ドラフトで獲得。即戦力として期待していましたが、11.2イニングで4被弾。結果を残せず返却となってしまいました。個人的にはもう少し我慢して様子見てみたかったですが、代わりに上がってきたアンダーソンがブレイクしたのでOKでしょうか。
ブレイク・ウッド 20点
ブレイク兄弟の次男(兄弟ではありません)。序盤の快進撃のときには頑張ってくれましたが、トミージョン行きでシーズン終了。32歳と遅咲きの飛躍となりそうな雰囲気もあっただけに無念でした。
ジョン・ラム 10点
長髪が特徴的な左腕。故障者続出の先発の穴を埋める形で3試合に登板しましたが、自身も故障離脱でチャンスをみすみす逃してしまいました。
オリバー・ドレイク 10点
ブリュワーズでシーズンをスタートするとインディアンズ⇒エンゼルス⇒ブルージェイズ⇒ツインズ⇒レイズ⇒ブルージェイズと1年でなんと7チームを転々。エンゼルスでは8試合にリリーフ登板。
田澤純一 20点
全盛期の投球を考えるとマーリンズ移籍後は目も当たられない状態でしたが、エンゼルス移籍後は8イニングで2失点とまともな投球。FAとなっていますが来季はどこでプレーするのでしょうか?
ミゲル・アルモンテ 0点
元ロイヤルズのプロスペクト。メジャーでもPCLでも馬鹿みたいに打たれどちらも防御率10点台。四球も多く厳しいと思うのですが来季も在籍するようです。
J.C.ラミレス 5点
昨季は2桁勝ちましたが、今季はわずか2試合でトミージョン手術行き。個人的にはパーカーではなく彼をノンテンダーしても良かったのでは、と思ってしまいます。
パーカー・ブリッドウェル 5点
昨季の救世主でしたが、2年目のジンクスに当たってしまいました。打たせて取るピッチングスタイルですが、改めてこのタイプが今のMLBで継続的に好成績を残すのは難しいことを実感しました。シーズン終了後DFAとなりヤンキースがクレームするも再びDFA。
フランシスコ・アルシア 50点
2試合にリリーフ登板。もちろん本職はキャッチャーですが、野手のリリーフ登板はなんとソーシア就任以降初めて。投球内容はキャッチボールレベルで3イニングで2被弾3失点。
イアン・クロル 10点
そこそこの実績があるリリーバーでしたがわずか2イニングでDFAされてしまいました。その後はメッツのマイナーでプレーしていたようです。
ジェイク・ジュウェル 10点
6月27日のレッドソックス戦のホームクロスプレーで腓骨骨折の大怪我。衝撃的な怪我だったので無事に復帰できれば良いのですが…グロいのが苦手な人は動画検索しないでくださいね。
オスメル・モラレス 10点
8月16日のレンジャーズ戦でデビューし1アウトを抑えました。PCLでは先発で102イニングを投げて防御率6.44とめちゃめちゃ打たれてます。内容も良くないので期待できないでしょう。