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【LAA】アナハイムは大谷翔平の夢を見るか?

こんにちは、大谷翔平です。いやいや御冗談をと言われるかもしれませんがJamesは“大谷世代”なので実質、大谷翔平なのです。ということで本題です。

まさかこのタイミングでいわゆる“リアル二刀流”が来るとは想像もしてなかったので、久しぶりに野球でゾクゾクしましたね。3戦連続で欠場していた時点で何か気づくべきだったのかもしれませんが「あれ、今日も休みか」くらいにしか思ってませんでした。

予告なしの突然の出来事に驚きましたが、果たしてこれが何を意味するのか。戦力分析の続きをすっ飛ばして考察してみようと思います。

・ここまでの流れ

まずは散々報道もされてますが簡単に流れをまとめます。メジャー3年目を迎えていた大谷は、ここまでスプリングトレーニングで打者としては打率.600、4本塁打、7打点、復帰をかける投手としても順調に調整してきました。日に日に期待も高まる中、日本時間22日の0時40分にこのツイートが飛び込んできたわけです。

登板日にDHを解除して打席にも入ったのはメジャーでは当然初めて。「1番・投手」もNPB時代の2016年7月3日のソフトバンク戦以来1723日ぶり。そうです、あの伝説の先頭打者アーチ以来です。Jamesは大興奮しながら3時すぎまでテレビを観たりして、5時に目覚ましをかけて寝たのですが結局起きられず。後から結果を確認することになります。

打者:2打数2安打1四球
投手:4回2安打1失点、5三振2四球

上々の結果に加えて、3回にはタティスJr.を相手にメジャーでは自己最速を更新する101.9マイル(約164キロ)までマークするおまけつき。改めてポテンシャルの高さを実感させられました。

・公式戦の予行練習?

大谷本人は試合後の会見で、シーズン前にこの起用法を試せたことに価値があると強調。実際にシーズンでもDH解除の可能性があることを示唆しています。さらにペリー・ミナシアンGMは、今まで休養日としてきた登板前日、翌日の出場にも色気を出しているのです。

これまで「過保護すぎるのでは?」とも思わせる起用で球界の宝を大切に扱ってきたエンゼルスですが、3年目にして変化が見て取れますね。では、どうしてこのタイミングで次のステップに移行したのでしょうか。

・二刀流のアドバンテージって何?

忘れられがちですが、今オフに年俸調停権を獲得した大谷をエンゼルスが保有できるのはあと3年。球団は夢を助けるボランティアではないので、当然ですが残りの3年で二刀流を最大限に生かしていきたいと考えているはずです。二刀流のメリットがないのなら打者に専念させるべきなんです。

Jamesは二刀流のメリットを、普通の選手よりも多く貢献できることだと考えます。だって、仮に大谷が2倍すればMVPクラスの打者成績と2倍すればサイ・ヤング賞クラスの投手成績を残したとして、どっちかに専念しても貢献度は変わらないのでは、となりませんか。なんなら打者としては貴重なDHの枠を1つ占領してるわけですから。

そう考えると、球団としてはどちらも普通の選手の半分ずつの成績では物足りないとなりますよね。多くのプロジェクションサイトで予想されている大谷の今季の打数は400打数前後。多い選手の約3分の2ほどです。でも、仮に27試合に登板するとして、その試合で打席にも立てば(1試合3打数で計算)、480打数まで増やすことができます。これは1年目のペースで打つと30本塁打ペースになります。

このように、球団は単純に打数を増やすことで普通の野手と遜色ない打撃成績を残す可能性を探っているのではないか、ということです。そうなれば“投手大谷”としての成績がまるまるボーナスステージのように加算されてくるわけですから、大きなアドバンテージですよね。新人王投票でも争ったアンドゥハーに比べて打撃成績が物足りないことが議題にあがりましたが、もしこれだけの出場数を確保して最高の成績を残せば、MVPも夢ではなくなってくるのではないでしょうか。

ここまでが、夢を“見る”段階から“実現する”段階に移行しようとしている大谷さんの話でした。James的には今季、健康であれば本気でMVPを狙えると思ってるのですが、兎にも角にも健康でフルシーズン過ごすことが大前提です。疲労がたまって長期欠場なんてことになれば本末転倒なので、球団はそこらへんを上手く見極めながらやってほしいですね。マドン監督の手腕にも期待しています。では次こそ戦力分析の続きを書きたいと思います。それではごきげんよう。

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