【LAA】プホルスをDFA、“不良債権”と呼ばれながらも222本塁打&1180安打
寝ようと思っていたところに衝撃的なニュースが飛び込んできて目が覚めてしまいました。
エンゼルスがアルバート・プホルスをDFA。2011年オフに10年2億5400万ドル+出来高の超大型契約で加入し、今季が契約最終年でした。
契約には引退後も“球団の顔”として活動することが含まれているとされ、契約を全うするのが既定路線と思われていましたが、まさかのシーズン途中でのお別れとなってしまいました。特に今季は出場機会も限られる中、5本塁打をマークし、盗塁やタッチアップ、三塁守備などでも話題になっていたので驚きでした。
このような形でのお別れは悲しいですが、ボブ・ナイチンゲール記者は「出場機会が大きく減らされる場合には、本人がリリースを希望していた」とツイートしています。41歳という年齢からも今後のキャリアがどうなるかはわからないですが、彼が挑戦する限りいつまでも応援したいですね。
ではプホルスのエンゼルスでの10年間を簡単に振り返ってみます。この場であまり厳しいことは書きたくないですが、カージナルスで築いた3度のMVP、9度のオールスター出場の輝きは、エンゼルスでは失われてしまいました。カージナルス11年での打率.328、OPS1.037とエンゼルス10年での打率.256、OPS.758という数字を比べるだけでも一目瞭然です。
さらにエンゼルスがプホルス加入後の10年間で1度しかプレーオフに進めていないのも残酷な事実です。もちろん様々な要因はありますが、彼の大型契約が球団の足枷になってしまったのは言うまでもありません。
ですが、ここではあまり注目されてこなかった球団史に残した功績も紹介したいと思います。エンゼルスでの222本塁打は球団歴代5位、781打点は同5位、1181出場試合は同9位です。度重なる怪我と戦いながら1180安打も積み重ねました。さらにはMLB史に残る節目の記録もエンゼルスで迎えています。2014年の500号、2017年の600号に2018年の3000安打。贔屓のユニフォームを着た選手のこのような瞬間にリアルタイムで立ち会えることはファンとしても貴重な体験です。
プホルスが現時点で残している主な成績は、667本塁打(歴代5位)、3253安打(歴代13位)、特に2112打点(歴代3位)は1位のハンク・アーロンまで残り185打点に迫っています。彼が残した功績をリスペクトしながら、今後の動向を見守っていきたいと思います。では、ごきげんよう。