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WAR1位は新人王に繋がるのか

タイトルの通りです。ルーキーのWAR1位が実際に新人王を受賞できているのか調べてみました。
2000年~2018年の新人王とWARを列挙していきます。新人王受賞者がWAR1位じゃない年度は括弧内にWAR1位選手を記載(AL、NLの順)。

2000年代

2000 佐々木1.3(ジト3.4) ファーカル4.0(アンキール4.1)
2001 イチロー7.7 プホルス6.6
2002 ヒンスキー4.0 ジェニングス2.8(カーンズ4.1)
2003 ベロア2.5(バルディリ2.9) ウィリス4.4(ウェッブ5.9)
2004 クロスビー3.3(グレインキー3.7) ベイ2.2(グリーン3.2)
2005 ストリート2.9(ブラントン3.8) ハワード3.1
2006 バーランダー4.0(パペルボン5.0) ラミレス4.9
2007 ペドロイア3.9(松坂4.0) ブラウン2.0(トゥロウィツキー6.8)
2008 ロンゴリア4.8 ソト3.3(ボルケス4.5)
2009 ベイリー3.7 コグラン1.1(ウェルズ4.3)

新人王20人中WARも1位だったのは7人でした(35%)。2007年にトゥロウィツキーがWAR6.8で受賞を逃した反面、2000年の佐々木と2009年のコグランはWAR1点台で受賞しています。

2010年代

2010 フェリス2.5(ジャクソン5.1) ポージー3.9(ヘイワード6.4)
2011 ヘリクソン4.2 キンブレル2.4(ウォーリー3.5)
2012 トラウト10.5 ハーパー5.2
2013 マイヤーズ2.0(ロウ2.7) フェルナンデス6.7
2014 アブレイユ5.8 デグロム3.5
2015 コレア4.1(リンドーア4.6) ブライアント6.1
2016 フルマー5.2 シーガー5.9
2017 ジャッジ8.1 ベリンジャー4.2
2018 大谷3.9(ウェンドル4.3) アクーニャ4.1

新人王18人中WARも1位だったのは12人でした(67%)。特に2012年にトラウト、ハーパーが受賞して以降は毎年WAR1位の選手が受賞しています。WAR1位でありながら受賞を逃したリンドーアとウェンドルはともに守備で多くのWARを稼いだという特徴もあります。

以上のように2012年以降はWAR1位を獲れば新人王を受賞できる可能性が高いです。これは投票する記者がデータをより重視するようになったと考えていいと思います。しかし野手でWARが僅差の場合、打撃でより貢献しているほうが有利と言えるでしょうか。

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