見出し画像

富士フイルムの新レンズは、本当に進化をしたのか【XF16-55mm F2.8 R LM WR Ⅱ】

今日は発売をすごく楽しみにしていたレンズが手元に届いたので、そちらについて記事を書いていきます!

遂に届いた待望のレンズ

マップカメラから、注文していた商品が届きました

そのレンズというのが、2024年12月に富士フイルムから発売されたXF16-55mm F2.8 R LM WRという大三元標準ズームレンズのⅡ型のものなります。
このレンズは発表前からもいつか来るんじゃないかと期待していたレンズで、もし発表されることがあったら「絶対に買う...」と心に決めていたレンズです。笑

このレンズ 何がすごいかと言うと、Xマウントのレンズの中でも特に描写が良いとされているレッドバッジの大三元シリーズ、
その標準域を9年に渡って担ってきたレンズのリニューアル版になります。
最近のXマウントレンズは、単焦点シリーズから徐々にこれまでのレンズがリニューアルされていて、
高画素機になっても力を発揮できるような より光学性能を高めたⅡ型のレンズが登場しています。
実際レンズの名前にⅡが付いたものは無かったと思うので今回のXF16-55mmはもともとのレンズの正当後継者といえますね!

XF16-55mm F2.8 R LM WR

初代XF16-55mmは、もともとすごく評判の良いレンズで「単焦点に匹敵する写り」とまで言われるくらい描写力に疑いようのないレンズではあるんですが、
ちょっと設計が古いこともあって、動画を撮影する際には少し扱いにくさがあるのかなという印象でした。

そんな中リニューアルされたレンズは、より小さく、更に動画撮影にも使えるものとして発表され
大きく変わったところで言えば、Xマウントで初めてクリックレスの絞りリングが搭載されています。
個人的には、レンズに手ぶれ補正も付いてくれたらより嬉しかったんですけど、それは叶わず。。従来通りリニアモーターと防塵防滴機構だけが採用されています。

初搭載された絞りのクリックスイッチ

このレンズを購入する前に、他の方が挙げているレビュー動画とか見たんですが、
レンズ使う上でちょっと気になるところ2つあったので、まずはそれを見ていこうと思います。

気になっていたポイント

①ズームリング

まず1つ目がズームリングについて。
どうやら他の方の動画を見てみると、ズームリングが滑らかに動かないという内容のものが多くありました。
実際操作してみるとその通りで、レンズの中が乾いて擦れているような引っかかりを感じます。(焦点距離が伸びるにつれて引っかかりが強くなる)
特にゆっくりとズームをする時は、モニター上でも分かるくらい、カクカクさが伝わってきます。

写真撮影の場合、そこまで大きな影響はないかもしれませんが、動画撮影でズームレンズを使うときは、その特徴を活かしてズーム操作をすることも多いので
ここはもう少し高級な作りになってたら嬉しかったな〜と思います。

②クリックレス絞りリング

そして2つ目の気になっていたポイントは、新しく搭載されたクリックレスの絞りリングです。
映像を撮影するとき、1カットの中で露出を変更するには絞りリングを使うことが多いです。
これは一眼カメラというよりはビデオカメラでの使い方になるとは思うんですが
恐らくこのレンズに搭載されたのもそういった使い方のためだと思います。

そこで何が気になるかというと、"露出が滑らかに変更できるか"というところです。
ここがシームレスじゃなく段階的に変わってしまうと、シャッタースピードやISO(ゲイン)で露出を変えるのと差がなくなってしまいます。

結果的に、クリックレスになっても絞りは段階的に変わる仕様でした。
もしかするとカメラ側のアップデートで今後この辺りは修正が可能かもしれませんが、現状は動画レンズとしてはまだ伸び代があるといった感想です。
可変NDフィルターがある場合は、今のところそれを使った露出の調整が1番スムーズかもしれません!

以上の2点が、前情報で気になっていた箇所でした。
まだ届いたばかりで現場にも持ち出せていないので、この辺の使用感はもう少し使い込んでから対策を考えようと思います...


次の10年を支えるメインレンズ

映像を撮るレンズとしてはいくつか惜しいところはあるものの、レンズのクオリティでいえば確実に進化していると思います。
何よりも大三元レンズでこのコンパクトさは、富士フイルムならではのメリットで、重量もたった410gと この9年で劇的に絞ってきています。

僕は富士フイルムのカメラを使う大きな理由のひとつとして、持ち運びやすさ・軽さを大事にしているので、手のひらサイズに小型化したこのレンズは今後レンズのファーストチョイスになることは間違いないです!
というよりも、もともと16-55mmのⅡ型を購入したらほかの純正単焦点レンズは手放そうかと思っていたほどです。
持ち運びの面からも、描写力の面からもそれくらいこのレンズには信頼感があります。

この先10年はレンズを新しく買わなくて済むと考えれば...本当に良い買い物ですね!!

ちなみに、現在所持している他のレッドバッジシリーズとしてXF50-140mmのレンズがあるのですが、そのレンズの描写も本当に繊細で美しいです。
レッドバッジがあれば大抵の撮影はこなせるんじゃないかと思うくらい完成度の高いレンズたちなので、
僕もしばらくはこれらの"ズームレンズに加えてオールドレンズを何本か"とう体制で撮影をする機会が増えそうです。

それでは、今回の記事はこれで終わりとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!