困ったアイツの使い道
ステッカー。
どうしても、その流れに乗れない自分がいて、さみしさを感じていた。
パソコンに貼る人。ノートに貼る人。冷蔵庫に貼る人。
それらの行き場所を決めている人がうらやましいとも思っていた。
同じところにたくさん貼る、ということでいいんだろうか?
センスがない私は、自分を満足させられないだろう。
パソコンやノートなど、持ち歩くものに貼ってしまうと重量が出る。格安航空券を利用し飛行機に乗っている私には、手荷物7キロの壁が立ちはだかる。1グラムでも死活問題だ。
ステッカーひとつひとつと出会ったことを大切にしたいんだよな〜。
うだうだ考えながら、自宅のポストを開けるとひらりとすべり落ちるものがあった。
「水もれ修理のマグネット」だ。情報としてひとつあれば十分のカードサイズのマグネット。チラシのように古紙としてリサイクルできないから、捨てるしかない。一番嫌いな案内。
あ。
これを使って、ステッカーをマグネットに変身させるのはどうだろう?
やってみた。
カードのサイズに限られるけれども、意外といけた。ハサミの切れ具合は非常に重要。研いでから始めたい。
白いステッカーは裏写りするので、一度白い紙に貼ってからマグネットにつけるのがいいかも、と改善点も見つかった。
ステッカーの話をすると、特に「小籠包投(しょうろんぽうなげ)」のステッカーが気に入っていて、この世界一かわいいパンダの行方をずっと気にしていたのだった。
小籠包(の人形)を、1メートルほど離れたところから、回転する小さな蒸し器に投げ入れる、という激むずゲームでしか出会えないパンダ。8投して、8つ全部入ればTシャツがもらえる(入った数によって景品が変わる)。このTシャツを抱きしめる日を夢見ているが、いつももらえるのは参加賞のステッカーのみ。ステッカーでもパンダがかわいいから、嬉しくもらう。だが、数が増えていく。ステッカーだと、引き出しにしまわれるしかない。そこでひねり出したアイデアだった。
一生懸命小籠包を投げているパンダ(このお顔がきゃわ)のステッカー。水漏れ修理のマグネットだと、ちょっとだけ丈が足りない。下を少し切ることになる。
マグネットのほうをすこし大きくしていただきたい。
いずれにせよ、私はいつしか、ポストに水漏れ修理の案内が入るのを楽しみに待つようになった。
〈お知らせ〉
「TあBF」に出ます
TあBFとは……? 以下の文章を読んでみてください。卑屈で、ひねくれてて。まるで私だ。
今年は「ふみ虫舎」として、出店します。大好評の藤村勇人著『ペンギンの親戚』を始め、山本ふみこ著『むべなるかな』、山本梓著『プンニャラペン』などなど持っていきます。 @fujimurataketo @y_fumimushi
今回は、コーヒーにまつわるスペシャルセットと、山本ふみこによる原画(オリジナル額装付き)もひっさげてまいります(あとづけでブックに関連させる予定です!笑)。会場でお会いしましょう!
▼TOKYO あ〜あ BOOK FAIR2024
《日程》
2024年11月30日(土)12時~18時
2024年12月1日(日)12時~18時
《場所》
CPK GALLERY
〒111-8625 東京都台東区柳橋1-28-1(浅草橋駅より徒歩5分)