パターソンTを着て、パターソンを観る
森、道、市場2024が終わった。愛知県蒲郡で開催されるモノとごはんと音楽の市場。日本各地からよりすぐりの出店者たちが500も集まったそうだ。
九州マルシェ「ここのす|kokonos」ブースをお手伝い。バイトリーダーとして(自分で名乗っている)、大分県の食材をふんだんに使ったパエリアを売りつづけた。
九州からやってきたメンバーとの久々の再会ということもあり、毎晩遅くまで語り合った。
楽しかったし、メンバーとともにがんばれた日々だった。
そんななか、今年の森道はシフト制を導入。例年はなかなかブースから出られずに、ひたすらパエリアを売ることもあったが、今回はお手伝いの層が厚い。午前中は、イベントを楽しむ余裕があった。
近くで「SNOW SHOVELING Caravan」の出店している友人を訪ねた。立ち話をして、同じブースで売っている舞木和哉さん作のTシャツを購入。
映画『PATERSON』をモチーフにしたイラストが気に入った。パターソンは、2016年に公開されたジム・ジャームッシュ監督作品。当時、サブスク配信がされてから小さなパソコン画面で観た記憶がある。
森道から戻り、しばらく休養したのち、おもむろにこのTシャツを着た。
そして、リモコンに向かって言った。
「パターソン……」
久しぶりに観るパターソン。妻の印象や、双子の登場シーンの回数、飼い犬・マーヴィンの名演技。どれもが新鮮に写った。
なにより、日々流れていくことに目と耳をこらして、わずかな時間のあいまに言葉をつむいでいくパターソンに癒やされた。わたしも……という気になれた。
パターソンTシャツを着て、パターソンを観る。
なかなかいい気分です。
▼森、道、市場2024
▼九州マルシェ「ここのす」
▼SNOW SHOVELING Caravan