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【夫婦の会話】抽象と具体、他人事と自分事

僕たち夫婦は毎日1時間ほど、その日起きたことから時事ネタ、これからの家族の未来や他愛もないことまで何でも話す時間をとっています。
昨日UPした記事の続きみたいになってしまうんですが、その話を妻に伝えたとこからこんな話になりました。

昨日の記事はこちら⤵︎

ざっくり言えば、
夫婦間でのお金への価値観の相違をどう埋めるか、という話の中で、『自分の知らないものを信用できない』ってなると差を埋めるのは難しいよね、という結論に。
ってことは、育ってきた環境が違うから?
と頭の中で山崎まさよしさんの素敵声が聞こえてきたタイミングで妻が、

「相手の言っている事(抽象)を自分だったらどうだろうと置き換えて(具体化)、そこから相手目線で考える(抽象化)。このプロセスがなかなか出来ない人が多いのかも。自分たちを含めて」

なるほどなるほど。
顎下の二重アゴが三重になるくらい頷く。

実はそのとき、先ほどの投資の例とは別に、僕がこの日たまたま観たYouTubeの動画の話もしていた。
そのYouTube動画では文化盗用の話をアメリカを例に出して話していた。
日本にはまだあまり馴染みがないのかもしれないが、アメリカでは人種差別問題とも若干絡んでくる、かなり注目されている問題だという。
最近では日本のゲームでもそういった話があったが、まだまだ日本ではあまり聞かない。
文化盗用の詳しい話はそのYouTube動画を見ていただくとして、
僕がその動画を観た感想が、自分でも少し危険だなと感じたのだ。

「結局アメリカの歴史上を振り返って、これってダメだよね、悪い事だよね、だからこれからはみんなも一緒に気をつけようね」

とあたかも自分たちは先陣切って新しい価値観に気付いて善い行動をしているよ!
と聞こえてしまったのだ。

「え?なんで勝手に押し付けるの?元々日本にそんな歴史もないし、自分たちに縁遠いことで意識したこともない。みんなそれぞれでいいじゃん」と、感情を優先してしまった。

確かに日本では馴染みがないから、想像しにくい。文化を盗用された!って歴史がないから、共感も湧きずらい。

だけど妻の言葉でハッとした。

「相手の言っている事(抽象)を自分だったらどうだろうと置き換えて(具体化)、そこから相手目線で考える(抽象化)」

そう、他人事は他人事だと思考を放棄して、自分ごととして捉えられていなかった。
そりゃ共感できひんよね。

だけど分かりやすく着物で例えてみたら、これがもうめちゃくちゃ理不尽な悲しみが湧いてきて。盗用されたことに。

仮にGHQの統治下で着物が禁止されたとして、2024年にアメリカ発で「昔日本で流行っていたKIMONOがマジイケてる!こんな感じで着崩して着るの!」と間違った解釈で今の最先端ファッションと宣伝されたら、、、
自分たちのアイデンティティであった着物がKIMONOとして別の人たちが発案したように発信されてしまう。しかもそれが今後は当たり前になり、自分たちの声は届かない。

そりゃ悲しい!嫌だ!

歳を重ねるたびに感情が浮上しやすくなってきているなぁと感じていたから、
この会話をきっかけにもう一度、他人事を自分ごとに置き換える訓練をしようかと、今年の目標に据えることにした。

文化盗用の問題を扱っている動画⤵︎

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