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インド映画「燃えよスーリヤ!!」(2018年作品)を観てきました
はじめに
大いにネタバレしているnoteなので、予約を入れてこれから観るぞ! という方にはオススメしない記事です。
トンチキな映画を摂取したいけどこれどうだろう、と悩んでいる方は参考にしていただけると幸いかと。
まず結論を言おう
「大体スーリヤの爺ちゃんが悪い」
ヒッピー崩れの爺ちゃんがスーリヤの母親の教育に大失敗。とんだ喧嘩っ早く気の強い娘に成長しなきゃ、ひったくりにネックレスを引き渡して死なずに済んだ。
忙しい父親にかわってスーリヤを教育したのはヒッピー崩れの爺ちゃん。まともな教育になるわけがない。
それでも無痛症のスーリヤに「痛みとはナニか」教え、なんとか生きていけるように下準備をしたのは爺ちゃんだ。父親のようにただ過剰に保護拘束していては、小学校のうちに亡くなっていたかもしれない。同級生のいじめによって。
運命の娘
もっともスーリヤには助けの女神が居た。
幼馴染の「スプリ」だ。
彼女がいじめっ子を棒きれで殴り飛ばし立ち向かわなかったら、いつか致命傷を受けていたかもしれない。でもそんなスプリも父親には逆らえないし、ガチ犯罪者のひったくりには勝てない。
でもスーリヤは違った。
「ひったくりは許さない!」
おじいちゃんに渡されたアクション映画や、空手マンの「百人組手」ビデオを何回も観たしね! だってカンフーマスターになるんだから!!
空手とカンフー(功夫)がごっちゃになってるのは、制作側のツッコんでくれって部分なんだろう。たぶん、しらんけど。
二人で立ち向かったひったくりはアパートメントの屋上から落ちてご臨終。騒ぎの主犯となったスーリヤはご近所さんに怒られて郊外のお家にお引越し、おじいちゃんは「ステルス忍者作戦」(忍者ステルスだったかな、記憶曖昧)で父親に隠れて修行に励むのだ。
不快系主人公?
主人公スーリヤは、見ていてかなりしんどいし友人に絶対欲しくないタイプの人間であることには間違いない。
そもそも彼のお父さんは日本人の感覚から見てもおそらく結構な高給取りのホワイトカラー様。のっぴきならない事件を起こしたスーリヤ、会計士として就職させるだけのコネも持っている。
結構恵まれてるよね君……
ヒロインたるスプリもおじいちゃんの策略により、思い出の場所でスーリヤのDT喪失を強引に押し進めるあたり割とビッチだ。被害者ぶってても付き合っている男性から援助を受けていた事実に変わりないよね。
「やばい!」と朝チュンな後にドラッグストアに駆け込んで、アフターピルを処方して貰う描写からも色々お察し。
それにしても日本のアフターピル高すぎません? つーかはよ薬局に置こうよ。
じじいはやっぱり強い
空手マンあらため師匠を痛めつける悪人が、師匠からひったくったネックレスを取り戻すため、色々ありつつ二十人組手を行うことになったスーリヤ一行。巻き込まれたおじいちゃんは一方的な被害者、じゃなくて無意味に強かった。
たぶんそうだと思ってたけど!
なんだかんだで一件落着したものの、何度もサイコパス系悪人と称される空手マンの弟ジミーの方がまともに思えるのはどういうことかと。スプリが銃をうっかり撃って死んじゃうんだけどね。
って、どう見ても悪党はおまえらですありがとうございました。
結局オススメなのよどうなのよ
頭がおかしい子供が、童貞捨てたけど子供のまま大人にならない映画。
個人的には好きだけど、面白いと手を叩いて喜べないカンジの微妙なポジション。
映画鑑賞代金とポップコーンとドリンクのセットの代金(これは必要ないかも)、二時間以上の時間が無駄になってもいい人だけオススメの作品。
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