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直島・豊島アートの旅「プランニング編①」

シルバーウィークを利用して遅めの夏休みを取ったのですが、せっかくなのでずっと行きたかったアートの島「直島」に行くことにしました。予想以上に良かったので、忘れないうちに残しておこうと思います。まずは旅行のプランニングに参考になる情報から始めて、その後細かい部分をご紹介しようと思います。

直島ってなに?どこ?

直島は香川県ですが、実は岡山県側の宇野港から船でわずか20分の距離にあって一日20便ぐらい出ていてとても簡単に行くことができます。逆に高松までは50分ほどかかるので、本州から行く人は岡山側の宇野(うの)から行きましょう。

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直島は日本書紀にも記載があるほど古くから知られている島ですが、面積は14k㎡と小さく、水源もなくて地形的にも農作が困難な事から、製塩や漁業、石切場などで生計を立てるものの貧しい島だったようです。大正5年に三菱の銅製錬所の受け入れをして経済危機から脱したものの、煙害問題に悩まされた時代があったそうです。また、近くにある「豊島(てしま)」と共に産業廃棄物が不法投棄されていた「ゴミの島」問題にも苦しんでいました。

今も三菱マテリアルの銅や金を精錬する生産量日本一の「直島製作所」がありますが、画期的な精錬方法を開発して環境への負荷を減らして世界に誇る純度の高い金属を精錬し、不法投棄の解決にも乗り出してスマホなどの廃材から金属をリサイクルする技術を開発するなどして、環境問題の改善に大きく貢献しています。https://www.mmc.co.jp/naoshima/

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ただ、美しい瀬戸内海にあるのに山は削られハゲ山となり、代わりに工場の煙突や建物が海辺に並び、更に不法にゴミが捨てられるという散々な目にあってきた島を美しい島に戻したい!という強い思いを持った人がいました。それが岡山に本社を持つ福武書店(現ベネッセ)の創業者福武哲彦さんと二代目の總一郎さんでした。福武總一郎さんが1980年代後半から開発を初め、意気投合した世界的建築家の安藤忠雄さんを招いてアートによる島の再生を目指して様々なプロジェクトを実施して来たので、今や直島といえば世界でも有名なアートの島になりました。(パチパチパチ!)

今では3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」の中心的な島となり、美術館、屋外アート作品、古家再生プロジェクトなど、島民と芸術家、建築家が一緒になって生み出した数々の美の資産が世界中の人々を引きつける島になりました。

直島アートはどこにある?

美術館、屋外アート、古家再生プロジェクトなどが沢山ありますが、大きく分けると島の玄関口である「宮浦港」、古くからの町並みが残る「本村(ほんむら)地区」と、ベネッセが開発した「ベネッセアートサイト」の3箇所にアートが集まっています。

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それぞれの地区は自転車でも10分~20分ぐらいの距離なので、電動アシスト自転車を借りれば簡単に回れます。ハッキリ行ってレンタカーは必要ありません。ベネッセハウスに泊まる人は無料バスが宮浦⇔本村⇔ベネッセ間を往復していてとても便利です。私は自分の車でフェリーに乗って来ましたが、結局車を使うことはありませんでした…

直島観光にはどのぐらい時間が必要?

私の場合は2泊3日して、最初の二日は直島の三拠点をじっくり巡り、最終日は思い切って豊島(てしま)に足を伸ばしました。実はこれが結果的には大収穫(詳しくは後の投稿で)だったのですが、いずれにせよ1泊2日だとちょっと足りない気がしました。

また、ベネッセハウスはホテルとしてもクオリティが高いので、ホテルライフを満喫するための時間も取っておきたいところです(せっかく良いホテルなのに、寝るだけなんてもったいない!)

参考までに、私のプランはこんな感じです。

【一日目、約9000歩、鑑賞料ナシ、交通費:1960円(フェリー)】

午後1:15時頃直島に到着し、宮浦港のオブジェ3点(赤かぼちゃ、パヴィリオン、BUNRAKU PUPPET)をかるーく見学。

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午後2:そのまま自分の車で「ベネッセハウス」のパーク棟にチェックイン。ホテルで夕方までくつろぐ。

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夕方:夕食のお店に電話するもののことごとくお休みだったので、仕方なく宮浦まで行ってみたところ、唯一開いていた「Tee's Deli Grocery」何とか食事にありつく。

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夜:ホテルに戻り、そこから「ベネッセハウス」のバスに乗ってナイトミュージアムを見学(1050円、ただし宿泊者は無料で23時まで見学可能)

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【二日目、約18,000歩、鑑賞料合計:5580円、交通費:ナシ】

午前中:ホテルでの朝食後、徒歩で25分ほど歩いて「地中美術館(2100円)」まで行き、10:15から見学。その後リー・ユーファン美術館(1050円)を見学し。一旦ホテルに戻る。

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午後:ホテルのバスで本村地区まで行き(約5分)、ほぼ唯一?空いていたうどん屋さん「石井商店」でぶっかけうどんを食べてから、家プロジェクト6軒(1050円)とANDO MUSEUM(520円)を3時間ほどかけて徒歩でのんびり鑑賞。夕方バスでホテルに戻る。

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夜:ホテルのバスで宮浦港まで出て「I♥湯(入湯料660円、タオル320円)」のお風呂に浸かり、スッキリしてから再び「Tee's Deli Grocery」で夕食。ホテルのバスは19時台で終わってしまっていたが、意気投合したバーのマスターがホテルまで車で送ってくれて無事生還!

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【三日目、約16,000歩、鑑賞料合計:3210円、交通費:4760円】

午前中:朝9時20分に宮浦港から出港する高速艇(650円)に乗って豊島(てしま)へ。9:50頃に家浦港に到着し、そのままレンタサイクル(一日1500円)を一日借り、豊島美術館に向かう(自転車で20分ほど)。10:30から「豊島美術館(1570円)」を見学。その後島の東端にある「心臓音のアーカイブ(520円)」へ。

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午後1:自転車で唐櫃(からと)地区に戻り「島キッチン」でランチを頂く。その後周辺の「空の粒子(無料)」「ピピロッティ・リスト(300円)」「ストーム・ハウス(300円)」などを散策しながら見学。

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午後2:その後原生林が生い茂る島の南部の県道を、甲生(こう)地区まで気ままにサイクリング。見学可能なアートはなかったが、誰もいない道や港を自転車で走って開放感を楽しむ。その後家浦港に戻り、「豊島横尾館(520円)」を見学してから再び自転車を走らせて二度目の「豊島美術館(再入場無料)」に。

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夕方:16:17発の高速艇で直島まで戻り、そこから車で宇野までフェリーに乗り、帰宅。

次の投稿では旅のプランニングに役立つ注意事項などを共有します。

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