Machine of the Eternity ー黒い剣士と夜の月ー
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『よし、今日はこれで終わりにしようか。師匠。よろしいでしょうか?』
『うむ』
師匠は深々と頷くと、道場中に子供たちのはしゃぎ声が溢れだし、いっせいに皆が道場を後にする。
『先生。ありがとうございましたぁ』
小さな道場ではあったが、僕はそこで剣術の指導者として子供たちを指導していた。いつ民族狩りが現れても対処できるようにと。強い力を養うために。稽古を終えた僕は、家に帰る前に許嫁のあやめの家へ寄った。それがいつもの日課だった。
風に乗り、門の外まで聞こえてきた舞の稽古