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VRChat向けVRoidモデルをAvatar3.0に調整する方法【とにかく簡単】
※VRoidベータ版における記事です。2021/10/31以降の正式版では内容が異なる場合があります
令和最新版↓
VRoidモデルをVRChatに持っていこう記事の第3弾
前の記事を読んでもらって、ある程度理解が進んでいるものとします。
第1弾:多分これが1番楽だと思うVRoidのモデル作成
https://note.com/jakujaku_note/n/nf2cf34cf98d1
第2弾:VRoidアバターをVRChat用に最適化する方法
https://note.com/jakujaku_note/n/n9a101abfbda5
Avatar3.0なんも分からんけど新しい機能は使いたい!!!
VRC SDKの新しいバージョン、Avatar3.0はUnityをそこそこ理解してないと難しいと言われています。
この記事では「VRoidモデルをAvatar3.0対応にさせる」ことに目標を絞ることで、良く分からない初心者でも簡単に調整できるように説明します。
VRoidモデルと同様のVRM形式モデルも同じ方法で調整できるかも。
今回やること
・Avatar3.0に変換したときの微調整
・ハンドサインと表情の紐付け
・物を取り出したり仕舞ったりする
使わせて頂く天才便利ツール
・VRM Converter for VRChat
https://booth.pm/ja/items/1025226
・VRC Avatar Editor beta
https://booth.pm/ja/items/1258744
・アバター改変向け簡単小物装着ツール「ツケテネ」
https://booth.pm/ja/items/2482297
・Bit Action Switch【VRC - Avatars3.0】
https://booth.pm/ja/items/2298497
1.いつも通りUnityでセットアップ
プロジェクトを立ち上げてSDK3とVRM ConverterとVRMモデルを入れます。(Dynamic Boneある人もここ)
いつものやつです。分からない人は私の過去記事をどうぞ。
2.リップシンクの調整
※歯を牙にする人のみ
リップシンクは喋った声に合わせて口を動かしてくれる機能です。
VRM ConverterではVRM形式モデルの表情A,I,Oの3つからリップシンクを生成しているそうです。歯を牙にしたい人はAとOに牙を付けると、喋った時にも牙が適用されます。
1番下のProjectのところに自分のモデル.BlendShapesというフォルダがあるので、それの1番左上のデータをクリックします。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37758773/picture_pc_030f476cadfb088b9777437daf1ba503.png)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37758946/picture_pc_eca52109ef3dccd143a6ad69cbafe17b.png?width=1200)
このような設定画面が出るので、AをクリックしてFaceのタブを開いて、
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759036/picture_pc_492fdb774b026ba207333f101ae7b40d.png?width=1200)
Aの口のときの牙を設定します。Oも同様に設定すれば完了!
3.VRMを変換して、目の調整をする
VRM Converterを使って変換します。出てきたアバターをクリックして設定画面を出しましょう。View Positionの調整はいつも通りですが、
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759185/picture_pc_76cefc8e2cd78290ddafb40e6941ff0e.png?width=1200)
Avatar3.0からは瞳の最大移動距離の調整があります。デフォルトでは瞳が上を向きすぎてアヘ顔になってしまうので、上下左右の数値を小さくして移動を控えめにしましょう。下の画像の部分です。Previewをクリックすると...
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759231/picture_pc_a60293ec561ae019fb723c9a8a149360.png?width=1200)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759279/picture_pc_13e99a20e1024b3937e394c5e90f971f.png)
おぉ・・・これはあんまり見たくなかった・・・
全体的に数値が大きいので、いい感じに小さくしましょう。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759376/picture_pc_074a44f1fb9fdfa97dbe6b3b5f277781.png?width=1200)
上下左右の4つを調整すれば完了!
4.ハンドサインに表情を設定する
手の動きに合わせて表情を変える機能を設定します。ここではVRC Avatar Editorを使います。下のProjectのところのモデル名.VRChatのフォルダを開きます。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759553/picture_pc_1de932c4763cc474860ef4304f31d8fa.png?width=1200)
これらはVRM Converterで自動で生成してくれたものですが、
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759604/picture_pc_a2a603d96c9b5ed593a7688e487755c3.png?width=1200)
画像で選択してある6つは今回使わないので、謝りながら削除します。
次に、Asset→VRCSDK→Examples3→Animation→Controllersの中にあるvrc_AvatarV3HandLayerを見つけます。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759825/picture_pc_75c18f195309ea8a189c7c65bdab6a45.png?width=1200)
ダブルクリックするとこんな画面が出ますが、無視していいです。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37759863/picture_pc_69d33e8c110661689670d2c09f154bbe.png?width=1200)
これを2つ複製します。Ctrl+Dで複製できるので、2回押します。
複製した2つを先程のモデル名.VRChatのフォルダに移動させます。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760237/picture_pc_4eb682496f5dc75ed6fbd034fd06f11e.png?width=1200)
分かりやすいように片方をFX、もう片方をGestureと名前を変えて下さい。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760291/picture_pc_61362ffff2d7ba10b795c43962f75be0.png)
そしたら左端に並んでるリストから自分のアバターをクリックして設定画面を出します。下の方にPlayableLayersという項目があります。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760401/picture_pc_1e379ccf6096c8dfcc9f39581edd0dae.png?width=1200)
Default Gestureのボタンをクリックすると、中身を自分で選べるようになるので、先程名前を変えたGestureを直接ドラッグ&ドロップで放り込みます。FXも同様にFXのとこに投げ込みます。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760468/picture_pc_abfeb42c0397df461b4c3464e5d4da52.png?width=1200)
こうなればOK!そうしたら1番上のタブからVRC Avatar Editorを選んで、Editorをクリックします。
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760531/picture_pc_4c1afc3041ad31fe7bb2b8a5d71e916a.png?width=1200)
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760564/picture_pc_d2fe64f903411974c8b21ee0910d0bb3.png?width=1200)
右上のSettingからLanguageの項目で日本語に変えられるので変更します。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760605/picture_pc_556c798d14d4105bad831331fc1e6809.png)
そうしたら表情のタブをクリック!
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37760786/picture_pc_2a8508dc85ea70c66906bcf4b34ba7cc.png?width=1200)
たくさんあるけど見るところは3つ!
まずStateのところ、これが今表情を設定しようとしてるハンドサインです。画像ではFist、つまりグーにした時の表情を設定しようとしてます。
次にアニメーションファイル名、これは分かりやすい名前を付けてください。今回はグーの時に好戦的な顔にするので、Fightという名前にします。
最後にBodyのところ、下までたくさんあるパラメータは表情を変えるやつです。前回の記事に出てきたのと同じです。調整して好きな表情にします。
![画像20](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37761088/picture_pc_0f2b66d30d9e28b1ac74e6cbc2c24853.png?width=1200)
顔と名前と手の形を確認したら、表情アニメーションの作成をクリック!
![画像21](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37761203/picture_pc_c3eb863589c10e5b8e5b2ce42f8bb577.png)
右上のFXLayerの部分が先程付けた名前になってればOK!
そうしたらStateのところをGun、Peaceなどに変えて、それぞれ表情を作りましょう。IdelとOpenはデフォルトで良いと思いますが、お好みで。
![画像22](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37761337/picture_pc_38e12b3ce7d7ce52459d23652ed720f1.png)
これで表情設定が完了!!!!
5.物を取り出せるようにする
皆さん、アバターにアクセサリーを付けたことはありますか?
ここではツケテネを使います。アクセサリーの3Dモデルを左のリストに並べて、自分の体とアクセサリーをツケテネにドラッグ&ドロップでセットします。付けたい場所を選択して、微調整して、つける!これで終わりです。
![画像23](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37761604/picture_pc_b82944e18deb6fdc2f3f87af382f34cd.png?width=1200)
これを応用して物の出し入れを設定します。まずは取り出したい物をアクセサリーと同じようにツケテネで取り付けます。今回は銃にします。
![画像24](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37761792/picture_pc_19bf07ee2f855704c3176997183aa4c9.png?width=1200)
銃のような大きい物の場合、最初にモデルの向きを変えておくと調整しやすいです。銃を手と同じ向きに調整して、ツケテネで微調整して装着!
![画像25](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37761875/picture_pc_1b113eeb62f6cab52047e347068e70c8.png?width=1200)
このままでは銃が出たままなので、仕舞います。
ここではBit Action Switchを使います。
公式に説明書があるので交互に読んでください。
Bit Action SwitchのPrefabを左のモデル一覧に並べて、設定画面を出します。その設定画面に自分の体をドラッグ&ドロップでセットします。Working Folderはどこでもいいです。デフォルトでは先程のVRChatのフォルダになってると思うので、そこで大丈夫です。
そうしたらGroup1のタブを開きます。Menuの部分が赤くなっているので、そこにはモデル名.VRChatのフォルダの中にある、VRCExpressionsMenuを放り込んで設定します。
![画像26](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37762312/picture_pc_e795248b321faec1c47de84a42467204.png?width=1200)
今の時点でこんな感じ
![画像27](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37762359/picture_pc_23e6bc8d7a8b2e36fb011fd5fcdcf559.png?width=1200)
Objectとなっているタブを開きます。名前は今回はGunに変更します。赤くなっているところに先程装着した銃をセットします。銃のモデルをクリックして自分のモデルのRootの中にある銃を見つけます。そしたらそれを赤い部分にドラッグ&ドロップします。
![画像28](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37762502/picture_pc_539c631120eac64efcc32c516d6c0905.png?width=1200)
![画像29](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37762574/picture_pc_359e0c4c0d07be7aaad5fa958b140fae.png?width=1200)
銃のモデルにチェックボックスがあるので、外します。
そうすると装着したモデルが消えるはずです。
![画像30](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37762625/picture_pc_b1d9435a343fbca6d51baaede5bb932f.png?width=1200)
この状態で下にあるApplyをクリック!これで完了!
VRChatでボタンを操作すると最初は見えてない銃が現れます。逆にモデルのチェックボックスをオンにしておくと、デフォルトでは見えていてボタンを押すと消えます。ボタンを押すたびに出たり消えたりを繰り返します。
![画像32](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37763083/picture_pc_d9b29e5ed52ffcd717c0df7e30501eb3.png?width=1200)
![画像33](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37763219/picture_pc_79fc9960146683aceee35eeee003d731.png?width=1200)
うまく設定できればゲーム中ではこんな感じ!
+-のボタンをクリックすると、1つのスイッチに設定するモデルを増やしたり、スイッチを増やしたり出来ます。一度にたくさんのものを出したり、背中に付いてる銃を消して手に銃を出現させたり、ということが出来ます。
![画像31](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37762844/picture_pc_9dfa1d21d9ef0bff343e0957c85f60fa.png?width=1200)
以上で設定完了!
色んなものを持たせて遊ぼう!!
ということで目標達成!お疲れさまでした。
AFKモーションを変更したり、着地のモーションを消したりなどもありますが、それらの小技はまたどこかで。
とりあえずは物を出したり消したりして楽しみましょう!
![画像34](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38067294/picture_pc_c434b785b0db079d31c3e9dca6066925.png?width=1200)
![画像35](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38067307/picture_pc_d06f3bc348c7063fbea6bc57e3c9b854.png?width=1200)
![画像36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38067349/picture_pc_37580332f6a8ff1847a93b85206d468b.png?width=1200)
![画像37](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38067358/picture_pc_fbf9f4a1c2e7eb9216a9a00e50f7e9c5.png?width=1200)