公務員は、嫌われている
このタイトルは、先日、公民連携のセミナーで民間講師の方がおっしゃっていた、スッキリする名言です。
というのも、私の両親は地方公務員だったので、典型的な公務員のもと、贅沢はないけど豊かな暮らしを過ごして来られました。
私にとって、市役所の職員は市民から街の将来について期待され、応援される職業だと思っていた。
そんな暮らしですが、昔から思っていたことがあります。
近所の床屋に髪を切りに行っていた。
父親も通い、昔から親しみある理髪店だった。
私が1人で理髪店に通うようになったころから、世間話の最後に
「両親は、夕方しっかりした時間に帰って来て、決まった時間にご飯を食べるでしょう。私らは夜◯時に終わってから食事をとって、遅く寝る。羨ましいね」
という言葉を何度も聞いた。
当時はあまり深く考えていなかったが、大学生になり、進路を考えたときにふと思い出した。
そういう意味で卒業後は民間企業に勤めてみたいと思っていた。
それから社会人経験を経て、彼女(今の妻)と結婚を考えるようになった頃、建築士を勉強していた私に、専門科目は建築士と同じだし、市役所職員採用試験を受けるだけ受けてみたらと言われた。
正直、同様したが訳あって市役所の良さも市民目線として感じていたこともあったし、興味も公共施設の再編にも興味があったので、良い時期だと思った。
私にとって、地元でもないし、親戚がいるわけでもない街で市役所の職員として働くことは大きな挑戦だ。
結果は、奇跡的にも採用が決まり、晴れて父親と同じ建築職の地方公務員として働き始めた。
とはいえ、「市役所の職員は、市民から嫌われている」という感覚は、当事者になった今も感じる。
公務員は、市民に嫌われている。
そうした冷たさを、少しでも和らげながら良さとして還元していけるように努力していきたい。
もし、公務員を目指す方が居たなら、本気で「公務員になったら街のために、市民のために何をしたいか」考えてほしい。
受けるまではみんなのため、入ったら自分のために働く。そんな心持ちで働いてると感じる人も少なくない。
生まれ育った街かどうかは関係ない。
自分が本気で考えたい街で公務員になってほしい。