笑わない数学とウケる技術
本屋さんにブックサンタしに行ったら、昨年NHKの番組を書籍化した「笑わない数学」(KADOKAWA)の続編、「笑わない数学2」(KADOKAWA)があったので即買いしました。
NHK 笑わない数学
笑わない数学
笑わない数学2
テレビ番組には楽しませてもらったし、本もそこそこ面白かったんだけど、NHKが何故この番組を作ったのか今でも意味がわからない。
まぁ「魔改造の夜」とか「明鏡止水 ~武のKAMIWAZA~」を放送するテレビ局なので何を考えているのかわからなくて当たり前なのかもしれませんけど。
話を本のことに戻すと思うところがあって、この「笑わない数学」「同2」の元祖は「計算のいらない数学入門 ~できるからわかるへ~」(森毅:著/光文社/1980年発行)じゃないのかな?と思うんです。
森毅(京都大学名誉教授/数学者)
森毅氏は著書が多くてボクもこの本だと確証は持てないんですが、中学生のころ「数学に興味はあるんだけどイマイチ数学がわからない」状態だったボクが数学を好きになるきっかけになった本はこの本じゃないかと。
テレビ朝日で放送中の「テレビ千鳥」で今年8月に『テストで100点取りたいんじゃ!!』という放送回があって、千鳥の大吾さんが小学生の算数の問題を“数学的思考”を使わずほぼ“野生の勘”で解いていくんですがこれがとても面白かった。
その“数学的思考”を使わないで数学を説明するところが森毅氏の著書の良さなんです。
その点「笑わない数学」は、まだ“数学的思考”が必要なのでとっつきがよくないような気がします。
とっつきがよくないということは、とっかかりをつかめばとても面白いということでもあります。
もしよろしければ皆さんも本屋さんに足を運んでください。
蛇足:“数学の参考書”的なデザインの本で「ウケる技術」(ジェイ・インターナショナル/2003年)という本があるんですが、もし購入を検討されるのであれば単行本をおススメします。
文庫化もされているんですが、デザインが文庫本のそれになってしまって、せっかくの「参考書・技術書のパロディ」という部分がないので面白くもなんともないネタ本になってしまっています。ぜひ単行本で。