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犯人にしか知りえない事実

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映画「テッド・バンディ」(主演 ザック・エフロン)

原題は「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile(極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣)」。IQ160の頭脳とイケてる容姿で、司法・メディアを翻弄した稀代の殺人犯──30人以上の女性を惨殺した──テッド・バンディは、1970年代のアメリカに実在した人物だそうです。

映画が終わっても、あれが本当に真実なのか疑問が残ります。終盤にテッドが刑務所のガラス越しにリズに書いて見せた文字「弓ノコ」は、本当に犯人にしか知りえない事実と言えるのでしょうか?

たとえば、こんな見方はできないでしょうか。自分を理解し、信用してくれていると思っていた最愛の人リズが、自分が犯人だと通報していたと知ったテッドが、自暴自棄になって、首なし死体から連想した凶器を書いて見せた──。十分考えられるように思います。あるいは、これ以上自分に関わらせたくない、自分を忘れて別な人生を歩んで欲しいとするテッドのリズに対する最後の優しさだった可能性はないのでしょうか。

いい歳をしてお前はお目出たいな、というテッドの嘲笑が聞こえてきそうです。

画像引用元 Fan's Voice

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