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愛するという感情

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映画「インターステラー」(主演 マシュー・マコノヒー)


この映画にあるような計画──地球のスペアを探す──はすでに現実の世界で実施の段階にあるそうだ。アマゾンのジェフ・ベゾスとテスラのイーロン・マスクがその覇権を争っているという。

ほんの10年ほど前までは、地球こそが神から与えられた唯一無二の奇跡の星という言説が主流だった。太陽からの距離や地軸の傾きなどが絶妙で、このような星はいかに宇宙が広大であっても二つとないのだと多くの人が考えていた。

しかし今日では、地球と全く同じ環境の星を探すことは難しいとしても、生物圏のバックアップとなりうる星は相当数あるというのが常識となっている。そして、そこには地球では希少な金属、鉱物、淡水、エネルギー、土地等が無尽蔵にあるという。

ベゾスとマスクはいち早くその利権を手に入れることが目的のようだが、その欲望がテクノロジーの進化を促すことは良いことに違いない。将来、人類が地球をいよいよ見限るときが来たら役に立つのだろうから。

さて、あなたは今岐路に立っているとしよう。どんどん環境が悪化し、このままだといずれ人間は死滅するとされる地球にとどまるか、それとも新しい星に移住するかの岐路にである。

ただし地球の環境は、新しい星への移住者が増え、地球の人口が一定数まで減少すれば回復に向かうと予想されている。

一方、新しい星には滅びゆく地球よりも快適な暮らしを営める可能性が高く、また早い者勝ちで多くの利権を手に入れることができる。だが当然、まだ分からないことが多い。このような場合、あなたはどちらを選択するだろうか。

今の私なら、新しい星を選ぶだろう。今の、と断ったのは私の歳を意識してのことだ。やはり老い先短い我々が先遣隊としていくべきだと思う。橋頭保を築き、ここなら大丈夫と確信が持てたら、娘や息子たちを呼びたい。駄目ならそれを伝え、そこで死ねば良いのだ。

映画は、途中から相対性理論やら重力と時間との関係やらの科学的な説明が難しく、何が何だか分からなくなってしまったが、要するにどんなにテクノロジーが進化しようと、人間が持つ愛という感情は不変だということを言いたいようだ。

画像引用元 mehori.com

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