宇治金時

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  • マイビデオゲームヒストリー、not クロニクル

    あの当時の空気や他の娯楽品との相互関係など誰も記録しないと出鱈目で飯食っちゃう人が出てまうぞ、と思い出しながらビデオゲームのことを色々書き留めていきます。

最近の記事

ディアブロ4のシステムに文句を言うだけの記事

ということで下でディアブロ4のストーリーに関して文句をここで言い散らかしているんだけど、システムにもめちゃくちゃ文句があるので鬱憤ばらしで書く。 まずディアブロ4はイメージ絵として山の上からキャラクターが世界を見下ろしている絵が描かれていた。 そう、どっかで見たような・・・というかゼルダの伝説ブレスオブザワイルドやんけ。 オープンワールドに衝撃をもたらしたと名高きそれはもちろんわたくしもクリアした。 それで各紹介記事見てると「オープンな世界」というふんわりした一言が書かれて

    • 【超ネタバレ】ディアブロ4の設定やストーリーに文句を言うだけの記事

      お前はディアブロにストーリー求めるのか、と言われそうだけどあんだけ長くやらされるんだから文句の一つも言いたくなるじゃないか。 なおちゃんとクリアもしたしシーズン1もクリアしたしナイトメアまでいったからね。 それからカプコンが出してた頃からやってるからね。 ずっとネクロマンサーやってます。3は一番最初は一番近いウィッチドクターやってたけどその後開放されたから嬉々としてプレイした。 骨系は性に合わず召喚系が多い。 なお、ストーリーは個別に違うのかなと他でも一応確認した。 まず一

      • あの時代そもそもゲームは「見るもの」だった

         今でこそ「世界におけるコンシューマーゲーム市場がふんだらら」「ハイエンド市場がほにゃららら」などと賢しらに語られる時代であるが、そもそもそういうのは後から作られていったものであってあの当時はそういうものは全く存在していなかった。  金持ちの物好きがこねくり回すマイコン、不良が入り浸ったり営業が100円玉を積み上げていたゲーセン・喫茶店のアーケードゲーム、そしておもちゃとしてのゲームである。  ゲーム黎明期の子供は今の6ポケッツどころか一学年46人のクラスが15ぐらいあったと

        • はじめに

          ビデオゲームが生まれて80年以上、市井で遊ばれるようになって50年以上。 市井で遊ばれるようになった真っ只中を生きてきたわけですが、そろそろ開発者や知ってる人間がいなくなったり記憶が朧になってくる時期となりました。 それをいいことにとまでは言いませんが、間違った知識を出版されてそれを正史とされたり、あの当時の文化の相互作用とかを全く考慮に入れないものが結構出てきたわけですよ。 ゲームが世間様に割と認められたとはいえ、世間に出回っている歴史ってわりーと雑です。 だいたい「P

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        記事

          plus 1 spoon

          家族がみんなで紅茶を飲むとき入れる係になったのはいつ頃からだったろうか。 最初はティーバッグだったはずなのに、いつの間にか「カップやティーポットは温めておく」「沸騰したお湯を使う」「牛乳は温めない」なんてことを覚えて得意げに披露しているうちに、だったろうか。 その覚えた中の一つが、「ポットにプラス1スプーン」というものだった。 家族の名前を小さく唱えながら茶葉をティーポットに入れ、最後に「ポットにもう1スプーン」とおまじないのように唱えてさらに入れる。 皆が揃っていただき

          弾はFour Hundred

          お洒落な角の折れた緑の建物に沢山ある入り口の一つを覗き込んだだけなんだ、僕は。 だって人がいっぱいいて入っていく奴もいて。 とたんにぐいっと引っ張られたら荒野に大勢いて銃弾が飛び交ってるじゃないか。 「新入りか。ここのルールはたった一つだ。銃を作って撃つ!勝ったものにあの輝くお宝が与えられる!」 日に焼けたアクション映画みたいな男は銃を撃ちながらニヤリとこっちを見た。 銃ってなんだよ!ここはなんなんだ! 「ただし銃一つにつき弾は400だ。撃った弾も数えられない奴はお断りって事

          弾はFour Hundred

          旦那は大魔王

          「ということで長々お話ししましたが、要はこの隣におわしまする覇王リュクゲン様とあなた様にご婚礼いただきたい、とこのようなお話になりますな」 星編のバルベダと名乗ったちっちゃい真っ黒で皺だらけの老人はふがふがと話を一段落させた。 隣で部下の間藤君と有永さんが好きそうなラスボス?とやらっぽいコスプレをしたリュクゲンとかいう男は時々気を失いかけながら必死で起きていたが、話が終わったので一応威厳を取り戻して深く頷いた。 110番したい。 その衝動を抑えているのは、さっき私自身が放った

          旦那は大魔王

          よろず屋銀河譚

          メリメリとガキガキとパチパチと音を立てて、客でもないおいらを庇ってくれた給仕アンドロイドがねじれて壊れていく。 その先にいる常時ハイになれるっていう身体中に違法薬物刺青をしたチンピラが、薬よりももっとタチの悪いなんかに酔いしれた目をして、でも口からは怒りの言葉を吐きながら手をゆらゆらとかざしている。 「やはり馬鹿を介するテレキネシスは意のままにならぬものよ!」 兄貴らから預かった極小記憶結晶を奪おうとする顔も見たことがないくそったれは勝手なことを言って、チンピラの目を介してお

          よろず屋銀河譚

          筋肉経済

          私は現実社会ではそこそこ困らないだけの稼ぎをしてて、将来に向けて貯金もしていたし、あのままでもよかったんじゃないかなと今では思う。 ただ私は知ってしまった。「筋肉経済」この世界を支配しているもう一つの経済の事を・・・ そしてその世界を最終的に制するアルティメット・エターナル・プロテインをめぐる当事者になってしまった。もう戻れない。 「筋肉を使わず銃とは卑怯な!風上にもおけん!」 丸太を脇に、私を左手で抱えあげながらアルベルトは憤慨しながら走っている。 抱えあげながらも私を使

          お前は 遅すぎる/早すぎる

          そいつは私が素手で、自分はナイフを持っているという優位性に酔いしれた顔をしながら振り回した。 多少は腕があるようだが無駄が多すぎる。まず急所を狙うべきだがどこも狙っていない。 遅い。何もかも遅い。遅すぎるぐらいだ。 手首に右手刀を当て空いた脇腹に左の拳を叩き込み崩れた所を回り込んで膝裏に蹴りを入れ倒れかけた所の背中の肩甲骨間を蹴ってそのまま倒し踏みつける。 最後は延髄を狙ってかかと落とし。 何があったか分からなかったろう。全てが遅すぎる私の能力を知らないのだから。 いつ終わ

          お前は 遅すぎる/早すぎる

          MACHINA VETUS

          まだ太陽系どまりだが宇宙にもある程度進出し、AI搭載のアンドロイドを各種アシスタントにするのは当たり前、人体にもサイバネティック機構を補助につけてもどこの誰も何も言わないこの時代。 あえて古の技術を使用し、「闘技場」をこしらえ、競技として隆盛を誇るエンターテイメントがあった。 「MACHINA VETUS~~~~ぅぅぅぅワールドチャンピオンシップ~~~~ぅぅぅぅ!!!!」 会場に耳をつんざく大歓声が、中継された画像の横にチャット文字が滝のように流れる。 「まずはお待ちかね!

          MACHINA VETUS

          てんごくの大きい人

          あのね、ないしょだよ。 だれにもいっちゃだめって、大じいじがいってたけど、おしえてあげるね? むかしむかしね、ここがてんごくだったとき、わるいやつをやっつけてくれる大きい人がいたんだって。 大じいじは、むかしのことだよ、みんなにはいわないでね、っていってたんだけど、こないだね・・・ 最終シャットダウンから863年5ヶ月17日4時間33.56秒経過。 センサー内生存人類と思わしき生命体の心音体温呼吸数、生命維持に困難な変化無し。幼生。興奮状態に入りつつある。滑落の可能性あり。

          てんごくの大きい人

          バババババディ!!

          「…らがき…で…ねえ〜」 ゲオルギの奴が空を見上げて鼻血を出しつつなんか言っている。 聞いてやりたいが、声は全く俺の耳に届かない。 隣のバ…おっと、スザンヌさんが白髪をふわふわとさせながら機関銃を撃ちまくっているからだ。爆音と薬莢の爆ぜる音で手一杯だ。薬莢がかしこに当たる。 薬莢だけならまだいい。 この頼りないコンクリ塀のちょい向こうから、荒くれ共がこっちに向かって同じようなのをぶっ放してきている。 そっちに当たれば当然死ぬ。だがゲオルギと同じぐらい俺にも実感が無かった。 「

          バババババディ!!

          忍殺ヘッズがロシアの特撮映画「ガーディアンズ」を見てきた

          このタイトルを見てクリックした人はおそらくほぼヘッズだと思うので、以下の文章はすっ飛ばしてしかるべきなのですがなんかの間違いでクリックした人もいるでしょうから一応書いておきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー まず皆さんは忍殺、つまりニンジャスレイヤーというものをご存知ですか。 普通の人は知らないと思います。それは正常なことでございます。 ちょっと知ってる人は「あ、夜やってたわけのわかんないアニメか」「アイエエエの小説でしょう本屋に分厚いのが

          忍殺ヘッズがロシアの特撮映画「ガーディアンズ」を見てきた