納得感を持って踏み出すサポートを【お客様サポート紹介-奥根麻美-(後編)】
今回ご紹介するのは、ジェイック就職カレッジお客様サポートとして活躍する奥根麻美。
「背中を押す」のではなく「納得感を持っていただいた上で一緒に進みたい」と話す奥根は、元就職アドバイザーの経験を活かした電話でのご案内が好評です。
後編では、そんな奥根の短期離職とニート経験を経験したからこそ抱く、ジェイックでの就職支援サービスに携わる想いを語ってもらいました!
親身に話を聞くスタイルを身に付けるに至った、学生時代の経験は前編をご覧ください!
ギャップが多かった前職
求職者と関わる中で「入社後思っていたのと違った…」と仕事の相談をいただくことは多くあります。私自身も1社目で「聞いていた話と違う!」という経験をしたので、お気持ちはよくわかります。
人材派遣の営業として入社した前職では、例えば「自宅から30分で通える事業所に配属」と入社前に聞いていたにもかかわらず、いざ蓋を開けてみると自宅から片道2時間の事業所に配属されていました。
何度か上司に「当初予定していた配属先に異動させてもらえないか?」と掛け合いましたが、なかなか許可が下りません。後日、偶然人事と話す機会があった際に改めて相談したところ「異動の要望があったとあなたの上司から聞いていない」と言われ、会社に不信感が募り始めました。
ギスギスしていた人間関係
そして職場の人間関係も決して良好とは言い難かったです。無断欠勤をする同僚がいてもなぜか注意されないですし、良い人から次々に退職していく環境だったので、職場は常にギスギスしていました。
なによりも部下の成果を横取りしていく上司の下に就いたことで、人間関係はストレスの連続でした。ある日、初めてひとりで大型契約を受注できました。営業として成果を出せたことに嬉々として会社に報告した翌日、大型契約の担当者の欄に、上司の名前が書いてありました。
部下の成果は上司のもの?
不審に思い「私の案件なのですが…」と、名前が書いてあった上司に直接確認をしたところ、驚きの主張が返ってきました。
昨日の今日の出来事なので、さすがに無理のある主張でした。ただ、受け入れて担当が変わってしまうと、当然自分の営業成果では無くなりますし、なによりも受注によって得たはずのボーナスはそっくりそのまま上司の懐に入ります。
「さすがにおかしい」と上司に抗議をしましたが受け入れてもらえず、事業所の先輩にも相談しましたが、その上司は営業所で一番偉い人だったので、不正があっても誰も逆らえず泣き寝入りするしかありませんでした。
半年間のニート生活
毎日早朝に家を出て2時間かけて会社に向かい、一緒に仕事をする上司と同僚に不信感を抱きながら働いて、また2時間かけて深夜に家に帰ってくる。心も体もくたびれすぎて、貴重な休日は回復すべく夕方まで眠り続け、何もできずに一日が終わる。そんな生活が続いたので、我慢の限界が訪れました。
そう思って退職を決意しました。そして今まで溜まっていたストレスを解消すべく、「半年間は就活をしない!ニートになる!」と、次の勤め先を決めずに退職しました。
働いている兄からの目線が痛い
辞めてすぐは海外へダイビングのライセンスを取りに行ったり、大好きなゲームの大会に出てみたり、楽しく過ごしました。ところが、いつの間にか大型連休が過ぎ、誕生日も過ぎてからは、家族から徐々に「またひとつ年齢を重ねたけどまだ働かないの?」と冷たい目線を向けられるようになりました。
特に、新卒で入った企業にずっと勤めている兄からの目線が一番痛かったです。朝早くに家を出て、終電で帰ってくるほど忙しく働いている兄と反して、妹の自分は夜中からゲームを始めて日中に寝始める毎日。
声には出さずとも目線だけで咎められている気がして、なるべく兄に遭遇しないように家の中で逃げるようになりました。だから退職時に決めた半年の期限が過ぎた頃、いそいそとスーツをクリーニングに出しました。
求職者の気持ちがわかる
私自身がニート生活を経験したがゆえに、「家族からの目が気まずくて就活を始めました…」とおっしゃる求職者の御声には非常に共感できます。
直接的に「働きなさい」と言われることもつらいと思いますが、何も言わないけれど腫物のように扱われるのは、自分の家なのにどこか居心地が悪く、心からリラックスできないと思います。
だからこそ「一日でも早く働いている姿を家族に見せるために一緒に頑張ろう」と、心からのメッセージを求職者には伝えています。
お客様と関わりたくて再度人材業界へ
前職は会社への不信感が原因で退職しましたが、仕事自体は好きでした。人と話すことも、様々な立場や価値観を持った人と接することも、そして何よりもお客様が大好きだったので、引き続き人材業界の仕事がしたくてジェイックに転職をしました。
ジェイックでは就職アドバイザーとして入社し、現在は就職アドバイザーでの経験を活かして、お電話で求職者の相談を承っています。
プロポーズを断られた求職者
就職アドバイザー時代に支援した印象に残っている方がいます。この方は当時フリーターで、ご自身で予約された就職相談を3回無断欠席されていました。ところが無断欠席された後、夕方になると「すみません、今日も行けませんでした…」と毎回お詫びの連絡をくださるので、根が良い方であるとわかっていました。
4回目のご予約でようやく参加してくださり、どうして就職しようと思われたのか伺うと、こんなご状況でした。
本心はどう思っているのか?
この状況を聞いた時に、「まずは重い腰を上げて就職相談に参加してくれてありがとう」と思えたと共に、この方にどこか逃げ癖がある印象を受けました。
そこで、これまでのご経歴を丁寧に伺ったところ、過去に「自分の甘さから単位が足りなくなり大学を中退。以降は目の前の面倒さと向き合えず、なんとなく過ごしていた」ということがわかりました。
そこで「あなたは本当はどうしたいの?」と率直に伺いました。すると「パートナーと結婚したい」という気持ちだけでなく、こんな言葉が飛び出しました。
ここまで覚悟が決まっているのであれば、あとは就職のために一歩踏み出すだけです。「本当は面倒なことから逃げたい」というお気持ちに寄り添いながら、ジェイックの就職支援サービス「就職カレッジ®」をご利用いただいた結果、日を追うごとに表情がみるみる変わっていく様子が見てとれました。
「こういう方をひとりでも多く支援したい」
努力の甲斐あって、この方は無事に内定を獲得されました。そして入社後しばらく経った頃、突然「今日の仕事終わりに少しお時間をいただけないですか?」と連絡をいただき、支店に直接足を運んでくださいました。そして話を促すと、こう教えてくれました。
そうおっしゃる様子が、初回面談時のくすぶっていた表情とは打って変わって、期待に満ちたキラキラした目をされていたので、嬉しく感じました。
加えて、電話で済むことを、移動の労力を惜しまず直接会いに来てくださったことが、「御礼を直接伝えたい」と目的のために動ける人に変わったのだと感じ取れました。
だから「こういう方をひとりでも多く支援したい」と思ったと同時に、「人が変われるきっかけのタイミングにさらに携わりたい」という想いが募ったことで、今はお客様サポートのスタッフとして、お電話で求職者のお話を伺う仕事をしています。
「背中を押す」よりも「納得感を持って一緒に進みたい」
個人的な意見としては、「絶対に正社員として働かなければいけない」とは思っておらず、派遣・契約・アルバイトなど、今の時代は様々な選択肢が尊重されるべきだと思っています。
ただ、もしご自身の雇用形態に物足りなさや、何か後ろめたい気持ちがあって「どうにかしたい」と思っていらっしゃるのであれば、変わる必要がありますよね。
ただ、いきなり変わることは勇気がいると思いますので、そういう方はまず、お客様サポートからの電話を取っていただくことで一歩踏み出していただきたいです。
よく「背中を押す」という表現がありますが、急に強い力で背中を押されると「おっと!」と、前につんのめって転んでしまいますよね。だから私はあくまでも、あなたが一歩踏み出したいタイミングやお気持ちを尊重して、納得感を持って踏み出せるようにサポートしたいと考えています。
好きなことをする時間を心から楽しみたい
私自身がニートになろうと決めた時、「楽しいことだけに時間を使って生きたい!」と仕事をやめました。
文字通り、自分の好きなことだけに時間を使えるようになったはじめの内は、解放感があって充実していました。ところが徐々に、減っていく預金残高や漠然とした将来への不安、周りの目が気になるようになり、いくら好きなことをしていても窮屈で満たされなくなっていきました。
そう思いながら過ごす毎日は虚しく、好きなことに時間を使えているはずなのに、心からは楽しめませんでした。
その後無事に再就職した後、自由に使える時間は少なからず減りました。それでも、好きなことをする時間を心から楽しめるようになった今の方が、充実しています。
宿題を終わらせた夏休みの方がずっと楽しい!
だからこれを読んでくださっている方の中で、「本当は就職したいけれど…」と後回しにしている方がいらっしゃれば、思い切って就活をしてみませんか?
例えば夏休みの宿題をやっていないことを気にしながら過ごす夏休みよりも、宿題を終わらせてから遊んだ方が、夏休みは思いっきり満喫できますよね。同じように、後ろめたさを感じながら好きなことをやるよりも、晴れやかな気持ちで好きなことをした方が、もっともっと楽しい時間を過ごせるはずです。
あなたが納得感を持って踏み出せるように、お電話を通してお気持ちを聞かせてください。寄り添いながら、あなたが変われるきっかけになれるよう、サポートさせていただきます!
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