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2021年5月26日 水曜日

淡いピンクのガーベラと淡いオレンジのガーベラが玄関に活けてあって、ピンクのガーベラの何本かに、緑色の斑点ができて、しおれてきた。
病気だったのか。病気だろうね、と家族も言った。
買ったときはきれいだったし、だから安かった、というわけではないだろう。時間の経過ではないことが原因で花がだめになってしまうのを見るのは、なんだか悲しいと思った。対価の問題ではなく、朽ち方として。

実家に電話した。ワクチンの話になった。
リストに載っていなかったかかりつけ医も受け付けると聞いて、そこにお願いするつもりが、いつの間にかもういっぱいだと言われたらしい。そこは諦めて、集団接種するつもりで会場を下見してきたと言っていた。
実家はインターネットがつながっていない。両親はスマホも持っていない。それなら私が申し込むよ、と伝えた。次の申し込み日は、もう少し先。それまでに一度行って話してこようと思う。

皆既月食の日だった。日付も時刻も覚えていたのに、空には雲が広がっていた。なにしろ梅雨だ。しかたがない。
それにしても。
始まる頃、妹から、月が見えないとLINEが来た。こちらも見えない、と返し、名古屋と北海道と小笠原からの生中継のYouTubeのURLを貼った。
この目で観測したかったけれど、画面越しでもリアルタイムで見ることができてうれしかった。何人もの人が、同時にこうして月を見ようとしていることが尊いと思った。でもやはり、生で見たかった。
そして思い出した。晴れていても、私の家からでは観測できないかもしれない位置で起こっていた可能性があることを。晴れているのに見えないほうがよほど悲しいはずなのに、見える場所は探していなかった。
相変わらず甘い。

今年初めての枇杷を食べた。大ぶりの、とてもおいしそうなのを奮発して買った。買った後に、傷もののお得なパックを他のスーパーマーケットで見つけた。それでよかったではないか、と思ったけれど、値段分おいしいに違いない、と自分を納得させた。
あまり好きではなさそうな家族にも一応出した。あまりおいしくない、とやはり言われた。それなら独り占めしたかった、と思ったけれど、季節のものだし、1回は食べてほしいような気がした。今年はこれが最初で最後かもしれない。


朝の10時20分ごろ、彩雲のようなものが見えた。ハロかも、と思い太陽の近くを見たら、ハロだった。私が最初に見たのは、二重になったハロの外側だった。写真は、それ。明日は大雨の予報。ハロは、天候が悪くなるときにできるらしい。
この時点で、すでに皆既月食は無理だろうな、と諦めていた気がする。

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