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「旅するトリックスター」「トリックスターの日常」のコンセプトに激しく共感した話。
作家の浅野暢晴さんの少し前のtweetです。
トリックスター親子のホームステイに応募したときには知らなかった、浅野さんの思い。
僕にとって、一番重要なのは「作品を作ること」です。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
自分が作りたい、作るべきだと思うものを作ること。
それがたまたま今はトリックスターなだけなのです。
明日には全く別なものを作っているかもしれない。
絵を描いているかもしれないし、写真を撮ってるか、道端で立ち尽くしているかもしれない。
そして、次に重要なのは、それを「展覧会」という形で皆に見てもらうことです。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
今の私の作品は彫刻なので、それがある空間に身を置いて、見てもらう事が何より重要です。
自分という器を用いて、彫刻と対峙してもらい体感してもらうことを大切にしています。
現在は、展覧会の場所が関東近辺に限られているので、遠方の方には申し訳ないと思っています。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
これは作家としての私の力不足です。
様々な場所で展覧会ができるように努力はしているので、もう少しお待ち下さい、としか言うことは出来ません。
展覧会が出来ない状況でも、皆さんに彫刻を届ける事ができないかと思って始まったのが「旅するトリックスター」です。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
旅先が展覧会場になるプロジェクト。
そして、旅先で撮ってもらった写真がアップされる事で、SNS上も展覧会場の様になっていきました。
そこから派生したのが、トリックスターと日常、です。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
お迎えして頂いた作品をそれぞれの場所で撮ってタグを付けてアップしてもらう。
僕がその様子が見たいと思って始めた行動なので、僕から始まった事なのです。
とても楽しいし、嬉しいです。
これからもドンドンやって欲しい。
しかし、SNS等で行っている様々な活動は、最終的に「展覧会に見に来てもらう」事が、僕の欲望の終着点です。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
そこで何かを感じ、受け取ってもらうこと。
その感情を持ち帰ってもらう為に、小さな作品達はあるのだと思っています。
その小さな作品達は、大きな作品達と繋がっています。
現在の様な状況でも「ビエントの棚」を通じて、皆さんと繋がることができているのはラッキーだなと思ってます。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
現在、ビエントでは対面のお迎えのみとのことです。
遠方の方には申し訳ないですが、小さな作品でも手にとって見てお迎えして欲しいと思っている僕にとっては、その方が望ましいです。
「君は業が深いんだよ。だから、物作りができる。」
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
これは亡くなった友人が、僕によく言っていた言葉です。
作らないと、生きてはいけない。
そういう偏った人間の作るもの、言うことなので、付き合いきれないと言う方は、少し離れてみるのも選択の一つかもしれません。
でも、展覧会が開かれた時には見に来て欲しい、と思っています。
— 浅野トリックスター暢晴 (@asanonobuharu) August 30, 2020
そこに僕の全てが置いてあるので。
トリックスターがタイムラインに流れて来たのはいつだったでしょうか。個展があると知って、とても気になって展示を観に行きたいと思ったのですが、遠方であることもあってタイミングが合わずに観に行くことができず。そのことを、トリックスター親子のホームステイ先を募集しているときに、応募フォームでお伝えしました。
私より近くに住んでいた息子に「気になる、行きたい、代わりに行って」とダメもとで情報を送ったら、彼は足を運んだのでした。(これは浅野さんにはお伝えしていません。)おそらく在廊されていたけれど、声をかけることなく帰ってしまったとLINEが来ました。「なんでーーもったいないーーー」と思ったので、よく覚えています。
その息子、現在所用で帰省中。我が家に飾られたトリックスターを見て「なんでコレがここに(しれっとあるの)⁈」と驚いていました。高価なものだし、私は展示に行けなかったし、どうやって入手したのかと思ったようです。あれ?言ってなかったっけ?
話が逸れました。
遠くから来てくれてありがとう、という気持ちと、こちらに来たいけれどなかなか来られない人たちのために、疑似体験をしてもらえたらいいな、という気持ちでトリックスター親子の写真を撮ってSNSにアップしたいと思っていたところに、冒頭の浅野さんのtweetを読んだのでした。
合ってたー私の解釈は合ってたー!と嬉しくなりつつ、作品に対する浅野さんの思いの深さにますます惹かれたのでした。
ホームステイが始まってからすでに半分の期間が経過。あと半分残っているのに、すでにお別れするのが寂しくなっています。
小さいトリックスターを正式にお迎えしたいな、と思って調べたけれど通販はしていない様子。扱っているビエント(ギャラリー)が息子の家からここより近いうちに、息子に連れて帰ってもらうことも考えました。ひとつずつ個性があるので、でもやっぱり実際に見て自分で一緒に暮らす子を考えたい。やっぱり現地に行きたい、と思いとどまっています。現地に行って在庫がなかったらさすがに泣きそうですが。そしたらまた行きます。
行けますように。すぐじゃなくても。
東海地方で個展が開催される日も、いつか来ると信じて楽しみに待ちたいと思います。
twitterのフォロワーが10,000人になったら出すという本も、出たら絶対買います。
私とトリックスター親子のあれこれを、皆さまにも、もうしばらく楽しんでいただけたら嬉しいです。
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