障害者雇用の種類と働き方
現在障害者雇用で働いている、働こうとしている人は割と多くいるでしょう。自分も5年近く障害者雇用で働き続けています。会社の方針により障害者雇用は大きく分けて3つに分類されると思っています。
①週20~30時間労働で法定雇用率に達したいだけの低賃金コース
②週5フルタイムで働くけど給料は年収200万前後のワープアコース
③週5フルタイムで働き給料も平均かちょい下くらいの(最低年収300万以上)一般よりコース
この3つに分けられていると思っています。
で、精神障害者に関して言えば基本①と②です。本人の勤務経験や能力、そして住んでいる場所によってはもちろん③もありえます。
ただ結局配慮さえあれば安定して働ける身体障害者とは違い精神障害者は不安定です。
安定していて普通に働けるならそもそも障害者雇用を選ぶ必要ないですからね。あとは就職した後に休職→障害者手帳取得→障害者雇用切替とかもあります。恐らくこの方法によって障害者雇用の平均給料は底上げされているんじゃないかな。
ちなみに作業所A型とか呼ばれているのは一応雇用契約結んでいるけど障害者雇用じゃないです。そのくせ障害者について詳しいから一般企業より忙しく大変なパターンも結構あるのでご注意を。家族が一時期A型の管理責任者やってましたがどんだけ障害者忙しいんだと話聞いてて思いました。
それでこれは自分の考えですがまず①の低賃金コースでまじめに仕事やる必要性ってなんかあんの?と思ってしまいます。
向こうは法定雇用率を達したい、要はいてくれるだけでいい。罰金回避したい。こっちはとりあえず働きたい、働いている事実が欲しい。その双方の合意で働くわけでしょ。
ここでまじめに仕事しても給料は上がらないし上がってもワープアコースになるだけですよ?なら仕事なんて体調悪いだなんだ言いまくって適当にやるのが一番コスパがいい。
結局たいした金よこさないならこっちも障害者雇用という武器を最大限利用して適当に仕事すりゃいいんですよ。
それを馬鹿まじめにちゃんとやろうとか考えてるから疲れたりして1年以内に精神障害者の半分が仕事辞めるっていうデータが存在するんですよ。
もっとうまく生きろと思いますね。
で、②のワープアコースなんですけどこれもちょっと微妙なんですよ。
はっきり言っちゃうとワープアコースをずっと続けるくらいなら生活保護でいいんです。
障害で色々体調悪いのにフルタイムで働いてたいした金貰えないで日々生活困窮し将来も不安になるかもしれない。それならさっさと生活保護に頼れと。
ただここで正社員登用制度や昇給制度がきちんと機能していたり、また次の仕事に転職を考えている場合は異なります。
その場合はある程度続けてそれを実績として障害者雇用のより良い待遇の会社に行けばいい。
さっきも書きましたが1年以内に精神障害者の半数は仕事を辞めます、だからこそ仕事を長く続ける障害者は精神でも割と需要あるんじゃないかな?微妙かな?
③の一般よりコースは基本身体障害者向けです。もちろん身体障害者だから誰でもいいというわけではないけれども例えば新卒の障害者雇用は身体障害者向けです。
なんで新卒でわざわざ鬱なり発達を取るんだって話になりますからね。
とは言え本人に特化した能力があったりきちんとした経歴があれば受かることもあると思います。
単に引きこもってたり長期療養した奴がいきなり③を受けたところで絶対に受からねえよと言いたいだけです。
結局精神障害者の障害者雇用ってまず実家ありき給料なんですよ。
実家があるしとりあえずこれでいいか・・・って感じの給料で一人暮らし基準じゃない。あとね、ここ大事なんだけど結局住んでいる場所による。関東とか大阪とか大都市周りならまだ種類も数も多くあるんですよ。でも地方都市やそれよりも下の田舎みたいなとこはマジで求人自体が無い。ハローワークには誰も応募しない定期更新される求人ばかり。非公開求人とかも中にはあるけど就労移行支援とかに回されたり結構悲惨です。
何社か障害者雇用で働いているので実体験としての話ですが基本放置なんです。向こうもどう接すればいいかわからない。だからほんと最低限のことを任せるみたいな感じで結果放置になりがちなんですよね。まぁそれはコロナ化において在宅勤務が進んでいる今は最高の環境にもなり得るわけなんですが。
結論として障害者雇用で働くならまず方針をきちんと固めた方がいいと思います。
最終的にどういう生き方をしたいのか、そこをあやふやにすると馬鹿みたいな頑張りをして自滅しますよと。
まぁこんなこと言ったところで最低限体調が安定していて社会人的な立ち振る舞いができなければ③なんてまず無理ですけどね。
無理なことに関しては無理と諦めそのうえでより良い生活ができる方法を考えた方がいいですよ。
たまに99%無理そうなことを諦めないでその結果嫉妬しまくったりする人見かけます、何事も妥協が大切です。