【過去記事掲載】【北海道・後志】魅力たっぷり!秋の共和町の景色・グルメ・文化に触れてきた!
このブログ記事は、日本原子力文化財団の依頼により2022年11月20日に「写真屋たかちゃのブログ」へ掲載された内容を再掲載したものです。
こんちゃ!元公務員現役フリーランスフォトグラファーのたかちゃです。
今回は、(一財)日本原子力文化財団様からのご依頼で、秋の共和町の魅力について取材をしてきました!
このお話しをいただいて、初めて訪れた共和町。
景色やグルメ、町の文化など、魅力がたくさん詰まっている町でした!
それでは早速、取材してきたものをまとめます!
【北海道・後志】共和町の概要について
共和町は北海道の後志地方西部に位置する人口5,518人(令和4年9月30日時点)の町です。
北海道の中では比較的温暖な気候であることや肥沃な農耕地が広がっていることから、古くから道央の米どころとして発展してきました。
近年ではお米の他に、スイカ、メロンをメインにとうもろこしやカボチャ、ブロッコリーなども多く生産されています。
北海道では有名な、あの「らいでんスイカ」も、ここ共和町で生産されています。
【北海道・後志】秋の共和町の景色が綺麗すぎた件について【神仙沼】
今回の取材のメインとして、秋の共和町の観光について調べてみるとどうやら「神仙沼」と言われる沼があることがわかり、どうやらそこの紅葉が綺麗とのこと。
これは神仙沼に行くしかない!
そう決めてから、紅葉情報を確認する毎日。
諸々のスケジュール調整を終え、いざ現地へ!
「共和町・神仙沼」当日は雲一つない快晴!
ニセコパノラマラインを車で登り、神仙沼入口へ到着。
神仙沼の入口向かいにはレストハウスがあり、そこの駐車場に車を停めて歩いて神仙沼まで向かいます。
入口から神仙沼までは歩いて約20分。
紅葉している木々に囲まれながら木道を歩き、神仙沼を目指します。
「共和町・神仙沼」沼に向かう途中の湿原が綺麗すぎた!
紅葉している木々の間を抜け、目の前に広い湿原が広がってくると神仙沼はもうすぐなのですが、その前に広がる湿原がとても綺麗でした!
所々、溜池のようになっていてなんだか幻想的…
「共和町・神仙沼」いざ神仙沼、到着!でも…
綺麗な湿原地帯をさらに奥に進むと、ようやく見えてきました本日の主役!
第一印象は「すごい!!めっちゃ綺麗!!でも…」
沼そのものは綺麗でしたが、紅葉が思ったよりも鮮やかではない…
木道を歩いている最中、少しイヤな予感がしていました。
色づいている葉が、すでに結構散っていたのです。
毎日のように紅葉情報を確認してベストなタイミングで訪れたはずなのに…
原因は後で知ることに。
でもその場所自体はとても静かで、神聖な空気が流れている気がして、心が落ち着くような気持ちになりました。
途中、よく神仙沼を見にくるという現地の方とお話しをしてお互いの住んでいる地域の紅葉の情報を交換したりして、とても有意義な時間を過ごすことができました。
【北海道・後志】共和町のグルメを堪能してきた件について
旅行といえばグルメは外せないですよね!
今回はご飯とスイーツ、2つを紹介します!
「共和町・グルメ」神仙沼散策のあとはレストハウスに必ず寄るべし!
神仙沼を訪れる際、必ずと言っていいほど目に入るレストハウス。
中は、お土産売り場や写真家さんのギャラリーにもなっており、こじんまりとカフェスペースもあります。
コーヒーなどのドリンクはもちろん、サンドイッチやラーメン、カレー、ルーロー飯など、ジャンルは色々。
メニューが豊富なのも驚いたのですが、その味が美味しすぎて驚きました!
レストハウスのカフェスペースで提供されるようなクオリティではなかったです…
お店の方もとても感じよく気さくにお話しして下さったので、場所が場所ならかなり繁盛しそうなカフェになりそう…
神仙沼の紅葉がすでに散っていた原因が発覚
お店の方とお話しをする中で、紅葉が散っていた原因がわかりました。
どうやら訪れる2日前ほど、共和町では大雨と強風に見舞われ、それが原因で散ったのだそうです。
ただ、例年9月末から10月中旬までが見頃ということも教えていただいたので、来年またチャレンジしたいと思います!
「共和町・グルメ」共和町のスイーツといえば三田牧場のアイスクリーム!
ご当地スイーツも旅行には外せないポイント!
今回訪れたのは、三田牧場さん。
2022年5月にオープンした、放牧地で優雅に草を食む牛さんたちを見ながらアイスクリームを食べられるカフェです。
まだオープンして半年も経っていないこともあり、内装はとても綺麗。そしてとても暖かい。
ミルク・バニラ・いちごミルク・抹茶・ラムレーズンの5つの味のジェラートと、カップアイスを食べることができます。
当日のジェラートは抹茶とラムレーズンしかなく、どちらを食べようか迷ってたところ店員さんから「ダブルにするとお得に2つの味が楽しめますよ?」と笑顔で勧められ、「じゃあダブルで!」と即決。
でもどうせならスタンダードなミルクも食べたいよな、とカップアイスでミルクも購入!笑
1人でアイスを3個食いするという暴挙に出ましたが後悔はしていません。
購入後、店員さんから「外に出て、上の方に上がっていくと牛たちもいるのでよかったらどうぞ」とお店の裏側に案内され、言われるがままに丘を上がり、いざ牛さんたちとご対面。
これほどまでに牛に感謝しながら食べたアイスクリームはありません。
究極の食育を体験しました。
さて、肝心の味はというと、
抹茶はサッパリとしつつもしっかりとした茶葉の香りが鼻を抜ける瞬間が爽やか。
ラムレーズンはコクのあるミルクに負けないくらいの芳醇なラムレーズンの香りが心地よい。
そんなジェラートでした。
カップアイスは、思いのほか甘さ控えめでスッキリしていて何個でも食べられそうな軽さでした。
丘を登り、後ろに目を向けると、羊蹄山も一望できます。
「共和町・グルメ」番外編・長蛇の列が出来てたラーメン屋さん「麺屋じぇんとるめん」
三田牧場でアイスを食べて帰路に戻ったのはお昼ごろでした。
その道すがら、通り過ぎたラーメン屋さんに驚きました。
お店の出入り口から人が溢れている!もっというと駐車場からも車が溢れている!
あれは一体なんだったんだ、と家に戻ってから調べてみると、どうやら「麺屋じぇんとるめん」というラーメン屋さんのようでした。
食べログでの評価も高く、カレーラーメンが美味しいらしい。
今回の取材で共和町に絶対また訪れようと決めたので、次回共和町に来た際には「麺屋じぇんとるめん」にも訪れることにしました。
【北海道・後志】共和町の文化について触れてきた件について【かかしの町・共和町】
今回共和町について取材をする事前準備の際に目に飛び込んできたのは「かかしのふるさと」というワード。
どうやら、「かかし古里館」という施設もあるようで、ここに行ってみようと決めていました。
「共和町・歴史」かかし古里館に行ってみた
かかし古里館は、廃校した旧幌似小学校をリノベーションし、当時の面影を残したまま、共和町の歴史や今を展示しています。
入館料は無料。氏名や連絡先、どこから来たのかを記載し、入館します。
施設内は横に長い作りになっていて、左側は共和町についての歴史や農業の発展の流れ、右側は当時の農耕などに使用していた農具や農耕馬の馬具などの展示スペースとなっていました。
また、中央部分には毎年夏に開催される「共和かかし祭り」で作成・使用された数々の創意工夫をこらしたかかしが展示されています。
かかしの古里とは一体どういうこと?
共和町について詳しく知ることができた「かかし古里館」。
でも、肝心なことがまだわかっていない。
そう、かかしの古里とは一体どういうことなのか。
共和町がかかし発祥の地ということなのだろうか?
退館する際に、学芸員さんに直接そう聞いてみた。
「いえ、実はそう勘違いされる方もいらっしゃるのですが…」
と神妙な顔つきで詳しく説明をしてくださいました。
学芸員さんの話をまとめると…
・かかしは全国各地で作られていた
・町をPRする際、他の自治体と被らないものを考えた結果、かかしだった
・その結果、かかしをPRキャラクターとして、町おこしを始めた
・ゆるキャラが流行り出すより前に共和町でキャラクターを作っていたた
め、今現在のゆるキャラの先駆けとなった
・今では役場庁舎や街灯など、町の至る所にかかしをイメージした建造物が
ある
とのことでした。
なるほど。
改めて考えると「古里」であって「故郷」ではないし、町HPを見ても「ふるさと」表記でしたね。
【北海道・後志】共和町の人たちはみんな暖かい!
この取材を通して色々な場所を訪れ、たくさんの人に出会ってお話しをさせていただきました。
お互いの地域の紅葉情報を共有した神仙沼で出会ったカメラを持ったおじいさん。
寒くなかったですか?と気さくに話しかけてくれた神仙沼レストハウスの店員さん。
ジェラートのオススメの食べ方や牛たちがいる場所を笑顔で教えてくれた三田牧場の店員さん。
共和町の歴史を詳しく教えてくれた、かかし古里館の学芸員さん。
「そりゃ仕事だもん暖かく接するのは当たり前じゃん」と思われるかもしれません。
でもそういった形式上や表面上の暖かさではなく、共和町の人からは、その人の素の部分から出る暖かさを感じられました。
【北海道・後志】共和町のこれから
今回の取材で、共和町の歴史について知ることも出来ましたが、これからの共和町についても知ることが出来ました。
それは、「道の駅」が建設されるということです。
木造平屋建ての構造とし、デザインはもちろんかかしがモチーフになるようです。
現段階では令和9年度のオープン予定。
・来場者を迎え入れる「ゲートウェイ」となる場所
・町民が親しみやすい「地域センター」となる場所
・来場者と町民双方が「特別な体験を得られる」場所
をコンセプトに、体験農園や温浴施設、グランピング施設などの導入・建設も含め検討しています。
サウナやグランピングがブームになっている昨今、もし仮にそれらが建設されるとなると、共和町を訪れる人がさらに増えることが予想されますね。
【北海道・後志】共和町を訪れてみて〜まとめ〜
今回、(一財)日本原子力文化財団様よりご依頼をいただき共和町について取材をしてきました。
初めて訪れた町ではありましたが、
・景色が素晴らしい
・美味しいものが多い
・歴史ある町
・人が暖かい
ということから、ぜひまた訪れたいと強く思いました。
特に町の一大イベントである「共和かかし祭り」はコロナウイルスの影響で中止が続いていましたが、来年は開催できるのでは?とも伺いました。
次回はぜひこの「共和かかし祭り」が開催される時期に訪れてみたいと思います。