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秋の後志エリア「道の駅スタンプラリー」完全制覇の旅 前編
このブログ記事は、日本原子力文化財団の依頼により吉田 匡和さんに取材・執筆をいただいた記事になります。
2023年12月に原子力文化財団(JAERO)の協力を得て、後志エリア内14箇所のピンズを集める旅に出ました。吹雪に見舞われ、くじけそうになりながらピンズを求める姿に、日本中が感動しました(ウソです)。今回は道の駅シリーズ第二弾として、後志エリアすべての道の駅をめぐってスタンプを集めます。2日間で完全制覇できるか。タイムアタックスタート!
第1チェックポイント 道の駅「あかいがわ」
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スタンプラリーは、道の駅「あかいがわ」からスタートします。スタンプは三角屋根が特徴的な道の駅の建物がデザインされています。ちなみに一緒に写っているのは、私の娘が幼いころに描いていた絵をフエルトで立体化したマスコットです(私が作りました!)。目や耳、口やしっぽなどが三つあるので「さんこわんこ」と名づけられました。娘曰くロボットだそうです。時々登場しますので可愛がってやってください。
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スタンプ帳(道の駅で300円で販売)を提示すると、館内の「キッチン メープル通り」のソフトクリームが50円引きになるではありませんか!フレーバーは特産のパンプキンとチョコレートの二つだけ。地元農家のカボチャを使っているし、グルメライターと呼ばれているのだから、ここはもちろんパンプキンを選びますよね!?
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チョコを頼んじゃいました。かぼちゃが苦手なんです。もちろん赤井川には関係ない普通のチョコレート味です。しかもベンチに座って食べようと思ったら、朝露で濡れていてお尻がビッチョリ。さらにチョコで真っ黒になっているのに気づかず、「ラッツ&スター」のような顔で過ごしていました。
♪粋な事件(こと)起こりそうだぜめッ!
第2チェックポイント 道の駅「スペース・アップルよいち」
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余市は宇宙飛行士の毛利 衛さんの出身地。スタンプには名物のリンゴと宇宙飛行士がデザインされています。
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余市町は毛利さんの出身地ですが、スペースシャトルやロケットが打ち上げられたり、基地や研究施設があるわけではありません。それでも毛利さんにあやかろうと、売店にはさまざまな宇宙関連商品が販売されています。
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売店では、さまざまな環境下でのバランス平衡感覚を確保するためのシミュレーション設備「錯覚の部屋」が無料で体験できます。ただし三半規管が弱くグルグルバットが苦手な方にはお勧めしません。思い出しただけで目が回ってきた!
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こちらはお勧めしたい逸品です。余市や隣町の仁木はフルーツ天国。あちらこちらで安くて美味しい果物が購入できます。こんなに買っても千円ちょっと。近年はフルーツが高騰しているので、気兼ねなく食べられるのは嬉しいですね。
夏と秋の境が薄れつつある
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積丹半島を横断して第3チェックポイントの道の駅「オスコイ!かもえない」を目指します。今回は美しい紅葉を紹介したかったのですが、ご覧の通り紅葉していません。寒暖差が大きいと広葉樹は赤く染まりますが、夏と秋の境が薄れつつある近年では、紅葉せずに枯れていくことが当たり前になっているようです。
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川では鮭が遡上していました。ボロボロになりながら川の流れに抗(あらが)い、産卵を終えると屍(しかばね)と化します。屍はキタキツネやカラスなどの餌になり、他の動物たちの命の源になるのです。自然の偉大さに心が打たれました。
第3チェックポイント 道の駅「オスコイ!かもえない」
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「オスコイ!」は、ニシン漁の船で櫂(かい)の動きを合わせるために使われていたかけ声「オースコーイ」が由来だそうです。スタンプは「どらごん太」と「たつ姫」がデザインされています。当丸沼に住む竜神様が竜神岬から昇天したという村の伝説がモチーフ。平成4年に開村120年を記念して決定した村のイメージキャラクターです。
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村内にはニシン漁が栄えていた面影が残されています。袋澗(ふくろま)は、ニシン漁の礎を築いた網元が石を積み上げ造成した生簀のようなもの。個人の港としても利用されていたそうです。
第4チェックポイント 道の駅「いわない」
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道の駅「いわない」では、町のキャラクター「たら丸」が迎えてくれました。昭和60年に岩内観光協会が岩内町のマスコットキャラクターを一般公募し、町内で洋服店を営んでいた今井郁夫さん(故人)のデザインによって制作されました。
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もちろんスタンプのデザインはたら丸です。カントリーサインや商店の看板、ごみ収集車にもたら丸がデザインされるなど、町はたら丸で埋め尽くされています。
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道の駅にもマスコットやTシャツなど、たら丸グッズが勢揃い!スタッフに聞くと「最盛期より減った」と言いながらも、関連商品がいくつあるか把握できないそうです。岩内町出身の力士「一山本」関の化粧まわしにも採用されています。
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ニセコ連峰を突っ切って蘭越を目指します。木々が放つ甘い香りが爽やか。ニセコと岩内を結ぶパノラマラインは冬季間閉鎖になります。あと数ヶ月もすれば雪に埋もれてしまうでしょう。
第5チェックポイント 道の駅「シェルプラザ・港」
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スタンプは蘭越町のキャラクター「らぶちゃん」と貝がデザインされています。蘭越米が有名で田園のイメージが強い蘭越町ですが、実はわずか2km程度が海に面しています。
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この界隈には不思議な町境が存在しています。海を与えてもらった蘭越町はラッキーで、黒松内町に至っては、海岸200m直前で町境が寸断されています。
第6チェックポイント 道の駅「みなとま〜れ寿都」
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本日の最終チェックポイントに到着しました。「みなとま〜れ寿都」は、2008年4月にオープンした食事やショッピングが楽しめる道の駅です。
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スタンプは、寿都町出身のマンガ家・本庄 敬さんが描き下ろしたキャラクター「風太」と、寿都の文字や風車をデザインした豪華仕様。めちゃくちゃ力が入っています!
寿都銘菓「わかさ屋いも」とは?
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町をぶらぶら歩いていると「わかさ屋いも」の看板を発見しました。「わかさいも」ではなく「わかさ屋いも???」
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「わかさいも」は、北海道を代表する銘菓です。白い恋人やロイズなど北海道銘菓が多様化する以前は、北海道土産と言えば「わかさいも」が代表格でした。たぶん小日向文世さんも、松山千春さんも、大泉洋さんも納得すると思います。似て異なる理由を店主に聞きました。
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明治42年に初代若狭屋の若狭源七が寿都町のお土産として売り出した“やきいも”というお菓子が、「わかさいも」のルーツです。ここから独立して「わかさいも本舗」や「わかさや本舗」が誕生しました。
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わかさ屋いもが素朴な味わいなのに対し、わかさいもは焦げ目を付けて香ばしさを強調した発展型。どちらも美味しく甲乙付けられません。わかさ屋いもは、すべて手作りされています。寿都に来た際はご賞味ください。
後編に続く!
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美しい夕日が日本海に沈んでいきます。暗くなる前に宿に急ぎましょう。前編はここで終了です。後編は「ネットで検索してもヒットしない温泉旅館」からスタートし、チェックポイント制覇を目指します。
秋の後志エリア「道の駅スタンプラリー」完全制覇の旅 後編 に続く
取材・記事作成:吉田 匡和