【神恵内村】日本海に沈む夕日が絶景のキャンプ場と絶品の海産珍味
神恵内村は、積丹半島の西側に位置する村です。人口は740人(2024年8月末現在)で、音威子府村に次いで北海道では2番目に人口が少ない村です。明治から大正時代にかけてニシン漁で栄え、今も村の産業は漁業が中心で、ウニやホタテ、ホッケなどが特産品として知られています。
2022年度と2023年度に続き、今年も日本原子力文化財団(JAERO)さんの”後志エリアの魅力を発信する”仕事をご依頼頂き、8月20日(火)〜21日(水)の1泊で神恵内村に行ってきました。
日本海を見下ろすキャンプ場「神恵内青少年旅行村」
神恵内村には「民宿きのえ荘」という宿があります。部屋からの眺めが良く、料理がおいしいと評判で超人気です。昨年は予約が取れず泊まることができませんでした。今年こそ泊まってみたいと電話をしましたが、残念ながらかなり先まで満室とのこと。
そこで泊まったのが「神恵内青少年旅行村」のキャンプ場です。日本海や港を見下ろす敷地内には、テントサイトやロッジ、コテージ、バンガローなどがあります。
筆者の亡くなった母が、神恵内村に接している泊村盃地区の出身で、お盆のお墓参りで盃の親戚の家に泊まった際に、何度か神恵内村にも来たことがあり「神恵内青少年旅行村」があることは知っていましたが、利用するのは今回が初めてです。
テントサイトは、熊出没対策で利用休止とのことで、今回はバンガローに宿泊しました。コテージは、海側に建っていて景色が良いのですが1泊16,000円。節約して1泊5,000円のバンガローです。
バンガローは、8名まで宿泊できるゆったりとした広さがあり、ファミリーやグループでの利用も可能です。床はクッションフロアで照明、電源、網戸が備えられていました。
お盆が明けてから、台風の影響でずっと不安定な天気でしたが、この日は運よく晴れて夕刻には、日本海に沈む夕日の景色を見ることができました。この美しい景色は感動ものですね。
なお、「神恵内青少年旅行村」の開村期間は例年5月1日から9月中旬までとなっています。
施設名:神恵内青少年旅行村
所在地:神恵内村大字神恵内村字ブエダウス
電話番号:0135-76-5148
開村期間:5月1日~9月中旬
神恵内村の歴史的資料が展示されている「神恵内村郷土資料館」
「神恵内青少年旅行村」の敷地内には、神恵内村の歴史や文化に関する資料約400点ほど展示している「神恵内村郷土資料館」があります。昭和62(1987)年にオープンした資料館の建物は、ニシン御殿をイメージしています。
館内は、9つのコーナーで構成されていて、神恵内村の自然や歴史、文化、ニシン漁、生活のようすなどが紹介されています。
神恵内の語源はアイヌ語の「カムイ(神)」・「ナイ(沢)」で、アイヌの人たちは地形が険しく人が近寄りがたい場所=美しい神秘の沢と名づけたそうです。
北海道のニシン漁は15世紀ごろから始まり、明治から大正にかけて最盛期を迎えました。神恵内では大正3(1914)年に泊と合わせて10万石(75,000t)の漁獲があり、これが北海道の最高記録だそうです。ニシン漁で栄えた神恵内は、明治になると人口が増えて、商店や旅館、飲食店、芝居小屋、理髪店、浴場などが、軒をつらね賑わっていたそうです。
施設名:神恵内村郷土資料館
所在地:神恵内村大字神恵内村字ブエダウス272-2
電話番号:0135-76-5148(青少年旅行村管理棟)
休館日:開館期間中は無休、9月中旬~4月30日は閉館
開館時間:10:00~16:00
神恵内村の観光スポット
神恵内2000年の森公園
「神恵内2000年の森公園」は、西暦2000年を記念して当丸山(標高800m)の国有林82ヘクタールを整備した公園です。竜神伝説が伝わる当丸沼までは徒歩約25分で、遊歩道が整備されていて自然散策におすすめのスポットです。
施設名:神恵内2000年の森公園
所在地:神恵内村字当丸
神恵内厳島神社
「神恵内厳島神社」は、神恵内村役場の道路を挟んだ向かい側にあります。慶長8(1603)年に創祀。後志管内では、唯一松前藩の家紋を社紋とする由緒ある神社です。
主祭神に、安芸国宮島の厳島宮より市岐島姫大神、配神に播磨国海神社より大綿津見神、讃岐国金毘羅宮より大国主大神を祀っています。
御朱印は、仁木町にある仁木神社で頂くことができます。
施設名:神恵内厳島神社
所在地:神恵内村大字神恵内村81番地
施設名:仁木神社
所在地:余市郡仁木町南町2丁目14番地
神恵内村日本郷土玩具館「童心館」
神恵内村日本郷土玩具館「童心館」には、江戸時代から伝わる日本各地の郷土玩具と凧が多数展示されています。昨年10月に見学しました。詳しくはInstagramに投稿しています。
Instagram:https://www.instagram.com/p/Cye9geTPy9z/?img_index=1
施設名:神恵内村日本郷土玩具館「童心館」
所在地:神恵内村大字珊内村256番地
電話番号:0135-77-6577
開館時間:10:00~16:00
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、11月~4月末(閉館)
窓岩
「窓岩」は、神恵内村から国道229号を積丹町に向かう途中にある奇岩です。真ん中に窓のように大きな穴が開いています。
竜神岬
「竜神岬」は、神恵内村の当丸沼に住む竜神様が、ここ「竜神岬」から昇天したという伝説がある場所です。今もむかしも航路の目標として、船乗りたちの命を救ってきました。
「窓岩」と「竜神岬」は、昨年10月に撮影してInstagramに投稿しています。
Instagram:https://www.instagram.com/p/CyhJmRlvSB5/?img_index=1
神恵内村の特産品やグルメ
神恵内村の特産品は、ホタテやウニ、ホッケなどの海の幸です。それらを利用した珍味などもお土産として人気です。
道の駅オスコイ!かもえないと岡田商店
「道の駅オスコイ!かもえない」は、日本海に面した国道229号沿いにある道の駅です。館内には神恵内村の特産品などが並んでいます。中央に置かれた水槽で売られている活ホタテが人気ですが、残念ながら今年は入荷がないため販売中止とのことでした。
この日購入したのは岡田商店の『ブタケノコご飯の素』と『ホタケノコご飯の素』。炊いた2合のご飯に混ぜるだけで、美味しい混ぜご飯ができる缶詰です。
『ブタケノコご飯の素』は、豚肉と北海道産のタケノコ(笹竹)、『ホタケノコご飯の素』には、神恵内産のホタテの稚貝とタケノコが使われています。
『ブタケノコご飯の素』と『ホタケノコご飯の素』が購入できるのは「道の駅オスコイ!かもえない」と神恵内村の岡田商店です。
また道の駅にはきのえ荘の『サクラマスカレー』も並んでいました。『サクラマスカレー』は、昨年10月に購入してInstagramで紹介しています。
Instagram:https://www.instagram.com/p/CyWhj6iBw4q/?img_index=1
施設名:道の駅オスコイ!かもえない
所在地:神恵内村大字赤石村字大森292-1
電話番号:0135-76-5800
開館時間:9:00~17:00
休館日:年末年始(12月31日~1月3日)
店舗名:(有)いちき岡田商店
所在地:神恵内村大字神恵内村87-1
電話番号:0135-76-5321
営業時間:7:00~20:00
定休日:不定休
菅原商店
「菅原商店」は、神恵内村で獲れた魚を使った珍味を製造販売しているお店。「菅原商店」の珍味は神恵内村のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。
店内には、ここで作られたお酒のつまみにぴったりの珍味がずらりと並んでいます。製造販売しているので、驚くような安さです。
購入したのはクロソイとアサバカレイの燻製。これ1袋300円です。あまりの美味しさに、翌日帰る前にまた行って買ってしまいました。
「菅原商店」で一番人気は『ほっけの切り込み』。にしんの切り込みは、スーパーなどでも売られていますが、『ほっけの切り込み』を見かけることはほとんどありません。神恵内村が誇る名産品です。今回は購入しませんでしたが、昨年10月にはお酒のおつまみとして、キャンプ場でおいしくいただきました。
Instagram:https://www.instagram.com/p/CyhJmRlvSB5/?img_index=1
店舗名:菅原商店
所在地:神恵内村大字神恵内村7−11
電話番号:0135-76-5558
営業時間:8:00~19:00
取材・記事作成:TORA(都良)