『チェリまほ』再放送第11話(2022.3.17)
町田くん、どうかお大事に。ゆっくり治して、また素敵な姿を見せてください。待っています。
この数日で分かったことは、24日に最終話の放送はなかったということ。30日深夜に特番の放送はあるが、最終話の放送は今のところ未定ということ。あー、心臓に悪い・・・。だってこの11話の最後12話の予告の時に「次週最終回」だか「次回最終話」だかってちらっと映ったんだから。それでやらないって、本当に心臓に悪いわ・・・。
大きな地震があった日の放送だったので、被害情報のテロップでドラマの画面が小さくなり、今見てもなんとも不安な雰囲気満載の11話となった。
安達が会社でエレベーターから降りると、黒沢がツカツカ寄って来て例の上からの力強いガバッとハグ。やっぱりいつもながら勢いがすごい黒沢のハグ。安達はいつものように黒沢ハグに溺れてフガフガアフアフ。安達がすごくかわいい顔してる。
コンペの一次審査を通ったと、黒沢が教えてくれた。
心の声を聴けてしまうことに、疲れ果ててきた安達。聞きたいことばかりを聞けるわけではないのだから、つらいよね。
魔法の力に頼らないぞ、と心に決めていても、偶然相手にちょっと触れただけで、聞きたくない相手の声までなだれ込んでくる。
真正面から自分の力でコンペのプレゼンに臨もうとしていた矢先に、コンペを企画した部長の心の声を聞く羽目になり、結局はその声が安達の行動を支配してしまった。残ったのは後味の悪さだけ。
心を読める力なんていらないと思いながら、この力がなくなったら黒沢とやっていけないかもしれないという不安。黒沢にあんなに支えてもらって出たコンペでも、結局よい結果を出せずに終わった自分の不甲斐なさ。自分の実力で勝負しようと思っていたのに結局最後の最後で魔法の力にすがってしまった後味の悪さ。
黒沢と二人きりのディナーの席で安達の「ご褒美って何すればいい・・・」という言葉が、抑揚なく冷たく響いた。「俺、よくわからないから・・・黒沢・・・教えてくれよ・・・」
いらないこの力とさよならして自分が楽になるために、いっそ黒沢になんとかしてもらえばと彼を利用するようなことを考えた自分に嫌気がさし、一体どうしていいかわからず混乱する安達。いろいろな想いがないまぜになって取り乱し涙を流し、黒沢のもとから離れていってしまった安達だった。
あのままディナーを楽しんでいい雰囲気で過ごしていれば、安達が望んでいたような方向に、あの黒沢のことだからうまく運んでくれたんじゃないのかなぁ。歴とした恋人同士なんだから、相手にリードしてもらいたいということをそれとなく伝えたところで、普通は別に罪悪感なんて感じなくていいのに。両思いの相手なんだからねぇ・・・。例え一瞬でも、いらない特殊能力・魔法の除去のためにという思いが頭をよぎったから、そんなことを言ってしまった自分が安達は許せなかったのだろうけれども。
罪悪感、嫌悪感、不安、不甲斐なさに押し潰されそうな安達の「ご褒美って何すればいい・・・」という言葉が、悲しかった。
黒沢はとにかく安達に優しいから、安達が傷つかない選択をしてほしい、と去る安達を追わなかったけど、そこ、引き止めなさいよ! 第3話で安達から初めて食事に誘われた時、「また別の日に・・・」と一瞬引き下がった安達の腕をとって引き戻し、「(この後他に予定なんて)ない。何も。」と言えたじゃない。来る安達は拒まず、去る安達は追え!
でも、最愛の恋人が自分の目の前で、突然”魔法”がどうのこうのと取り乱して話し始め(黒沢も訳がわからなかっただろう)、しかもいつも笑っていてほしいはずのそのかわいい恋人がポロポロと涙を流していたら、優しい優一には、自分の気持ちをぶつけるなんて無理だったのだろうね。
とは言ってもさぁ、何年越しで両思いになったのよ〜。やっと手に入れた恋人じゃないよ〜。追いかけて引き留めなさいよ〜。
そして、もう一度ゆっくり安達の悩みを聞くのよ。「実は30歳の誕生日から変な魔法が使えるようになって、カクカクしかじか・・・。それで魔法使いから卒業するにはね、カクカクしかじか・・・」
安達の話を聞き終えたら、いつものエレガントな笑顔で言ってあげればいいじゃない。「安達、何も心配しなくて大丈夫だよ。その魔法、明日の朝には使えなくなってるから」って。