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国境の街にて -Grenzenlos denken-

ドイツ、スイス、そしてオーストリアの国境にまたがるボーデン湖
その湖畔に、街自体がドイツとスイスにまたがっているコンスタンツという街があります。
私はコンスタンツを散策中に偶然、そのまま自分の人生標語になりそうな素晴らしい言葉を見つけました。

Grenzenlos denken

この言葉は「境界線のない考え」というような意味で、ドイツ鉄道とスイス鉄道の「電車でどこでも行きましょう」という鉄道のキャンペーン標語でした。
「Grenze」 が国境や境界線、境い目、限界などで、英語では border ボーダー にあたります。

コンスタンツは1つの駅構内で、こっちの端がドイツ、向こうの端っこがスイス。コンスタンツのスイス側はクロイツリンゲンと呼ばれています。
ここにいると国境など人が勝手に作った、ただそれだけのものなのだと実感します。

国境を越えて往来する鉄道の標語にとても相応しいですが、その意味はどこにでも当てはまると私には思えます。

自然界には国境などはなく、それは人が作るということ。
私の中には境い目や境界線はいらないや。
自分の中にもし限界などの境界線があるとしたら、そんなものは自分が勝手に作ったもので、本当は不要なのです。

いやぁ良い言葉だなぁとしみじみ思いながら歩いていると、あれという間に気がついたら国境を越えて違う国にいる、ヨーロッパのそのおおらかな感じが私はとても好きです。


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