氷河

アンカレッジから車で数時間、マタヌスカ渓谷からマタヌスカリバーに沿って車を走らせると、氷河Glacierを見る事ができる。氷河トレッキングツアーもあり、氷河の上を歩く事ができるので人気のスポットで、日本のスポーツドリンクのCMの撮影にも使われたことがあるそうです。


9月に入ると気温もぐっと下がり、お天気も不安定で、観光客の数もめっきり減ります。友人と一緒にマタヌスカ氷河を訪れた時も5、6人のトレッカーとガイドしかいませんでした。


氷河に近づくために山を上って行くと、次第に地面が凍っているのを実感します。地表が凍るのではなくて、大きな氷が地面にたくさん埋まっている場所に立っているような感じです。足下の透明な氷は美しく、その下の岩の表面を瑞々しく映し出します。しばらく歩くと氷は真っ白な氷河となります。大きな波がそのまま固まったような形の氷河をいくつも見ました。氷河は鈴のような音をたてて溶けだし、行く筋もの細い川を作ります。それが束なりすぐに幅3メートルほどの川となり、また他の川と合わさってどんどん大きな水流を作ってマタヌスカリバーへと流れて行きます。太古の水が再び溶け出し川を生み出す、そんな瞬間を見た貴重な体験でした。


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