全訳ハトホル④「Ecstasy and the Heart(エクスタシーと心臓)」
昨日の記事で言及した、トム・ケニオンによるハトホルの記事” Ecstasy and the Heart(エクスタシーと心臓) 2005/04/18”の全訳を掲載します。
PDFも最後につけます。
ハトホルの記事の四タイプ
A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」
この記事では、Cを扱っていると思われます。
Ecstasy and the Heart(エクスタシーと心臓) 2005/04/18
翻訳者:jaco_truth 翻訳完了日:2021/07/19(月)
原文
このセクションでは、心(heart)にフォーカスすることによる、エクスタシーの発生についてお話ししたいと思います。ここでは、ハートチャクラではなく、肉体の心臓、心筋そのものを指しています。
このテクニックでは、感謝の気持ちを込めた、あなたの意識あるいは心の焦点(どちらでもお好きな方でかまいません)が必要となります。
ハートに意識を向けるとすぐに、微細なエネルギー(subtle energy)の流れに気づくことがあります。
私たちの視点では、あなた方の意識の焦点がまるで、エネルギーの渦の中心点のように働くのが見えます。これは特に、自分の身体や身体を取り巻くフィールド――(古代人がオーラと呼んでいた)エネルギー場――に当てはまります。
注意の焦点を作り出す能力は、単なる大脳(脳)の活動ではありません。意識のさまざまなレベルでの活動なのです。体内のどこに注意を向けても、あるいは体のエネルギー場に注意を向けても、そのポイントやエリアに微細なエネルギーがすぐに流れ、体の細胞やエネルギー体を構成する光の繊維を活性化させる効果があります。
あなたが注意を向けることで、量子場効果(quantum field effects)とでも言うべき、素粒子レベルでのワープが生じます。これらのフィールド効果は、あなたの中に、エネルギー、幾何学、ハーモニクスの明確な流れを作り出します。
あなたの意識を向ける力によって量子場を変化させることは、是非ともマスターしていただきたい重要な能力です。その応用例は数多くあり、エクスタシーの意識状態を養うこともその一つです。
この方法では、意識を向ける力や注意力を保持する能力と、感謝の感情を一体化させて使います。焦点と感謝という二つが一つになると、あなたのエネルギー場と、あなたの心臓から発せられるリズミカルな磁気の放射に、一貫した統合性を持たせる作用が生まれます。意識の焦点に、一貫性のある感情(coherent emotion)を重ねることによって、高度なエクスタシーの状態を生み出すことができるのです。
先に述べたように、エクスタシーの意識状態を生み出すことは、進化のための重要なきっかけとなります。私たちは、あなた方が一日を通して、そのような意識状態にいたる技を、どうか身につけていただきたいと思います。
多くの方にとって、日常生活の中でこのような状態を維持することが難しいのは、私たちも理解しています。しかし、どうか、1日の中で少なくとも数分間、このような状態を維持するための練習ができる時間を見つけていただきたいと思います。エクスタシーに浸る時間が少しでもあるのとないのとでは、大違いですから。
この練習は、意識を持つ生命体としての地球の間に、調和振動やつながりを築くことができ、また、あなた方の銀河に満ちている、進化を促す調和の波動とも結びつくことになります。
このテクニックでは、肉体の心臓に、あなたの注意を向けます。この部分に意識を集中すると同時に、感謝の気持ちを感じます。「謝意」という概念ではなく、感謝の「感情」が湧いてくるのを感じてください。思考や概念にはエクスタシーにいたせるための、精妙なエネルギーを活性化する力はありません。あなたの内側で、エネルギーの渦を起こせるのは、感情や感覚だけなのです。
心臓に意識を向け、感謝の気持ちが湧いてくると、それは心臓の磁場に乗って運ばれ、エネルギーの波形が全身に流れ始めます。心臓の磁場は外に広がって、あなたの全身を包み込んでいます。この流れに沿ってエネルギーが全身にあふれてくると、自ずと細胞レベルでエクスタシーが目覚めます。
このテクニックを試してみてください。あなたの心臓に意識を向け、感謝の気持ちが湧き起こる時、あなたの体に何が起こるかを感じてください。あなたの(およそ)1兆個もの体細胞が、この感謝一色に染まるエネルギーを一斉に受け取ったとき、細胞レベルで何が起こっているのかを体感してください。
そうして、あなたがこのようなエクスタシーの状態を生み出す能力を身につけ、望めばいつでもその状態に入れるようになったら、今度はそれをあなたのエネルギー場(ある人は微細なエネルギー体と呼んでいます)で、徐々に試していきましょう。
このときも、あなたの意識を心臓に向け、感謝の気持ちがあふれるのを感じます。そして、体にエクスタシーが満ちるのを感じたら、体を包み込むエネルギー場に意識を移してください。あなた方のエネルギー場は、透視すると光り輝く卵のように見えます。この光の卵はまるい方が肩のまわりに、そして尖った方が足もとにきます。このエネルギー場には中心線が通っており、ちょうど頭頂と会陰を結ぶ、体の中心軸とぴったり一致しています。この線は、あなたの磁場である微細なエネルギー体の中心軸でもあるのです。この精妙なエネルギー体は、頭の上にも足の下にも数センチから一メートル前後、人によっては何メートルも広がっていることがあります。極めて高いエネルギーに満ちている場合、この中心軸と微細なエネルギー体はもっとはるかに大きく広がります。
この中心軸と自分の体を取り巻くエネルギー場に、あなたの意識を移すと、エクスタシーの状態も肉体からエネルギー場へと移動することになります。これはとてもすばらしいことです。あなたに力強い調和の波形パターンが生まれ、あなた方の銀河全体に流れている進化を加速する波形と共鳴しやすくなるからです。
このテクニックのパワーをみくびってはなりません。とてもシンプルですが、奥深く、効果的です。それは、あなたをより高次の共鳴や振動へと導くものです。私たちの見たところ、現在から将来にかけて、地球が経験しつつある、数々のエネルギーの扉(portal)や変容をくぐり抜けるための、非常に重要な要素となるでしょう。
あなた方の性質や運命について、私たちからお知らせしたいことがあります。けれども、そうしたことは、少なくとも、あなた方がエクスタシーの意識状態に達していなければ、おそらく理解するのはむずかしいと思われます。
なぜなら、意識は信念に準拠するだけでなく、感情のハーモニクスにも大きく左右されるからです。そして、あなたがエクスタシーの状態になければ、それは、盲目の人に日の出を説明しようとするのと同様になってしまいます。そのような人にとっては、あなたの話す世界は架空のものでしかありません。しかし、もしその人がある日突然、目が見えるようになったら、実際に朝日を見て、あなたから聞いた日の出の描写が正確であったことを確認するでしょう。そして、かつては神話の世界にすぎなかったものが、いまや現実となるのです。
そこで、私たちは、今はあなた方にとって神話のように思える情報を残して、あなた方のもとを去りましょう。あなたは、創造者であり、あなた方の未来、そしてこれから生まれる世代のための未来を創造している真っ最中です。あなたは、その心臓の中に、「神秘の中の神秘」の鍵を包蔵しています。そして、この神秘に通じる風穴を開けるのは、エクスタシーに到達する、あなたの器の大きさなのです。勇気を出して、この高められた意識状態の存在に向かう、あなたの生き方を見出してください。ただ、どうか、知ってください。エクスタシーは道の終点ではなく、単なる始まりにすぎないのです。
私たちが提案した方法を、実践してみてください。私たちが以前に示した方法や、これからも示すやり方を試してみてください。できるときにはいつでも、エクスタシーの状態に入りましょう。そうすることで、あなたがその意識状態にあるときは、過去も現在も人類にずっと奉仕し続けている、すべての高位の存在やマスターとつながっていることを知ってください。そのときあなたは、「高次のあなた自身」とも一体になっているのです。
喜びと笑いの中で。
ハトホル
※参考
以下の二著に、同じ内容の文章が収録されている。翻訳の参考にさせていただいた。記して感謝としたい。
トム・ケニオン著、紫上はとる訳『新・ハトホルの書』〔付録〕「心臓をとおしたエクスタシーのワーク」(p,318-322)
リー・キャロル、トム・ケニオン、パトリシア・コリ著、マルティーヌ・ヴァレー編、足利 隆訳『グレート・シフト 3人のチャネラーが語る2012年とその前後に向けた大変革』ナチュラルスピリット、2010[原書2009]の「第2部第16章心のエクスタシー」(p,169-173)
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