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【リサーチの手順】地サイダー製造メーカーを調べる方法

▼1話目は以下からお読み頂けます(本記事は5話目です)

前回:さまざまな調査を実施

第三話で、ヨロンブルーサイダーを製作する上で必要な「1. 世の中の青いサイダー」の競合調査(メーカー名、価格等々)を行いました。

今回は、次のフェーズ「地サイダーを作る製造メーカー」を調査・確定させていきます。

地サイダーを作るまでの調査項目
1. 世の中の青いサイダー(競合調査)
2. 地サイダーを作る製造メーカー

ヨロンブルーサイダーの製造メーカーを決める流れ

何かしら、新商品を委託製造する場合は、以下5つのプロセスで、製造メーカーを決めることができます。

1. 地サイダーの製造メーカーを検索
2. 製造メーカーに確認する項目を検討
3. 製造メーカーにメールで問い合わせ
4. 製造メーカーとやり取り
5. 製造会社を決定

1. 地サイダーの製造メーカーを検索

「地サイダーの開発って誰にお願いしたらいいんだっけか?」

という、基本的な疑問に対して、答えを見つけなければいけません。

今はChat GPTをはじめとした生成AIで調べることもできるので、Google一択じゃないですよね。(さすがにSNSで調査することじゃないと判断)

ただ…、ヨロンブルーサイダーを作った時は、ChatGPT-3.5が一般に開放されていなかったので、サクッとGoogleで検索しました。

検索ワードは「地サイダー 製造メーカー まとめ」。

結果、めちゃくちゃありがたい「ラムネ(サイダー) 受託製造・OEM・PB企業一覧」というページがヒットしました!

このページに記載されていた製造メーカーを軸に、追加でGoogle検索し、製造メーカーのリストを作成しました。

ちなみに現在は、以下の流れで調査を行っています。

1. Google
2. ChatGPT3.5
3. Copilot
4. X(旧Twitter)
5. インスタグラム

とはいえ、全てにおいて5回も検索しているわけじゃないですからね、稼働がかかりすぎますので苦笑

濃淡をつけて調査を行っています。

2. 製造メーカーに確認する項目を検討

製造メーカーをリスト化した時点で、13社残っていました。

ですが、全13社にコンタクトを取るのは、稼働もかかるし、シンプルに大変。

これまでの経験則ですが、だいたい5社ほどに話を聞き、相見積もりをいただければ、委託先を決めることができます。

次は、コンタクトを取る製造メーカーをしぼるため、確認項目を作成しました、以下です。

・会社名
・住所
・最小ロット
・単価/本
・納期
・ラベル作成のサポート
・過去実績
・担当者
・電話番号
・備考

実際の製造メーカーリスト

製造メーカーに確認する項目の作り方は「製作する流れで、自身が疑問に思う内容」を列挙すること。

例えば、今回のヨロンブルーサイダーだと、以下のようなことを脳内で考えていました。

・そもそも何本から作ってくれるの?
・費用はいくらするの?
・製造から納品までどのくらいかかるの?
・ラベル作成ってサポートしてくれるの?
・そもそも受けてくれるの?

という疑問を項目にします。

3. 製造メーカーにメールで問い合わせ

さすがにメールのスクショは出せませんが、全13社にメールおよびお問い合わせフォームでコンタクトを取りました。

残念ながら4社ほどご返信をいただけない結果に…。

メールの内容(依頼の仕方)が悪かったのか、私が法人じゃなかったからなのか分かりませんが、今後は全社からご返信いただけるようにがんばります!

ということで、9社からご返信をいただきました。

そこで分かったことは「地サイダーの製造メーカーでも、超大手のサイダーを作っている場合は条件が厳しい」ということです。

一番厳しい条件は、最小ロットでした。

「うちは◯◯さん(大手コンビニエンスストア)のプライベートブランドを作っているので最小ロットは3万本です」

と返信が返ってきたときは驚きましたね。

いや~、やっぱり実際にいろいろ聞いてみると発見と学びが多い…。

とはいえ、地サイダーなので、最小ロットが3,000本からといった、製造メーカーもあり、少し希望がみえました。

4. 製造メーカーとやり取り

9社から7社、7社から3社にしぼったのですが、ずっと心の中でひっかかっていたことがありました…。

それは「ヨロンブルーサイダーなのに、ヨロン島で製造できないこと」。

ヨロン島は人口5,000人ほどの小さな島なので、地サイダーの工場があるわけもなく、仕方ないことなんですけどね…。

とはいえ、少しでもヨロン島に縁がある土地の製造メーカーさんと一緒に仕事がしたいと思いましたし、購入してくれるファンの方もより応援してくれるはずです。

製造メーカーがヨロン島に縁があるかないかを確認する項目は、以下を考えました。

・鹿児島県にあること
・奄美群島にあること
・ヨロン島と姉妹都市であること

結論、1社だけ該当する製造メーカーが、ヨロン島と同じ奄美群島の徳之島にあったんです!

しかも、小ロット3,000本から製造が可能ということで、即連絡することにしました。

5. 製造会社を決定

結果として、この徳之島の製造メーカーと契約しました。

まぁ~、これまでの比較検討はなんだったんだ?

ということはありますが、以下項目のうち、ラベル作成のサポート以外は、私の条件をクリアしてくれました。

・最小ロット
・単価/本
・納期
・ラベル作成のサポート
・過去実績

ですが、この判断が間違いの元凶でした。

結果、この製造メーカーが作ったヨロンブルーサイダー複数本に、ハエが混入しており、販売4ヵ月目で販売停止になりました。

その詳しい内容はまた後日執筆します…。

ビジネスを思いが強めな状態で突っ走ると、失敗してしまう典型的な例だったと反省しかありません。

ヨロンブルーサイダーをご購入くださったファンの方々、ヨロンブルーサイダーを取り扱ってくださった事業者には本当にご迷惑をおかけしました。

ですが、個人的には学びのある良い失敗経験になりました。

ハエが混入していた第一弾のヨロンブルーサイダー

以上が、地サイダーの製造メーカーを決める一連の流れです。

現在販売しているヨロンブルーサイダー(第二弾)は、宮城県仙台市にある「トレボン食品株式会社様」に製造していただいています。

なんで仙台の会社なの?どういう理由で決めたの?という内容については、今後解説しますので、お待ちくださいませ。

次のnoteでは「第3フェーズ:商品・サービスの決定」を解説します。

詳細はまた次回...。

引用:トレボン食品様公式ホームページ

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