【売れる理由とは】コンセプト設計が秀逸な商品
▼1話目は以下からお読み頂けます(本記事は6話目です)
前回:製造メーカーを決めた
大手企業でもない、何者でもない人間が、売れる商品を作るためには「他者の成功事例」を参考にする手法がリスクを最小限におさえられます。
これは他者の商品を丸パクリすることではなく、きちんと調査した上で、いろいろな「エッセンス」を参考にする、というもの。
そもそも丸パクリをしたところで、SNS時代の今ではすぐにバレますし、お客さま、ファンの方に不誠実です。
やめましょうね、丸パクリなんてものは…。
わたしは、ヨロンブルーサイダーという地サイダーを作るうえで、以下5点に絞り製造メーカーを決めました。
具体的な調査の中身は、第4話で詳しく紹介していますので、そちらをお読みくださいませ。
ちなみに、サイダー製作の流れは、以下のとおりですが、まだまだ序盤戦ですね。
サイダー製作の流れ
第3フェーズ:商品・サービスの決定
第3フェーズでは、第2フェーズで行った調査を元に「本当にこの商品・サービスを開発するか、そこに稼働をかけるか」を判断します。
違う言い方をしますと、この時点で商品化の判断ができないのであれば、調査のやり直しが必要。
とはいえ、初期コストが大きくかからない個人の商品ですし、やってみてダメだったら止めたらいいんです。
だって、トライしてみないと、なにも始まらないから。
商品化決定までの流れ(詳細版)
さて、話を戻します。
商品化決定までの流れを具体的に書くと以下です。
あー、こんな感じで商品を作ってた!という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
商品開発はマーケットインを選択した
※マーケットインとプロダクトアウトについては4話で紹介
プロダクトアウトを否定するわけではありません。
ただ、私は大企業でもないし、ただの一個人です。
競争優位性のある商品を作ることは、非常に難易度が高い。(極めて難しい)
なので、自分自身が、商品を届けたい相手(ファンの方)に刺さる商品を作ろうとした場合、マーケットインでの商品開発が最良だと確信しています。
「ファンが何かしらの悩みを抱える→改善するために何かしらの商品で解決できる→だから購入する」
すごくシンプルな構図じゃないですか?
フォロワーさん、ファン、お客さまからの悩みが集まっていなければ、商品を開発する前に、ターゲットとしている方々との関係構築を行うことが先です。
なんで商品コンセプトを大事にするのか
私の商品は、全て商品コンセプトを重視します。
その理由は「世の中にあまたある商品の中から、私の商品を選んでいただきたいため」。
商品の価格は大手企業に勝てません。
大手企業並みの製造ロットだったら、価格競争に対抗できるかもしれませんが、現実できではない。
だったら「違うところで戦う=近くにいる人の悩みに応える商品」となります。
そうじゃないとターゲットに刺さらない。
今の時代、個人や小規模事業者が戦うフィールドは「狭く深く」です。
とまぁ~、かっこよくいろいろ語っていますが、ヨロンブルーサイダーを思いついた瞬間は「あっ、なんかヤバいことを思いついたかも!あぁ~!忘れる!早くメモしなきゃ!」と焦りまくって、帰宅後、即マインドマップに書きまくりました。
ヨロンブルーサイダーの商品コンセプト
商品コンセプトは「自宅でヨロン島の海を思い出し、心が癒されるサイダー」。
見てくださいよ、脳が処理できないレベルにまで達している海の色。
ヨロン島の海は「ヨロンブルー」の愛称で親しまれていまして、この海を見るために、多くの方々が来島されます。
ヨロンブルーサイダーのコンセプトを思いつく前、多くのフォロワーさんから以下のようなコメントをいただいていました。
コロナが収束しつつあるときでも、与論ファンの皆さまは、離島の医療を気にかけてくださいました。
ヨロン島旅行をコロナの影響で中止した多くのファンの方がいらっしゃったことを今でも忘れません。
結果、以下のような流れでヨロンブルーの海を自宅で楽しんでもらうことを思いつきました。
もちろん、青いサイダーはヨロン島の海ではありません。
ですが、海の色にサイダーの色を近づけることはできると思ったんです。
新装ヨロンブルーサイダーは2024年2月に発売開始し、2024年9月時点で4,000本以上も売れています。
ある程度、与論ファンの方には受け入れられているのではないでしょうか。
以上が、ヨロンブルーサイダーの商品コンセプト決定までの流れです。
次のnoteでは「第4フェーズ:体制構築、販売経路の確立」を解説します。
詳細はまた次回...。
▼続きはこちら
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