小ネタ#9 見た目は平等、ホントは…
兄弟はときに最高の友であり、時には悪魔のような存在になるものです。
Jackyは三人兄弟の末っ子で、上には兄と姉がいます。兄とは6歳、姉とは2歳離れており、虐められつつも仲の良い兄弟だったと思っています。
さて、Jackyと姉が小学生、兄が中学生だった頃、両親は共働きでした。
と言っても、母はパートなのでいつも学校から帰ってくれば家にはいたのですが。
しかし、夏休みはそうはいきません。
朝、母は三人分の昼ごはんを作ってから仕事に行き、三人でご飯を食べていました。
ご飯を食べると生じる仕事は…
皿洗い、ですね。
夏休み、約30回出てくる皿洗い。
誰がやるかをどう決めるか、これは大事な問題です。
歳が離れているだけに、平等に決める方法を考えるのは子供時代はなかなか難しいことでした。
そんな中、兄から素晴らしい提案がされます。それは、
「三人でスマブラやって決めよう!!」
というものでした。
なるほど!!スマブラなら、実力差は三人とも拮抗しているし、負けても納得しやすい!兄はちゃんと平等な方法を提案して入れている、なんて優しいんだ!!!!
というわけで、夏休みはご飯の前後にスマブラをし、皿洗いする人を決めたのでした。
するとどうでしょう、
なぜか、Jackyが毎日皿洗いしているではありませんか!?
そんなに明確に実力差があるとは思えない、ズルをしているわけでもない、だから受け入れるしかない毎日。
皿洗いマスターになった夏休みが終わり、兄になぜ、Jackyばかりが負けたのか聞いてみました。
すると……
「ん?あぁ、姉と兄で協力してJackyを倒す同盟を組んでいたんだよ笑全然気づかないから面白かった笑」
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
平等だと思ってたのに……
自分の弱さを悔やんだのに……
見た目の平等ほど怖いものはないと感じた小2の夏でした。
おしまい。
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