【終活110番051】生前葬のすすめ

生前葬について紹介しておきます。「葬」という文字に抵抗を示す人が多いので、実際には、喜寿・米寿・白寿等のメモリアルパーティーとして開催することが多いのですが…。

いずれにしても、個人的にお奨めの葬儀です。さいごの最期まで自分の人生の主役であり続けたいと思うのであれば、人生のファイナルステージは間違いなくこれだと思います。親しくしていた人たち、お世話になった人たちに、元気なうちに自分の言葉で感謝や謝罪の言葉を伝えておくことは大切なことです。そうすることで人生の清算がなされ、その後の日々を凛とした気分で過ごすことができます。澄み渡る心境で本当のさいごの瞬間を迎えることができます。

パーティーに招かれる側にしても、移動が困難な年齢になる前の段階で、往時を懐かしむ機会を持てたほうがベターではないでしょうか。思いっきり楽しく飲んだり食べたり、歌ったり踊ったり…。そして、リアルに亡くなってしまったら、通夜も告別式もやらずに済ませるのです。これは、お子さんたちにとっても本当にラクだと思います。仕事を休んで葬儀に奔走することは、お子さんたちにとって負担になる場合が多いからです。その意味でも、生前葬は良いことづくめ。そうは思いませんか。

【生前葬のメリット】
●自分のことばでこれまでの謝罪と感謝を伝えられる
●みんなの自分への想いをリアルタイムで聴くことができる
●本当に呼びたい人だけを選んで招くことができる
●親しい人たちと一緒に語り笑い歌って踊れる
●録画して何度も鑑賞できる
●自分自身の演出も盛り込んで納得感のあるイベントにできる
●呼ぶほうも呼ばれるほうも身体的な負担が少ない
●お子さんたちは、リアルな葬儀をやる手間が省ける 等々。

社交家の人であれば、何回か開催するのもいいでしょう。プロレスラーにありがちなカウントダウン方式もありです。77歳・88歳・99歳のタイミングで3回やるとか…。とにかく人生最大のメモリアルにしてしまうのもアリではないでしょうか。招かれる側にしても、明るく楽しく面白いセレモニーのほうがいいに決まっています。生前葬であれば、みんながハッピーになれるはずです。

白装束で棺に入るも良し。タキシードでバッチリきめてダンスパーティにするも良し。すべてを自分色に染めて満喫するのがいちばんです。何なら、親しい同世代の仲間との合同生前葬もいいでしょう。割り勘にすれば、シティホテルの宴会場くらい借りられるかもしれません。

私自身は、ホップステップジャンプで3回ほど生前葬を開催するつもりです。毎回の企画を考えるだけで笑えてくるというものです。そんな時間が脳に快楽ホルモンを分泌させてくれます。免疫力を高めてくれます。認知症予防に効果は絶大です。

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