【告百072】入居相談員はとにかく入居者を確保したい
「こんなはずじゃなかった」・「事前に聞いたのとちがうじゃないか。そんな話は聞いてない」。こうした後の祭りというのは、入居相談会や現地見学会での「お一人お一人のライフスタイルに合わせてきめこまやかな」なぁんて表層的な美辞麗句を鵜呑みにしてしまった結果であることが多いです。入居説明会や施設見学会といったイベント時は、本社から営業職(名刺上の肩書きは「入居相談員」等)のひとが現地にやってきて応対する場合が多いのですが、彼らの仕事は、一人でも多くの入居者を確保すること。要はセールスです。ですから、見学者から訊かれない限り、彼らの方から不利益になるようなことは言わないのが当然です。決してあくいをもってダマそうとわけではないでしょう。しかし、セールス職の性として、本能的に体裁を整えるような話しぶりになることが多いのです。従って、彼らが話す内容はパンフレットレベルの美辞麗句だったり、差し障りのない表層的かつ抽象的な話だったりすることが多いわけです。また、現場経験がない場合が多いので、介護自体について皮膚感覚で理解できていないことも多いのです。その結果、よぉく観察していると、本社から来ている人と現場の職員の間に、いびつな空気が流れていることさえままあります。「背広組にはご用心」とインプットしておけばいいかもしれません。現地へ行ったら必ず、いつもそこに常駐している施設長や介護の責任者と直接顔を合わせて話を聞くようにしてください。
教訓。入居相談員はとにかく入居者を確保したい ⇒ 入居相談員の話を信じない
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?