釣り記録サービス「ANGLERS(アングラーズ」のMAUが年明けから2倍になっているらしい。釣りの市場規模を調べてみた
釣り人向けサービス「ANGLERS(アングラーズ)」は、2020年4月に月間利用者数80万人、月間ページビュー数1,000万件を突破したようです。
5月に入っても順調に伸び続けており、1,200万PVを突破。年明けからユーザー数、PV数ともに2倍近くに増加しています。
ANGLERSは2013年に始まった釣果記録アプリ。
(ANGLERS)
自身の釣り記録を記録・シェアしたり、釣り場と釣具を探すこともできます。
釣具は"最近釣れた"という成果ベースで探せるのが面白いポイント。投稿が多い釣り場は注目のエリアとして表示され、琵琶湖などのメジャーなスポットは水位や雨量を自動で登録できます。
大会等を開催していることも大きな特徴で、3月以降はオンラインイベントが成功してユーザー拡大につながりました。
釣りに特化したサービスが勢いよく伸びていることに驚いたので、そもそも釣りの市場規模がどれだけあるのか調べてみました。
国内ではティムコという釣具メーカーが上場しており、アウトドア関連市場の動向をまとめてくれているので引用させていただきます。
アウトドア関連市場は長期的には縮小傾向で、旅行や登山、ハイキングあたりはわずかに回復の兆しを見せている状況。
2018年の釣り人口は620万人で、2010年の940万人から8年で▲30%以上も減少してしまっているようです。
現時点でANGLERSのユーザーは85万人近くいるので、市場シェアは13.8%となります。
釣り人が減少している一方で、釣具の市場規模は約2,000億円と右肩上がりです。
ルアーフィッシングの人気拡大に伴って単価が上昇している模様。なんとなく自転車業界と似た印象を受けました。
自転車といえば、自転車業界のインテルと称される「シマノ」も釣具を作っています。
ティムコ のフィッシング事業売上は8.2億円で、2019年11月期は▲8.5%の減収に。アウトドア事業が売上の70%を支えています。
シマノの釣具売上は年間700億円以上。売上構成比が20%もあるとは知りませんでした。自転車部品も含めたシマノ全体の海外売上比率は約90%で、釣具もグローバル・シェアが非常に高いことが想定されます。
世界一の釣具メーカーと言われるグローブライド(旧ダイワ)のフィッシング売上は780億円とシマノよりも巨大。海外売上比率は34%ほどで、国内シェアは圧倒的と思われます。
(American Sportfishing Association)
アメリカの釣り人口は2018年時点でなんと4,940万人、日本の8倍近くいるそう。釣り関連レジャーの光栄市場規模は約500億ドルもあるといいます。
最近はタイなどでもスポーツフィッシングの人気が拡大しているらしいです。
グローブライドやシマノといったハードウェアのように、ANGLERSをはじめとするWebサービスもニッチ×グローバルでシェアを取っていけると面白いのかなと感じた次第です。
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