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アジア健康長寿イノベーション賞


「アジア健康長寿イノベーション賞」を取るべく応募書類の作成を行っています。

こちらの賞は、日本政府による「アジア健康構想」の取り組みの一環として実施されます。対象分野は、

①テクノロジー&イノベーション
②コミュニティ
③自立支援

の3つがあり、それぞれで、大賞と準大賞が選ばれます。

大賞受賞者には、トロフィー🏆と賞状が授与されます。スタートアップのピッチイベントのように、賞金が得られたり、投資家から資金調達をするのが目的ではありません。この賞の目的は、

アジア地域内で優れた知見を共有、その実際の応用を後押し、この地域の共通課題である急速な高齢化に共に対応していくことです。

つまり、イチ企業の拡大や発展のためではなく、アジアの高齢化問題の解決がこの賞の目的になります。正直、お金は欲しいですし、吹けば飛んでしまうような弱小企業なので、盤石な基盤をつくりたいところですが、時代は変わりました。今は〝風の時代〟です。

「積み上げること」「集約すること」が力の源泉であった土の時代から、「拡散することが」が力の源泉になる風の時代へ。

土の時代の影響を受けていた時は、大企業を上り詰めていく〝島耕作〟的な生き方や、起業して会社をビックにするという野望がありましたが、今はそんな気持ちはさらさらなく、とにかく自由に、自分のやりたいことをやる、生き方を目指しています。

〝日本の介護を世界に届ける〟が私のやりたいことですので、日本の介護をアジアに拡散するべく、「アジア健康長寿イノベーション賞」を、本気で取りにいきます。

【コレで勝負!】

この賞の応募にあたって、対象分野を➀テクノロジー&イノベーションにしました。応募事業は、以前もお伝えしたように、「特定技能」介護試験対策オンライン学習プログラムです。

この学習プログラムで唯一、テクノロジー且つイノベーティブなところは、記憶を促進する学習アプリ、Monoxerを活用しているところです。

AIを使って学習者に最適な問題を選び、記憶定着を促す革新的なアプリ、Monoxer。これを中心にオンライン学習プログラムを紹介し、テクノロジーさ、イノベーティブさをアピールしようと考えていました。

ところで、私には、国や行政主催のコンテストに応募するとき、毎回貴重なアドバイスをしてくれる友人がいます。今回も全体構想を練ったあとで、相談をさせてもらいました。

本当にありがたいことに、目からうろこの貴重な提言をいくつも頂き、方針をガラリと変更しました。Monoxerの革新性をアピールするのではなく、「特定技能」による介護試験が始まってから、愚直に積み上げてきた、学習プログラムそのもので勝負します。

【アジアの高齢化対策、はじめの一歩】

この学習プログラム。実態は、youtubeで動画を公開し、Google formsで小テストや模擬試験を行い、Facebookメッセンジャーで生徒さん達の学習状況を管理するといった、テクノロジーさやイノベーティブさが、全く感じられない内容です。

しかし、フィリピンの不安定なネット環境、スマホがメインの学習ディバイス、そして、通信費を満足に支払えない家計状況を鑑みると、生徒さん達が日常生活で使っているアプリを活用した学習プログラムが、最適という結論に至りました。

そんなイノベーティブさのかけらもない学習プログラムでしたが、試験合格率は、約93%。フィリピン国内の累計合格率が60%台と比較すると、高い合格率になっています。

また、フィリピン国内の累計合格者数が約2300人程度に対して、その内の約一割である、236名が私たちの生徒さんになります。

華やかなイノベーティブさは全くありませんが、〝日本の介護を学びたい〟と願う生徒さんたちに、それなりに価値のある学習プログラムを提供できたのではないかと思います。

ただ、この学習プログラムは、あくまでも来日のための試験対策であって、アジアの高齢化対策には直接的に寄与できているかどうかは、意見の分かれるところだと思います。

しかし、教材をゼロから作ってみて分かったことは、この試験は、日本の介護の根幹を学べる素晴らしい内容であり、受験の有無にかかわらず、日本の介護を学びたい外国人にとって、有益な学習ツールです。

そして、来日して本場の日本の介護を学んだ外国人の皆さんが、それぞれの国に戻って、日本の介護を広げてくれることで、アジアの高齢化対策に貢献することができるでしょう。

そのはじめの一歩に、私たちの学習プログラムが、役立っていると感じてもらえればうれしいですね。応募まで、まだ時間がありますので、最後まで悔いのないようにやり切ります!

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