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一方先行く、外国人介護人材受入手引き

【介護クラス運営の変遷】


アライアンスを組んでいる学習支援SaaSの「Monoxer」が順調に事業拡大しているようで、私も嬉しくなります。パソコンを使ったオンライン学習よりも、フィリピンのような後進国で、且つ、若い世代は、モバイル学習が中心になりますね。

介護クラスの生徒さん達に聞いてみてもスマホで学習している人が圧倒的に多かったです。

私の介護クラス運営も、対面式授業からオンライン、そしてモバイルへと、このロックダウンの半年間でスピーディに変化してきました。

未だに対面授業ができないため、オンライン学習のみになりますが、「Monoxer」を使ったモバイルでの予習復習は、試験合格を目指す生徒さん達にとって強力な武器になります。

本格的な導入には受け入れ施設からの同意が必要なため、もう少し時間が掛かりそうですが、今後はモバイル学習が中心になって、対面授業が補助的に入るような流れになっていくかと思います。

【来日前学習がチャンス】


特定技能評価試験対策の基盤は出来上がりましたので、私の関心は来日前学習へと移っています。ビザの申請手続きが始まり〝いよいよ来日〟とターゲットが明確になった時の学習意欲が一番高いと思います。

20代の頃の私自身を思い返してみても、渡米の日取りが決まってから真剣に英語の勉強をしました。ターゲットが明確にならないとなかなか勉強は、はかどらないものです。

オンライン学習の場合、強制的に勉強をさせることが難しいのがネックですね。ただ、来日の日取りが決まれば、生徒さん達も真剣に勉強すると思います。

その時に合わせた学習プログラムを考えています。そのうちの1つが、「Monoxer」を使ったモバイル学習です。

【施設特有の固有名詞を暗記】


以前セミナーで、外国人介護士受け入れについて介護現場の視点からポイントを教えて頂きました。施設長話の中で印象に残っていることが2つあります。


1つは、教育担当者へのサポート

2つめは、固有名詞を覚えるのが大変、
です。


確かに、仰る通りでして、言葉も文化も異なる外国人介護士の教育係になった、日本人介護士の皆さんが抱えるストレスも大きいかと思います。普段の介護業務をしながら教育をするのですから大変ですよね。教育担当者への適切なサポートはとても重要だと思います。

2点目の、外国人介護士への日本語教育のお話の中で、〝外国人にとって『固有名詞を覚えるのが大変』〟というフレーズは、〝なるほど~!〟と目から鱗でした。

外国人介護士の日本語力向上が叫ばれていますが、より実用的な日本語と言えば、職場で使う日本語だと思います。そうなると、利用者さんの名前や職員の名前、場所の名前、道具の名前などなど、膨大な数の固有名詞が出てくるかと思います。

それらを来日前に覚えさせておけば、フィリピン人&日本人共に、入職時のストレスが軽減できるのではないでしょうか。

やり方は簡単です。「Monoxer」に施設特有の固有名詞のデータを入れて、それを生徒がモバイル学習するだけです。来日後も引き続き使うことができます。

【フィリピン人学生と日本人教育担当者を繋ぐ】


では、どうやって施設特有の固有名詞のデータを集めていくか。これも簡単です。オンラインでフィリピン人学生と日本人教育担当者を繋げて、バーチャルオリエンテーションをしてもらえばいいのです。

会話をレコーディングして固有名詞をピックアップしていけば、リストが出来上がります。利用者さんやスタッフの名前は、顔写真を提供してもらえれば、「Monoxer」で暗記できます。

ただし、オリエンテーションといっても、日本語力が低い学生さんたちですからほとんど理解できないと思います。なので、送り出し国で教育を担当している私やフィリピン人日本語教師がファシリテーター兼通訳として入ります。それで会話が成立できるでしょう。

さらに、バーチャルオリエンテーションの中で、日本人教育担当者には異文化理解を教えてあげられたらなとも考えています。

このような来日前教育についてのアイデアを、とある大手介護施設に話してみたところ、完全却下されました☺

介護現場は忙しいですし、来日前の教育に関わっていく余裕はありませんからね。

とはいえ私のスタートラインはいつも、他人の否定から始まりますので、なかなかよいスタートが切れたかと思います(笑)モバイル学習の可能性を信じて、出来るところから取り組んでいきます!

https://jp.techcrunch.com/2020/10/05/monoxer/

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