
暗黒幼稚園やばやば時代後編
https://note.com/jack0909/n/n680ba5bc10a5
1年目に持ったクラスは3歳クラスで、2人担任で運良く同期の先生と組めたの。
同期だけど私より5歳くらい年上のホンワカ可愛い先生だった❤️

しかし残念なことにこの3歳クラスは地獄であった。忘れもしないあの、入園式の日。式を終えて、保護者と共に教室へ戻り、担任の紹介がはじまる。
ホンワカ先生の自己紹介はなんとも可愛らしく、私もトキメキ、保護者の方々もみんなときめいていた。
緊張でがちがちのポンコツ先生の自己紹介は、もう何を言ったのかも覚えていない。しかし、誰もときめく事もなく、子ども達が飽き始め、暴れ回り始めたのである。

走り回る中の1人が、紅白まんじゅうを崩すと全員がそれに便乗し、みんなでまんじゅう崩しが始まった。保護者の方々はそれを見守り(おい)、私達担任はどうにか収めようとした。
完全にカオスであった。ポンコツの脳みそは停止し、教室にある唯一の裏庭へと続く窓が少し開いていたことに気づいた。
ポンコツはそこで思った。

子ども達を追いかけるフリをしてさりげなく窓の近くへ行き、窓の縁に足をかけたその時、
トントン
肩を叩かれ、振り向くとトキメキホンワカ先生が何故かすぐ後ろに来ていた。
私は、20年たった今もその時の光景と、その一言をずっと大切に覚えている。

そう言われてポンコツは我にかえった。この先生をこの地獄に置いてはいけない。この一言で、ポンコツは3年このヤバヤバ園に勤められた。
元気かな、ホンワカ先生❤️